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教育関連情報class

担当科目 ・ ゼミ

2023年度の担当科目

2023年度は研究サバティカル取得のため,大学院M2の研究指導のみ担当します。


大学院心理学研究科(博士前期課程)

・臨床心理特論研究2                  (心理学専攻臨床心理学コース・通年・ゼミ)

※各科目の詳細は明治学院大学のシラバスをご覧ください。
※2022年度以前の担当科目については,過去の教育関連情報をご覧ください。

ゼミ

学部ゼミ ※2023年度は研究サバティカル取得のため,学部ゼミは担当しません。

臨床心理学の中でも,特に認知行動療法について学びます。認知行動療法は抑うつや不安を初めとした多様な心理的問題に対して効果の確認された心理療法であり,慢性疾患や生活習慣病などの身体的問題に対しても実践されています。認知心理学や学習心理学などの基礎領域の心理学との関わりも深く,日常生活をより良く送るのにも役立つ心理療法でもあります。ゼミでは発表とディスカッションを通して認知行動療法の理解を深め,研究を行います。

 ゼミで扱うテーマ

認知行動療法や心理的ストレスを中心に,健康心理学やパーソナリティ心理学,行動医学などの近接諸分野の研究。

 授業予定
3年次
春学期は教科書を輪読して,認知行動療法の基礎と多様な領域・対象者における実践について理解を深めます。また,関心のあるテーマに関する論文のグループ発表などを行います。秋学期は小グループに分かれてプレ卒論の作成に取り組みます。
4年次
春学期はゼミ論文・卒業論文の研究計画の立案・検討を行います。夏休み中にデータ収集を開始することを目標にします。秋学期は収集したデータを分析し,ゼミ論文・卒業論文の完成を目指します。
学年共通
夏休みには大学院生と一緒にゼミ合宿を行います。年度末には大学院生と一緒に研究発表会を行います。その他,希望に応じて施設見学や学会参加なども行います。
 卒業論文・ゼミ論文のタイトル
 <2022年度>
  • 大学生の友人関係に関するメタ認知的信念と学校適応感,内的適応感の関連—表面的な友人関係を媒介要因として—
  • コロナ禍での対面授業の再開による大学生の生活の変化とパーソナリティと学校適応感の関連
  • 親の離婚経験を持つ人の心的外傷後成長に関連する要因の検討
  • SNS上のネガティブ投稿発信者のネガティブ感情と自己開示・自己呈示との関連
  • 大学生における認知的感情制御方略, マインドフルネス特性と時間不安との関連
  • 就職活動の開始時期と意思決定バランス, 自己効力感の関連について
  • 大学生における痛みに対する恐怖・回避傾向と自傷行為傾向の関連―自己志向的完全主義の不適応的側面と自傷行為傾向の関係における緩衝効果を含めた検討―

 <2021年度>
  • COVID–19の感染予防行動と過剰適応との関連について
  • 学校教育場面での社交不安症に対する認知行動療法に基づく介入の検討
  • 新型コロナ禍におけるソーシャルサポートと意図的熟考が PTGの生起に与える影響
  • 高校生時の PTG 経験によるレジリエンスの変化とその後の精神的健康について
  • 青年期の恋愛観と結婚観
  • 向社会的行動とパーソナリティの関連―周囲の援助者の有無に着目して―
  • 非致死性トラウマ体験後のコーピングと意味づけがPTSRおよび PTG に与える影響
  • 新型コロナウイルス感染症とインターネット依存の関連についての調査
  • ポジティブ・ネガティブなライフイベントとパーソナリティ,レジリエンスの関連




 関連リンク

白金心理学会の森本ゼミの紹介ページ(明治学院大学心理学部2年生向け情報)



大学院ゼミ(博士前期課程)※2023年度は研究サバティカル取得のため,M2ゼミのみ担当します。

心理学を活かした対人援助の専門家に求められる基本的な知識や技能,態度の習得を目標とします。これまで主に成人期以降の精神的不適応や心理的ストレスに関する臨床心理学・認知行動療法に基づいた心理的支援と研究を行ってきました。また,現在では認知症の人の家族介護者支援の研究を行っています。

修士論文のテーマは,これらのテーマから大きく外れないものであれば,特に指定はしません(下記,ゼミで扱うテーマも参照)。自身の関心のあるテーマについて,臨床心理学・認知行動療法の考え方に基づいて問題を理解・整理し,心理的支援への具体的な示唆を提案できるように指導します(指導の過程で,当初の研究テーマが変わることもありえます)。

ゼミで講読する論文は,基本的に英語論文とします。また,基本的な研究・統計手法については理解していることを前提とします。これらに不安がある人は,予習と復習に十分に時間をかけてください。また,国内外の関連学会(日本認知・行動療法学会や日本認知療法・認知行動療法学会など)や,研修会への積極的な参加を求めます。あわせて,年に1度は学術大会で発表するとともに,学術大会や研修会で学んだことをゼミで発表・共有することを求めます(もちろん発表のための指導もします)。

 ゼミで扱うテーマ

主に青年期以降(成人)の心理社会的問題に対する認知行動療法や心理的ストレスを中心に,健康心理学やパーソナリティ心理学、行動医学などの近接諸分野の研究。具体的なキーワードとしては認知行動療法,ストレスマネジメント,精神的不適応,心理的ストレス,介護ストレス,認知症など。

 授業予定
M1
認知行動療法に関する専門図書を読むことと並行して,関心のあるテーマのレビュー論文を読んで,修士論文のテーマを絞っていきます。その後は修士論文のテーマの先行研究をレビューし,研究計画の立案・検討を行います。
M2
引き続き修士論文の研究計画を検討し,夏休み中にデータ収集を開始することを目標にします。その後は収集したデータを分析し,修士論文の完成を目指します。
学年共通
夏休みには学部生と一緒にゼミ合宿を行います。年度末には学部生と一緒に研究発表会を行います。
 修士論文のタイトル
 <2022年度>
  • 小学生における援助要請スタイルと学校適応感・ストレス反応の関連
  • 対人過敏・自己優先抑うつにおける自己優先志向と対人ストレスイベントとの関連―視点取得およびソーシャル・スキルに着目して―

 <2021年度>
  • 勤労者のCovid-19感染拡大の前後におけるソーシャルサポートと抑うつ,自殺念慮の関連について
  • 大学への移行におけるギャップ経験と自我同一性,アパシー傾向の関連―アクセプタンス&コミットメント・セラピーの観点から―

 <2020年度>
  • 対人過敏・自己優先傾向に対する自己複雑性の影響

 <2019年度>
  • 体験の回避と感情への恐れが離人感・現実感消失症状に及ぼす影響

 <2018年度>
  • インターネット依存傾向者を対象とした行動変容への動機づけと援助要請態度のサブタイプ別検討
  • 非定型うつ傾向者の対人場面における不安低減方略の検討―瞑想法と再評価法の効果の比較―
  • 青年期の心的外傷後成長が心身の健康に与える影響―自己知覚されたPTGにおけるヤヌスの顔モデルの検討―