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東アジア平和カフェ第1回 
   震災・原発事故から「戦時と平時」について考えてみよう!

2011年度研究プロジェクト:東アジアにおける「和解」の模索
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東アジア平和カフェ(学生向け公開勉強会)
テーマ:震災・原発事故から「戦時と平時」について考えてみよう!

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第1回
「ビデオ証言:関東大震災後の復興は、アジアへの戦争につながった!」

講師:絵鳩毅さん(元陸軍軍人、98歳)

2011年7月7日(木) 5限(16:45〜18:15)
会場:明治学院大学横浜校舎8号館 821教室

  http://www.meijigakuin.ac.jp/access/

  今回の震災・原発事故の後、状況や社会の雰囲気が「あの戦争」の頃と似ているという指摘が少なからず見られました。それは単なる「連想」の域を出ないものなのか、私たちの暮らす社会に関する「事実」なのか、きちんと考えておく必要があると思われます。
98歳になった絵鳩さんは、小学校5年生の際に関東大震災を経験されました。その復興がアジアへの侵略戦争という道につながると、ご自身も陸軍兵士として召集され、戦争に直接加わりました。戦後はその反省に基づいて平和運動に携わってこられた絵鳩さんは、今回の東日本大震災とその後の混乱を経験して、関東大震災後の復興の二の舞になる可能性を心配されています。震災復興が戦争へと駆り立てられた時代について、実体験に基づいて証言して頂きます。
  ただ、高齢のご体調を考えまして、今回はビデオ証言という形にさせて頂きます。証言の収録は6月初旬に行いました。40分程度の絵鳩さんのビデオ・メッセージを見て頂き、今回の事態から「戦時と平時」について学生のみなさんと一緒に意見交換をしたいと思います。
  今年度もみなさんの積極的な参加をお待ちしています。

【参加費】無料。当日参加OK.
  *準備のため、事前に下記までお申込みいただけますと幸いです。

【主催】 明治学院大学国際平和研究所(PRIME)

【お申込み・お問合せ】
準備のため、できるだけ事前にお申込み下さい。当日参加も可能です。
メールまたはFAXにて、件名に「東アジア平和カフェ申込み」とご記入の上、
お名前、ご所属(または学籍番号)、連絡先をお伝え下さい。

明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
E-mail: prime@prime.meijigakuin.ac.jp
TEL:03-5421-5652 FAX: 03-5421-5653
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/

【お知らせ】
明治学院大学国際平和研究所「東日本大震災に関する声明」は
こちらでご覧いただけます。(日・英・仏)
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/message/seimei/seimei_earthquake.html


―実施報告―

現在98歳になる元陸軍兵士の絵鳩毅さんは、小学五年生のときに関東大震災を経験され、そして今回の「3.11」も体験されました。二つの大震災を体験した絵鳩さんは、「3.11」後の日本社会の歩みに対して大きな危機感を感じておられます。つまり、関東大震災の前後には経済不況、社会的統制が続き、その復興をアジアへの侵略戦争で乗り越えようとしました。現在もきわめて類似した社会環境にあり、困難な復興への道を再び「戦争」によって克服しようという考えが出てこないとも限らないとお考えだからです。

中国での侵略戦争を4年にもわたって経験された絵鳩さんは、戦争は破壊と悲惨しかもたらさないことを強く主張され、再び同じ轍を踏んではならないと警世のビデオ・メッセージを寄せて下さいました。

カフェではこれを学生たちと観たあと、議論を行いました。絵鳩さんが感じているように、現在が「戦争前夜」に似ているとすれば、どのような点がそうだと言えるのか、活発な意見が飛び交いました。今後もこのような取り組みを続けてほしいという声もあがりました。(参加者約10名)




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