情報の整理   Back

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      <情報整理>
      情報整理には,大別すると三つの機能がある。
        a)情報の収集
        試験では情報量の差がものをいう。有効な情報をいかに多く収集できるかがポイント。

        b)情報の活用
        集めた情報をどのように有効に活用するかが問題となる。収集した情報を生かすも殺すも活用次第である。集めた情報をそのままにしていたら何にもならない。必要なとき,必要な個所をすばやく取り出せるように整理しておくことがポイント。

        c)情報の破棄
        集めた情報の中には不必要な情報も多い。使わない情報や重複した情報が多いと活用に不便である。不必要な情報は,思い切って捨てることがポイント。

      <整理の方法>
        a)切り抜き
        新聞・雑誌などは情報の宝庫である。必要と思われる情報には,教育関連の事件やトピックス,社会事件,国際的な出来事,統計データなどがある。これらの記事をこまめに切り抜いたり,コピーにとっておけば,後々探す手間が省けて大変便利である。集めた資料は,出典と日時を書き込んで袋などに一時ためておく。ある程度たまったら,もう一度読み,要らないものは思い切って捨てる。あまりため込まないことが肝心。 精選した資料は,テーマ別か人物別かでまとめるのが一般的である。項目は自分のわかりやすいように立てればよいが,最初はごく大雑把に分類しておいて,集中的に増えたときに別の項目を新設して分割する。 コピーを取る場合,縮小,拡大して,例えば,B5などのように,コピーサイズを統一しておくと,後々の整理が楽である。資料を保管するためのツールには,スクラップブック,ファイル,クリアファイル,クリアホルダーなどいろいろある。使いやすいものを早く見つけて整理していこう。尚,一つのツールに色々なものを混ぜると混乱する。

        b)カード
        カードには,重要事項の要点を整理したものや,見聞きした情報やアイデアを要約したものを記入する。 記入するときに自分なりにまとめるので,考えが整理されて,「切り抜き」に比べ,情報が圧縮されたものになる。しかし,この場合も,集めた情報をテーマ別に分類する前に一カ所に保管しておき,一定の冷却期間をおいた方がよい。 カード1枚に1項目が原則。沢山書きすぎると分類できなくなる。カード2枚以上に渡るときは,1/2,2/2というように目印を付ける。

        c)手帳
        手帳は情報管理の王様と言われてきた。手帳をうまく使いこなすことができれば自分の行動や情報の管理に大きな幅がでてくる。一般に,小型で薄いものが持ち運びやすく,カバンからも取り出しやすく便利である。 手帳には,メモ,ダイアリー,アドレスの3つの機能がある。これらの機能をうまく使うことが重要である。メモには,アイデアを走り書きしたり,見聞きしたことを書いておいたり,雑誌などから必要なものを書き写したりしておく。後日,これらのうち,必要なものをカードやノートに書き写し,それをテーマ別に分類して管理する。 ダイアリーはスケジュールや自己の行動予定を立てるためのデータとして使う。

        d)本
        参考書や書籍といった本も重要な情報源である。本をうまく活用するには,3つの方法がある。1)コピーを取る,2)カードに記入する,3)付箋を貼るの3つである。 コピーを取る方法は,参考書などの必要な個所をコピーに取り,あとは「切り抜き」と同じ方法で整理するものである。 カードに記入する方法は,データとして使えると思った個所をカードにまとめ,その書名とページを記入してテーマ別に分類するものである。必要な個所だけをチェックすることがポイントで,後日カードを見て不明な点があれば,書名とページを頼りに原典にあたれば良い。 付箋を貼る方法は,書籍の必要な個所に少し大きめの付箋紙を貼り,その付箋紙に見出しと簡単な要約を書いてインデックスの働きをさせるものである。辞書を引くときの要領で,付箋紙の見出しを頼りに,短時間で求める個所を開くことができる。