合格者事前講義のお知らせ(3月実施)

合格者(とくに法学部以外の学部出身の合格者)の皆さんに

 2008年3月23日(日)、13時-17時半に、明治学院大学法科大学院の桂坂校舎(地図参照)の一階講義室において、法律を学んだことがない人のため、入学前の予備的な事前講義を実施します。法律を勉強したことがない人を対象にした内容です。

 内容は、①民法編 民法の概観と入学前の勉強方法、②刑法編 刑法の概観と入学前の準備の勉強方法の二つが中心ですが、法学入門としての性格を兼ねたもので、配布教材では、入門段階からもう少し進んだ勉強もできるよう、配慮されております。

 法科大学院の授業は、プロが使う道具としての法律を学ぶことに主眼がおかれますので、学部と異なり、授業密度も濃く、限られた時間でこれをこなすため、どうしても授業進度が速くならざるをえません。従って、まったくの初心者には、授業について行くだけでも、最初はそれなりに大変です。従って、事前に多少とも学んでいる内容についての予備知識や見通しができていると、その分だけ入学後の学習が楽になりますので、入学前のこの時期に、機会を設けております。

 とくに、入学後すぐに学ぶことになる民法系の科目と刑法系の科目が、内容の修得までに時間がかかり、初心者がとりわけ苦労することから、この二科目に絞って、入学前の勉強の仕方も含めて、レクチャーします。もっとも、初心者が対象ですから、当日の話は、民法、刑法以外の日本の法制度の基本的な仕組みについても話が及ぶことになり、公法入門的性質も兼ねております。

 なお、入学すると、すぐに、各法分野についてのオリエンテーションがあります。その時点では、オリエンテーションといっても、皆さんは、各先生方から、内容の濃い、かなり立ち入った話に接することになります。

 事前講義は義務的なものではありませんから、出席は自由ですが、法学部以外の出身の方は、できるだけ都合をつけて、出席するようにしてください。また、法学部出身者の方には、釈迦に説法のような話かもしれませんが、全体を眺める良い機会ですから、受講を希望される方は、出席してかまいません。これまでの経験では、法学を学んだことのある入学手続者にとっても、役に立たなかったという印象をもたれた方はほとんどいないようです。

2007年3月

明治学院大学大学院法務職研究科長
京 藤 哲 久