明治学院大学言語文化研究所主催イベント 『オバマ大統領ヒロシマ声明と21世紀の女性環境作家たち』

開催日 : 2017年6月2日(金)

時間 : 15時05分~16時35分

会場 : 白金校舎 本館1457教室(*変更になりました)

講演内容 : 2016年5月オバマ大統領のヒロシマ来訪は、伊勢志摩サミット後の政治的な首脳外交の展開であったとともに、世界の、特に日米の核批評(核をめぐる文学やその他の言説に対する批評)の中の、ヒロシマ、ナガサキの捉え方の大きな変化に呼応して起きた歴史的な事件でもあった。オバマのヒロシマ・スピーチの英語を吟味して、その変化をまずとらえたい。次にアメリカ文学の中の核をめぐるテーマの展開を考えるとき、冷戦期の男性作家の小説から90年代以降の女性環境作家に至っても、大きな変化がうかがえる。ここにはレイチェル・カーソンの環境思想の影響と、その淵源にあった19世紀のヘンリー・ソローの文学、特に"Civil Disobedience”の思想の継承が明確にみられる。核時代を生きるアメリカ文学の一特質を、西部の環境文学作家ウィリアムス(Terry Tempest Williams)とソルニット(Rebecca Solnit)の代表作に辿り、アメリカンルネサンスの豊かな伝統が、21世紀に息づいていることを考えたい。

入場無料、事前申込は必要ありません。直接会場にお越し下さい。 

講師 : 伊藤詔子(広島大学吊誉教授)

司会 : 貞廣真紀(本学准教授)

お問合せ先 : 言語文化研究所 Tel 03-5421-5213