日本近代音楽館レクチャーコンサートシリーズXII 日本の合唱

開催日 2023年11月11日(土)
時間 14:00開演(13:30開場)
会場 明治学院大学白金キャンパス アートホール
主催 遠山一行記念日本近代音楽館
レクチャー・指揮     寺 嶋 陸 也
曲目

山田耕筰 夕やけの歌 (木下杢太郎・詩)
守田正義 おいらの春 (高木進二・詩)
吉田隆子 小林多喜二追悼の歌 (佐野嶽夫・詩)
清瀬保二 琉球民謡 (全7曲より)
      西武門節(沖縄)
      東里真中(子守歌)(宮古)
      いさへんよう節(沖えらぶ島)
外山雄三 合唱組曲《空に小鳥がいなくなった日》
                  (谷川俊太郎・詩)
      私が歌う理由
      空に小鳥がいなくなった日
      ひとりぼっちの裸のこども
      ふるさとの星
寺嶋陸也 混声合唱とピアノのためのカンタータ
     《風の旅》       (ドリアン助川・詩)

講師より 瀧廉太郎が武島羽衣の詩に作曲した「花」は1900年に出版されましたが、この曲は、明治時代に導入された西洋音楽の流儀による合唱曲が日本人の手によって作られた最初のすぐれた作品でした。それから120年以上の間、この国で合唱はどのような発展をしてきたのでしょうか。
 今回のレクチャーコンサートでは、日本の合唱について、生み出されてきた作品の側からだけではなく、合唱団の活動のしかたにも焦点をあてながら、思想を表現する媒体としての合唱について考えてみたいと思います。コンサートでは、うたごえ運動に携わる合唱団として知られる三多摩青年合唱団の演奏で、先日お亡くなりになった外山雄三さん作曲の合唱組曲《空に小鳥がいなくなった日》(谷川俊太郎・詩)と、昨年初演されたカンタータ《風の旅》(ドリアン助川作詞・寺嶋陸也作曲)を中心に、あまり演奏される機会のない戦前の曲も交えて演奏いたします。
                           (寺嶋陸也)

館長より 戦後75年を思い、戦争と平和の視点、環境問題なども含めて合唱曲用の長編詩を書いてもらえないかと三多摩青年合唱団と作曲の寺嶋陸也さんから依頼があった時、私は今生きていることの感慨を風に託そうと思った。いや、風の気持ちになろうと思った。あらゆる生きものにささやき続けてきた風は、原発事故によって放射性物質をまき散らす風にもなった。その風の物語だ。
 今回のレクチャーコンサートは、日本の合唱の歴史について寺嶋陸也さんにご講演いただくとともに、三多摩青年合唱団の『風の旅』全編を含むコンサートをお届けする。白金キャンパスのアートホールにて、音楽と歌声から生まれる「命つなぐ風」をぜひ味わっていただきたい。
                  (日本近代音楽館長 助川哲也)
お願い 未就学児のご入場はご遠慮ください。

お問い合わせ先

入場無料 要予約(当日券はありません)
ご予約は、東京コンサーツ TEL 03-3200-9755(平日11:00-18:00)またはPeatix(下記URL)にて承ります。
*残席わずかです。ご希望の方はお早めにご予約ください。

関連リンク

https://lectureconcertseries2023.peatix.com
ちらし (PDF/1.7 MB)

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