福島第一原発から45キロほどの距離に、福島県立相馬高等学校はあります。
中学校の卒業式の日に3・11東日本大震災に遭い、放射能の拡散により政府によって当初設定された緊急時避難準備区域30キロ圏を少し離れた地区のこの高校に通う生徒たちが、福島の高校生たちの震災以降の思いや考えをラジオドキュメント・ラジオドラマ・テレビドキュメント・演劇作品にまとめています。
被曝の不安やいわれなき差別に苦しみ、大人たちの都合に翻弄され国に見放され、切り捨てられようとする現実の中から、「私たちの話を聞いて」と訴えます。
原子力災害でもっとも影響を受け、未来に背負っていかなくてはならない子どもの声に耳を傾け、子どもの声を受け止める大人のあり方について考えたいと思います。
作品づくりを通して彼女たちの思いを受け止め、この表現活動を支える同高校放送局顧問の渡部義弘(わたのべよしひろ)さんに作品づくりの経緯、この2年9か月の高校生たちの様子や思いなどをうかがいます。
渡部さんは、高校生の声を引き受けた教育者として、大人として、寸暇を惜しんで直接顔の見える場で声を届けるため、各地の上映会に足をはこばれています。
《上映作品》■テレビドキュメント「相馬高校から未来へ」2013年6月制作
■テレビドキュメント「Girl’s Life in Soma」2012年6月制作
■演劇DVD「今 伝えたいこと(仮)」2013年3月最終公演映像
・・・ほか3.11以降、制作された作品
問い合わせ先 TEL:080-3690-1773
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