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言語文化研究所主催シンポジウム「トランスレーション・アダプテーション・インターテクスチュアリティ 2019」
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開催日 : 2019年3月21日(木・祝)
時間 : 11:00~18:30
会場 : 白金校舎本館3階1308教室(入場無料・予約不要)
◆シンポジウム概要◆ :
昨年度に引き続き、シンポジウム「トランスレーション・アダプテーション・インターテクスチュアリティ」を開催します。前回は登壇者の専門が多地域に渡り、特に地域間の比較研究が実り豊かな成果となりました。今回は映画化を中心に、舞台化やアニメ化などの様々なメディアにおけるアダプテーションに関するシンポジウムとなります。各研究の第一人者に加えて、実際の作品製作に携わっている方も発表が決まっており、アダプテーションについて多角度からの考察が展開される予定です。前回未参加の方も問題なくご参加いただけます。ご来場をお待ちしております。
◆タイムテーブル◆ :
11:00-12:30 ワークショップ
・宮本裕子「何がアダプテーションではないのか――今敏のアニメーションから考えるアダプテーション研究の方法論」(ディスカッサント 貞廣真紀 JA日下 本多まりえ)
休憩
13:30-15:30 シンポジウム(1)
・佐藤元状「アプロプリエーション・アートとしての現代小説――村上春樹『アフターダーク』を読む」
・波戸岡景太「ノベライゼーションは映画を超えるか」
・高美哿「文体と「影」の映像化:市川準の『トニー滝谷』」
15:45-17:45 シンポジウム(2)
・大野裕之「チャップリンとアダプテーション」<『音楽劇ライムライト』> https://www.tohostage.com/limelight
・中垣恒太郎「この世界を “animate”する試み――トランスメディア・ナラティヴとしてのアニメ文化の現在」
・須川亜紀子「2.5次元文化における虚構的身体とファンの関与――ハイブリッドリアリティ下のトランスナラティヴ」◆登壇者プロフィール◆ :
・佐藤元状(さとう・もとのり)
慶應義塾大学法学部教授。英文学、映画研究。著書に『ブリティッシュ・ニュー・ウェイヴの映像学──イギリス映画と社会的リアリズムの系譜学』(ミネルヴァ、2012)、『グレアム・グリーン ある映画的人生』(慶應義塾大学出版会、2018)。
・波戸岡景太(はとおか・けいた)
明治大学理工学部教授。アメリカ文学研究。トマス・ピンチョンからライトノベルにいたる、日米の現代小説の諸相を研究対象とする。主著に『ピンチョンの動物園』(水声社、2011)、『映画原作派のためのアダプテーション入門』(彩流社、2017)。・高美哿(こう・みか)
法政大学社会学部准教授。映画研究。著書にJapanese Cinema and Otherness (Routledge, 2010), 共著に『交錯する多文化社会』(ナカニシヤ出版、2016)、論文に“Neo-documentarism in Funeral Parade of Roses” (Screen, 2011)など。・大野裕之(おおの・ひろゆき)
劇作家・脚本家・映画プロデューサー・演出家。日本チャップリン協会会長。『チャップリンとヒトラー──メディアとイメージの世界大戦』(岩波出版、2015) (第37回サントリー学芸賞)。映画『太秦ライムライト』(2014)でカナダ・ファンタジア国際映画祭最優秀作品賞他。
・ 中垣恒太郎(なかがき・こうたろう)
専修大学文学部教授。アメリカ文学・比較メディア文化研究。著書に『マーク・トウェインと近代国家アメリカ』(音羽書房鶴見書店、2012)、共編著に『アメリカン・ロードの物語学』(金星堂、2015)。大衆文化の想像力を系譜学として捉え、メディアの特質と時代思潮を探ることに関心を寄せている。・須川亜紀子(すがわ・あきこ)
横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授。文化研究、オーディエンス研究。アニメにおける少女表象や2.5次元文化。著書に『少女と魔法―ガールヒーローはいかに受容されたのか』(NTT出版、2013。2014年日本アニメーション学会賞受賞)、共編著に『アニメ研究入門<応用編>』(現代書館、2018)、共著にShojo Across Media (Springer, 2019)、Women’s Manga in Asia and Beyond (Palgrave, 2019)など。2.5次元文化に関しては、『ユリイカ』特集「2.5次元」(2015年4月)、『美術手帖』特集「2.5次元文化—キャラクターのいる場所」(2016年7月)、『装苑』特集「衣装のアイデンティティ」(2017年9月)への論考など。青弓社ウェブ連載「2.5次元文化論」は書籍化予定。・宮本裕子(みやもと・ゆうこ)
明治学院大学言語文化研究所研究員。専門は映画理論、アメリカの初期アニメーション。博士論文『フライシャー兄弟の映像的志向:アニメーションのオルタナティヴな可能性を探る』(2018)、「フライシャー兄弟のロトスコープに関する試論:抑圧される黒人身体」(『アニメーション研究』、2017)。お問い合わせ先 : 言語文化研究所
email:gengo@ltr.meijigakuin.ac.jp