海外協定校連携科⽬群とは?
この科⽬群は国際的な視野を持ち、多様性・多文化理解力を高める人材育成を目指して2024年度から設置された全学の学生が履修可能な科⽬群です。
国内での学科カリキュラムと並行して、海外協定校の学部正規科目を、教養課程の一部に組み込みました。
デジタルツールを活用し、オンラインライブ授業で、現地教員の講義をリアルタイムで受講しながら、現地学生と共に授業を受講する仮想留学体験型の学習環境です。異なる国々、文化、価値観との教育的な連携を強化し、国内にいながら国際的な体験ができる学習環境を目指しています。(2024年度)現在、本学の海外協定校であるハワイ大学マノア校(UHM)から、年間4科目が協働授業として提供されています。
プログラムの特徴
- 全学の学生が履修可能
- 多文化、多様性についての理解を促進する役割を果たすプログラムとして
- 渡航留学を予定している学生の皆さんー渡航留学前後の連携科目として
- 渡航留学の機会がない学生の皆さんー仮想留学体験科目として
- デジタルツールを活用したオンラインライブ授業
- 海外協定校の現地教員の講義をリアルタイムで受講しながら、現地学生と共に授業を受講できる仮想留学形式
- 海外協定校の学習管理システム(LMS)を使って現地生と同じように教材にアクセスし、現地生と本学生が協働する同期型授業形式
- 日英字幕・翻訳機能付きオンライン会議ツールを利用し、リアルタイムで英語講義受講をサポート
- 個々のペースで復習出来るように、日英字幕・翻訳付きライブ講義動画を授業直後に配信
- 担当教員、授業補助者が対面・遠隔でオンラインライブ授業のテクニカルサポート
- 横浜キャンパスではPCルームで一斉受講も可能で、一緒に授業する形で学習コミュニティ形成をサポート
- 受講に必要な教材や機器は大学から貸与
科目概要
2つのレベルの科目を開講しています。レベル1は入門としての位置付けで、現地教員とティーチングアシスタントで実施されます。レベル2は現地生と共に学部科目を受講します。
Academic Skills for Intercultural Competency
ハワイにおけるアジア系アメリカ人、ハワイ文化と歴史、移民に焦点を当て多文化理解について知見を深めます。
Introduction to
Ethnic Studies
ハワイにおける移民・社会問題に焦点を当て多文化理解について知見を深めます。
Geography of Contemporary Society
地理地域学の視点から、移民に関連する社会的要素に焦点を当て、現代社会から見た地理地域学について知見を深めます。
Advanced Topics in
Ethnic Studies
民族学の視点から、“hafu”に重点を置いた混血のアイデンティティ、多人種の経験に焦点を当て多文化理解について知見を深めます。
履修者の声
留学を目指して履修
佐藤 大悟 (英文学科2年)
ハワイ大学の授業を履修したきっかけは、ハワイの文化と民族学に興味があったからでした。1年次には文化を学べるAcademic Skills for Intercultural Competency、2年次にIntroduction to Ethnic Studiesを履修し、世界の社会問題をハワイの歴史を通して現地の大学の教授と学生と一緒に学びました。そのため日本人の視点からはあまり分からないような問題点などについて考える機会もあり、とても良い学びになったと感じました。また、私は留学をする準備としてもこの授業を履修し、英語4技能を鍛える練習として活用しました。カリフォルニア大学(UC)に留学するのですが、この授業で学んだ、問題発見のスキル、英語のスキルなどを活かして勉強したいと思います。
学科留学プログラムの
準備として
遠藤 悠弥 (グローバル法学科2年)
私がこの授業を受けようと思ったきっかけは、なんといっても実際の英語圏の授業を受けられるところに魅力を感じたからです。2年生の秋学期に学科の必修として留学があり、その準備として最適だと感じました。この授業は自分の考えを発表する機会がとても多く、新鮮でした。授業はもちろんすべて英語で行われますが、自分が話す時も文法を気にせずとにかく「話す」という事が授業を受ける上で重要であると感じたので、これを十分に生かして秋学期の留学に臨みたいと思います!
日本にいながら
海外の科目を履修
鈴木 陸斗 (国際学科1年)
私は陸上競技部(長距離ブロック)に所属しており、試合や合宿などの関係でなかなか留学に行くことが難しい状況です。日本にいながらも海外の科目を受講できるところに魅力を感じ履修しました。毎回の授業で新たな発見があり、新しい視点を身に付けています。また、ディスカッションタイムで積極的に話す時間があることも魅力の1つです。いずれは海外で陸上競技を学びたいので、この授業で得た「積極的に学ぶ姿勢」を生かして、次に履修する予定の海外協定校連携科目も頑張ります。
中江 映 (心理学科1年)
高校時代にアメリカに交換留学をした経験から海外の大学の授業に興味があったことと、英語で行うディスカッションを通じてスピーキング力とコミュニケーション力を向上させたかったことが履修のきっかけでした。授業では、さまざまなバックグラウンドを持つ教授や学生の意見を聞くことで新たな視点を得ることができました。さらに、「自分とは誰か」というテーマを扱い、自分のアイデンティティを模索することができました。今後は、心理学を学ぶために再度アメリカに留学したいと考えているので、広い視野を持って世界中の人々と交流したいです。
オフラインでの交流
日本にいながら海外協定校の科目をライブ配信で履修できるこのプログラムですが、協定校であるハワイ大学マノア校の教員の来訪など、学内で交流する機会も設けています。
2024年度は開講担当科目の1つである、ハワイ大学マノア校民族社会学科の学科長、授業担当教員が来校し、ランチタイム民族社会学入門セミナーを実施。現代社会の多様性、多文化理解の大切さについて学びました。
実施体制
運営
明治学院大学国際教育検討委員会
科目運営
学長補佐
事務局
国際センター