教員紹介

齊藤哲也

プロフィール

こんにちは。齊藤哲也です。生まれは北海道です。オホーツク海沿岸のとても寒い町で少年時代を過ごしたので、いまでも夏の暑さが苦手です。
フランスには、地中海沿岸の街、ニースに一年間、そしてパリに二年間いました。映画をみるのが好きなので、フランスにはじめて着いた夜、さっそくホテルちかくの映画館にはいったのですが、スクリーンが暗くなり映画館を出ても、そこにパリの風景が広がっていることに、当然といえば当然なんですがビックリして、夢と現実とが混ざり合うような不思議な感覚を抱いたことをおぼえています。学生生活だったのでお金はぜんぜんありませんでしたが、フランスでの毎日はとてもたのしかったですよ! ブランド品や三ツ星レストランとはまた違ったフランスの魅力をみなさんにもぜひ味わってもらいたいと思います。

研究について

留学していたときからずっと、「シュルレアリスム」というものについて勉強しています。どこかで聞いたことがありますか? とりあえずは「20世紀に生まれた文学や美術の運動」ということができると思いますが、シュルレアリスムには、詩や小説、絵画、写真、映画、オブジェなどなど、じつにいろんなものがあって、一言でそれを要約することはむずかしい……。かれこれ十年以上もシュルレアリスムについて考えていますが、いまだにそれは「なにか」という質問には答えられずにいます。大学ではもちろん、たくさんのことを「わかる」ようになってほしいと思いますが、同時に、「わからない」ことについてトコトン考えることができるのも、大学という場所であり時間だと思います。最近では世の中に「わかりやすい」「だれでもわかる」ものばかりが並んでいますが、みなさんにもみなさんなりの「わからない」ものを大学でみつけてほしいと思います。

ゼミについて

ゼミでは、シュルレアリスムを中心に20世紀の文学や美術の問題を考えていきたいと思います。2011年度の3年生のゼミでは、シュルレアリスムの立ち上げメンバーのひとりであるルイ・アラゴンが二十代のなかばで発表した作品『アニセまたはパノラマ、小説』を読みながら、おもに文学の方面からシュルレアリスムの魅力をさぐっていきます。4年生のゼミでは、マックス・エルンストやサルヴァドール・ダリといった画家の作品を見ながら、現代絵画の見方について考えていきます。小説にせよ絵画にせよ、さっと読みとばしたり見とばしたりしては、そのたのしみ方はみつかりません。ひとつの作品とじっくり時間をかけて向き合っていきましょう。