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講演会 「今日のアフガニスタン:カンダハルにおける平和構築と法の支配のための国際支援」 

講師

講師 マルタン・ラフラム氏(カナダ大使館政治部)


日時

2008年 6月18日(水)午後6:30〜8:30 (終了予定時刻が延長しました。)


場所

明治学院大学白金校舎 本館10階 大会議場
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/index.html


備考

■講演会(Seminar)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■明治学院大学 法科大学院・国際平和研究所(PRIME)共催
■■「今日のアフガニスタン:カンダハールにおける平和構築と
■■        法の支配のための国際支援 
■■     〜カナダ外務省の担当者を招いて〜
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 

講師: マルタン・ラフラム氏(カナダ大使館政治部)
在日大使館とアフガニスタン・カンダハールのカナダ政府事務所
を行き来した中で見えてきたアフガニスタンの姿。現地での体験を
交えて、アフガニスタンの平和構築と法の支配のための国際支援に
ついてお話して頂きます。

日時:  2008年 6月18日(水) 18:30−20:30(受付18:00-) 
会場 明治学院大学白金校舎 本館10階大会議場
→キャンパスマップ http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/
(最寄駅は、JR品川駅・目黒駅よりバスで約10分、東京メトロ白金高輪駅、白金台駅、高輪台駅より各徒歩約7分)

参加費:無料 (*要申込)
定員:100名
言語:日本語、英語(逐次通訳あり)
主催:明治学院大学 法科大学院、国際平和研究所(PRIME)

■お申し込み・お問い合わせ
件名を「6月18日申込み」とし、お名前、ご所属(または
学籍番号)、ご連絡先をご記入のうえ、申し込みください。

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明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
〒108‐8636 東京都港区白金台1-2-37
Tel:03(5421)5652 / Fax:03(5421)5653
E-mail: prime@prime.meijigakuin.ac.jp
URL:http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/
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報告

(講演要旨)
カナダ大使館政治部のマルタン・ラフラム氏より、アフガニスタンのカンダハールにおけるPRT(Provincial Reconstruction Teams、地域復興支援チーム)について自らの現地勤務の体験を交えたパワーポイントを使った報告があった。PRTは文民による復興支援であるが、カンダハールの情勢はいまだに不安定なこともあり、現在カナダのPRTは30名程度の文民を派遣し、同時に350人の兵士が警護やその他のロジを担当し、また文民のサポートを行っている。カナダ政府によるカンダハールにおけるPRTは増員傾向にあり、今年末までに71名まで増加する予定である。これは、アフガニスタン復興支援の資金が今まで20%しか拠出されておらず、今後ますます復興支援活動を強化する必要があるためである。
PRTの支援内容は開発、ガバナンス、安全保障と多岐にわたっている。例として、現地の人権NGOによる治安維持担当者への人権トレーニングの設定による両者の対話の促進や、刑務所におけるインフラ整備、職業訓練、そして検問所のインフラ整備などが写真とともに解説された。また、プレゼンの最中にロケット弾対策の装備や、カナダ大使館PRTの文民が外出する際の警備の厳重さを垣間見る写真もあり、復興が続く中でも、アフガニスタンの状況がまだまだ予断を許さない状況であることが伝わってきた。

(参加者からの質問・コメントと回答の一部)
Q1. アフガニスタンの遺跡はどうなっているのか
A1. 遺跡について、自らあまり見に行く機会はなかったが、タリバーンの活動によって仏像破壊のように多くの遺跡が破壊されたと聞いている。

Q2. PRTの内容は、国際機関やNGOが行うべきものも多いと思う。なぜPRTという形で行うことが必要なのか?

Q3. タリバーンが住民のことをおもんぱかって攻撃してこないということは、彼らはテロリストではないのか?また、タリバーンとの交渉の可能性は?
A3. タリバーンが住民へ配慮したからといって、テロリストでないということにはならない。彼らは自分たちに対して批判が向かないよう、巧妙に対策を取っている。

コメント(出席者):そもそも、アフガニスタン攻撃は9.11事件のあとに米国が強行した報復色の強い戦争でその後のイラク攻撃へとつながった。よりねばり強くタリバン政権と交渉すべきでなかったか。その後の展開を見ていて、完全なボタンの掛け違いであると思う。

Q4. カナダから復興支援に携わった文民・軍人の何人が亡くなったのか。また、それに対する世論はどうなっているのか。
A4. 死者は**名。アフガニスタン復興に関しては、カナダ国内でも議論が盛んであることは確かである。



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