長谷 泰

プロフィール

ゼミのテーマ

フランス18世紀、19世紀末研究。とくにサド、ジャン・ロラン、アポリネールなど

生年月日、出身地

告白できない悪趣味ばかりだから、飲み屋でしか公表できない。

専門ないし関心領域、その他

専門についてはゼミナール紹介欄から察していただくことにしよう。どうもこのところ、関心は現代から離れていっている。現代よりも中世、古代へ、古代から前史・先史・地質時代へ、文学ならばギリシャ・ラテン、ヨーロッパ近・現代の文学よりも印度・中国の古典へ、いっそのこと文字よりも美術へ、生物よりも無機物へ、情報操作よりものへ、脳より手足へ、大人より子供へ、その他。そうした関心移動のおもむく先に何かが指し示されているようだが、そこに何があるのか、何もないのかはわからない。矢印だけがあって何もないのはよくあることで、歳のせいか、老荘あたりがこの夢のいきつく先のような気がしている。仕事も涙ぐましい努力と思えて、いまだにそれが遊びの境地になるところまで達していないのは修業の足りないゆえんか。このコンピューター上にのっている自分は何なのか、夢に最新鋭の胡蝶と化した自分と思えばいいのだろうか。ともかく、岩石や、恐竜や、原子核や、ターレスや、三内丸山や、カモノハシのことなどを賑やかに喋りあえる学生がいたらいいなあと思う ─これは学生への期待。その点では、現在翻訳中のサドは気は強いが、なかなか話せる人間だ ─老荘にはほど遠いが。老荘に近いものをヨーロッパのテクストに見つけるのは、ひそかな関心のひとつ ─ありそうにないが。あるとすれば、それはアポリネールのテクストというのがわが仮説。彼に荘周の自由さと奇想天外な寓言を知らせてやれば、たちまちふたりは肝胆相照らすだろうから。

ゼミの内容:フランス世紀末文学研究

基本的な方針、ねらい、特色

いわゆる美食家がうまいものを食いすぎると、ついつい下手なものを口にしだすことがあるでしょう。それと同様、「物窮まれば転ず(変ず、反す)」で、フランス文学・文化にあっても、それぞれの規範がきわまれば、妙な有象無象のものが雨後のたけのこのように現れてくる。フランスの19世期末から20世紀初頭にかけて、そのように出現した、けっして大文学ではない文学の種々相を学ぶ。

最近あつかったテーマ(テーマ、作家)

ギヨーム・アポリネール(とトリックスター、ベルエポック期の画家たち)、ジャン・ロラン(と同性愛、仮面)、ローラン・タイヤッド(と無政府主義)、レミ・ド・グールモン(と象徴主義)など。

それでどんなことができたか

世の中に立派な人ばかりがお手本になるのではないことを知ったひともいるが、水面のさざ波ばかりに気をとられて、底を透視するひとがすくないのは担当教員の反省でもある。

どんな学生がいるのか

ゼミナールのテーマにふさわしい有象無象が多い。お嬢さんやお坊ちゃんはいない。

提供できる情報

「アポリネール」関係の書誌、および研究動向の情報。