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3月11日発生した東北関東大震災は管総理が言うとおり、戦後日本の最大な危機であります。テレビで再三放映されている恐ろしい映像でだれでも認めるはずです。私も、心の底から日本国民の皆様に深くお見舞い申し上げます。
ところが、そろそろ地震・津波から2週間になろうとしていますが、まだまだその緊急性を把握していない方々がいるようです。だからこそ、まだまだ34万人(NHK報道;実際な人数はもっと多いでしょう)が被災地でホームレス生活を強いられています。そこで明治学院大学でも被災者用避難所を設置しようと運動を始めました。うちの横浜キャンパスに2つも空っぽの寮があります。そのひとつである「ブラウン館」は客員研究員や非常勤が稀に使う施設で、シングル14戸、ツイン2戸、4人用畳部屋1戸の計22人の定員です。一方「MISH」(Meiji Gakuin International Student House)にはシングル27戸があり、震災の影響でカリフォルニア大学の留学生が来なくなったため、9月中旬まで空っぽです。この二つの施設を被災者用避難所にする提案が今週の水曜日、大学のトップの委員会で議論される予定です。
本当は10日間前に議論されれば良かった。うちの大学にも、横浜市の当局にもあまり緊急性の意識が感じ取れません。
例えば今朝(日本時間。英国時間で夕べの午前3時)、ブラウン館を非難施設として使う場合、「キャンパスは住宅地ではない」、「大学の内規で原則3泊まで」などが問題になるかと懸念して、横浜市の東北関東大震災対策本部である横浜市消防局の青木さんと相談しました。そのやりとり:
私:大学の施設を非難所として使う場合、住宅地ではなくても市の規制が大震災のために緩和されますでしょうか?
彼:えっ?!
私:うちの大学に、定員22名の食堂付き施設があるけど、普段は3泊しか泊れないことになっている。大変な時だから、こうしたルールは緩和されるかどうか、聞きたいですが。
彼:ちょっと待って下さい。(上司に相談か、2分経過)
彼:現在横浜市に300人定員の避難場所を用意していますが、40名しか泊っておられません。明日から市営住宅の申し込みを開始します(50戸の部屋)。ですから、大変ありがたいお話でございますが、当分はお宅の大学の施設は要りません。それでは―
私:ちょっと待って!現在被災地に34万人の被災者がいると報道されていますから、横浜市の避難所はガラガラなら,それは送迎バスを送っていないからではないか。うちの大学は(決定さえすれば)避難者を迎えに行って、連れて来て戻るかもしれない。その場合、こうした施設が合法的に使えるかどうかということです。
彼:えっと、そうか、ちょっと待って。(...)どうも、市の行政にはそういった問題を担当する部局はないそうです。大学ですから、文部科学省の管轄だと思われます。本日は祝日で閉まっているでしょうけど、明日でも電話してみませんか?
私:ハイ...文部科学省に「市の管轄だ」と言われるような気がしますけど。
彼:そうですか。まぁ。
――つまり、横浜市は「災害ボケ」の状態です。最新情報では、さいたま市に既に4000人の避難者がいるのに、横浜市は(避難所合計定員6万5千人であるにも関わらず)48名。48名!恥ずかしい数字です。さいたま市は40台の大型バスを被災地に送った。横浜市はボーっとして人を待っている。