私学適性検査」を実施しているのは,東京,静岡,愛知,兵庫,広島の5都県である。

この検査は,教員として必要な基礎的学力があるかどうかをみるもの。 採点が終了すると,成績順に「受験者名簿」に登載され,各私立学校に配布される。 各学校は必要に応じて,その名簿の中から欲しい人材を選び, 面接などを行って適宜採用していく。

東京都の場合,例年,6月始めに募集要項を配布し, 7月に私立中学高等学校協会事務局で申し込みを受け付ける。 検査料は約15,000円くらいである。検査そのものは9月に行われる。

専門教科(80分)と教職教養(50分)が課せられる。 検査結果は,点数の高い順からA〜Dの4段階の評定が付けられる。 名簿登載されるのは,評定がA〜Cの受験者までで,Dのついた受験者は名簿に登載されない。 名簿登載者は,各私立学校からの連絡待ちということになる。

英語受験の人の場合,学校側から連絡があることが多い。 社会科系受験の場合は,学校側からの連絡はほとんどない。 しかし,わずかであるが採用は行われている。

私学適性検査の結果が分かり次第, 「学校要覧」などを参考に電話あるいは書面で 教員採用状況を個別に尋ねるといったことが必要。 ただし,履歴書を書いたり,写真を貼ったりしないといけないので, 経費的にも,時間的にも多くのものを費やさないといけない。

私学協会では,教科別の実施問題(私学教員適性検査問題集)を 販売しているので,受験希望者は是非見ておくこと。

東京の私立中学高等学校協会事務局は下記です。  千代田区九段北4−4−25(市ヶ谷駅下車すぐ)