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公開研究会 
グローバル化時代の人身売買〜タイ移民局での調査から〜
講師

小島 優さん (本学卒業生、開発コンサルタント(ジェンダー、人権))


日時

2007年 10月 9日(火曜日) 16:45−18:15


場所
明治学院大学 横浜校舎 8号館821教室
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/index.html

備考

*事前申込み不要。参加費無料。
*みなさまのご来聴を歓迎いたします。


報告

参加者20人@821教室
 横浜校舎で行われた国際学部OGの小島優さんの発表には、遅い時間にもかかわらず20名の学生が参加しました。
小島さんの発表は、人身売買を「国際移住女性労働」という観点からとらえたもので、タイやスリランカなどでの調査を踏まえてお話をしていただきました。タイのNGOでの調査では、毎日シェルターや拘置所に通い、不法移住などで逮捕された女性たちとの交流を通じて調査を行ったそうです。そのため、小島さんの発表を通じて、現地の声=人身売買の被害にあった方の声を聞くことができました。
 小島さんの発表は個別のケースよりも、国際的な「仕組み」に焦点を当てたものでしたが、「国際労働移住」という観点からは、すべての移住労働者が人身売買の被害に遭うわけではなく、個人として海外での労働をポジティブにみなす人もいるなど、個々人によってどのように感じるかは異なるとのお話がありました。
  海外で働く人が増加している傾向の背景は、グローバル化のほかに、セクターや年齢限定の移住女性労働者奨励政策があったり、雇用主にとってメイドの国籍がステータスになったりする現象があることもわかりました。しかし、移住労働者を対象にした労働市場、例えば家事労働や性産業などは搾取や虐待が置きやすい職場であり、人権侵害も多く、リスクが高い労働だそうです。
  このような人身売買を防ぐためには、移住労働後、本国に帰ってきた人たちに人身売買の被害にあわないための予防プログラムに参加してもらうことが効果的であるとの提言がありました。


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