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  「アジアへの『まなざし』を捉え直す」 元兵士の戦場体験を聞く          

     ―東アジアにおける「和解」の模索プロジェクト―
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シリーズ 東アジアの「過去」と「現在」を見つめ直し平和を語るカフェ
    2010年度第2回 「アジアへの『まなざし』を捉え直す」
            元兵士の戦場体験を聞く
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中国や韓国をはじめとする東アジアとの関係は深まるばかりですが、
日本におけるアジアへの「まなざし」はグローバルな時代に
対応したものとなっているでしょうか?
昨年、多くの学生が戦争経験者の語りに耳を傾けた
「東アジア平和カフェ」を、今年はさらにパワーアップして開催します。
戦争当事者が高齢化するなか、学生が直接語り合える貴重な機会は
今しかありません。

【日時】2010年 6月28日(月)16:4518:15(5限)
【会場】明治学院大学横浜校舎8号館 821教室

http://www.meijigakuin.ac.jp/access/


【講師】  金子安次さん(元軍人)・・・体調不良のため、以下の ビデオ証言に変更になりました。
軍は戦場で何をしたか?−−元軍医・湯浅謙氏ほかのビデオ証言  
石田隆至さん(大学非常勤講師、PRIME研究員)

【コーディネーター】
張宏波さん(PRIME所員、本学教養教育センター)

*参加無料
*学生、教職員の参加歓迎

≪今後の予定≫
◆第3回 10月末開催予定
アジアへの「まなざし」を捉え直す(3):拉致問題と強制連行
(講師:石田隆至さん×張宏波さん)
◆第4回 11月末開催予定
日本の東アジア認識は変わったか?:戦場で何をしたのか?
(講師:松本栄好さん・日本キリスト教会・元衛生兵&石田隆至さん)

【報告】New!!
今回は、第1回で確認しあった東アジアへのわれわれの「まなざし」の歴史性を学ぶために、戦争経験の証言活動をしている元日本軍兵士をお呼びすることにした。しかしながら、敗戦後65年が経ち、日中戦争の当事者はもっとも若い世代でも80歳代後半となっており、ゲストも急遽体調を崩され、欠席となった。

代わりの証言者を見つけることもできなかったため、今回は残念ながらビデオ証言とした。学生を中心に20名ほどが参加した。 ビデオは証言予定者と同様に、日本軍時代の加害行為を証言してきた元日本兵の語りやその背景をまとめたものを使用した。
また、大半の元日本兵と違い、加害行為を証言し、被害者への謝罪さえ口にする元日本兵が、中国の戦犯管理所で経験した独特の教育のあり方についても紹介した。 今回このような企画に初めて参加し、元日本軍の残虐な行為を具体的に知り、歴史教科書で学んだ歴史が表層的なものであることにショックを受けた学生も少なからずいた。

また、中国人捕虜に拷問や虐殺を加えていた日本人を、戦後は逆に戦犯として拘留した中国人が、報復的な厳しい処遇を課すことなく、むしろ極めて人道的かつ優遇的な対応をしたことによって、日本人戦犯の認識が変化していったことに、学生の関心が集まった。良好とはいえない現在の日中関係と比べて、良い意味で驚き、中国そして日本への「まなざし」を問い直す必要があることに気付いたという声も聞かれた。

混沌とした現代だからこそ、その時代の雰囲気や支配的な言論に流されず、それらの向こうにある本質を見抜いていく力を付けるために、若い世代の間にまず基本的な歴史的事実を伝えていくという、この平和カフェが目的とするところの重要性を再確認することができた。今後も、学生に当事者の証言を聴いてもらう機会をできるだけ作っていきたい。

◆お問い合わせ先◆
明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
〒108‐8636 東京都港区白金台1-2-37
Tel:03(5421)5652/Fax:03(5421)5653
E-mail: prime@prime.meijigakuin.ac.jp
URL:http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/
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