研究所について

国際学部付属研究所とは

所長挨拶

SUN Zhan Kun

 

  国際学部付属研究所 所長  浪岡 新太郎

ご挨拶

国際学部付属研究所所長を務める浪岡新太郎です。どうぞよろしくお願いします。

国際学部は1986年に日本初の「国際学」の学部として設立されました。そして、その3年後の1989年に学部の研究支援、および研究と市民社会との連携の促進のために付属研究所が作られました。「国際学」とは何か、それについて明確な定義があるわけではないのですが、国境をはじめとするさまざまな境界線を越えて、人々が個々人としてつながりを深めていくこと、その結果として、暴力のない世界をつくりあげることを目的とした研究ということはできます。境界線の中でも、なぜ「国」にこだわるのかといえば、国境や貧困、自民族中心主義など、わたしたちの生活の政治的境界線、経済的境界線、文化的境界線を主として規定しているのが「国」だからです。

しかし、境界線を越えて人とつながることが快適であるとは限りません。国境を越えた先では言葉が通じないかもしれません。肌の色の違い、生活水準の違い、言語や宗教の違いは越境者を困難な状況に置くかもしれません。また、越境することが境界の内側にいる人々を困難な状況に置くかもしれません。さまざまな境界線はわたしたちを分断し、不自由にするものであると同時に、境界線の両側でわたしたちをそれぞれ保護するものでもあります。境界線を越えることを望むのであれば、境界線を越える際に人々の間の生じる困難にどのように向き合うのかを考える必要があります。

もちろん、境界を越える際の困難に向き合う方法として、戦争やテロ行為、排外主義といった暴力を認めることはできません。国際学では(少なくとも私の任期中は)、困難に向き合う方法として、「対話」と「妥協」を提案したいと思います。困難に向き合う方法として対話と妥協というのは、頼りないと思われるかもしれません。緊急事態に対応できないと思われるかもしれません。しかし、対話と妥協こそが長期的なつながりを可能にします。また、緊急事態の際には間に合わないとしても、だからこそ、日常的な対話と妥協の営みが必要とされるのです。私の任期中は、「対話」と「妥協」をテーマに、境界を超えて繋がろうとする全ての人々へ研究所を開いていきたいと考えています。

浪岡 新太郎

沿革

1986年 横浜市戸塚区の横浜キャンパスに国際学部が新設される
1989年11月15日 国際学部の付属として設立される

設立の趣旨・目的

国際学部付属研究所は国際学に関する学際的な共同研究ならびに個人研究を誘発し、これらを実施、推進するために創立された。

研究所の主な活動としては、以下があげられる。
 (1) 共同研究プロジェクトの促進
 (2) シンポジウム、セミナー、フォーラム、講演会の開催
 (3) 研究成果の公表と教育へのフィードバック
 (4) データベースの構築
 (5) 公開講座の企画
従来の学問領域の区分を超えた「国際学」の構築を目指し、共同研究の拠点として所員のあるいは研究員の利用に供せられている。

組 織

所長 浪岡 新太郎 (NAMIOKA Shintaro)
主任 孫 占坤 (SUN Zhan Kun)
運営委員 紺屋 あかり(KONYA Akari)、野口 久美子(NOGUCHI Kumiko)、
重冨 真一(SHIGETOMI Shinichi) 平山 恵(HIRAYAMA Megumi)、
賴 俊輔(RAI Syunsuke)
所員 37名

スタッフ

・籠橋 悦子 (KAGOHASHI Etsuko)
・今村 真紀 (IMAMURA Maki)
・村田 祐子 (MURATA Yuko)

連絡先・アクセス

連絡先

明治学院大学 国際学部付属研究所
〒244-8539
横浜市戸塚区上倉田町1518(横浜キャンパス 8号館2階)

TEL:045-863-2267(開室時間:平日9時30分~17時)
FAX:045-863-2272
E-Mail:iism @ k.meijigakuin.ac.jp

アクセス

JR戸塚駅東口バスターミナル8番乗り場より、江ノ電バス「明治学院大学南門」行きに乗り
「明治学院大学南門(終点)」にて下車 (乗車約7分) → 詳細はコチラ