研究活動

フォーラム

2020年度  2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度  2010年度 2009年度 2008年度 2007年度 2006年度 2005年度 2004年度 2003年度

2021年度

第1回 中田瑞穂 「流行る政党」の作り方 ―チェコの「ビジネス企業政党」と政党デモクラシーの現在
      アメリカでのトランプの一応の退場と共に、ポピュリズムの言葉を聞く機会も減ったかもしれませんが、世界的にはポピュリスト政党の隆盛や既存政党の衰退、変質の傾向は変わらず、政党に支えられたデモクラシーも変化し続けています。チェコをはじめとする東中欧諸国の中には、既存政党が急速に支持を落とし、売れる製品のようにマーケティングをしながら作り上げられた政党が議席、政権をとるケースが生まれています。右派ポピュリズム政党と呼ばれる政党の中にも、実際はこのような「流行る政党」を目指して作られたものもあるのです。  今回の報告では、このようないくつかの政党を紹介し、このような政党の登場が政党デモクラシーにどのような変化を及ぼしているのか、また明示的にこのような政党が登場していない国にも、既存政党に類似の変容が生じている可能性はあるのか、という問題を考えてみたいと思います。 
第2回 紺屋あかり パラオ地域研究:ことばから石へ
      本発表では、2007年から西太平洋島嶼ミクロネシア諸島、パラオ共和国で実施してきた文化人類学的フィールドワークの調査内容と、近年取り組んでいる研究課題などについて紹介する。 わたしは、言語人類学や現象学の領域にみられるような「ことばはいかに在るのか」という問題に関心をもっている。ことばがいかに人と人、人ともの、あるいは人と自然とのネットワークをつくるのかということを、口頭伝承や儀礼的ナラティブをはじめとするオーラリティの実践分析を通して考えている。
第3回 李相佰 貨幣経済の仕組みと対策(仮)
      近年、多くの政府が債務を増やし、中央銀行がお金の供給量を大幅に増やしている。そしてそれを憂う意見と、問題なしとする意見がある。何が正しいか、どのような貨幣政策が望ましいかを判断するためには、そもそもお金とは何か、貨幣経済はどのように成り立っているのかを理解する必要があろう。貨幣をめぐる議論は多岐に渡るが、本報告では貨幣経済の仕組みの根本的な部分と、現状況で必要な貨幣政策について考えたい。
第4回 高橋直子(研究員)  リサーチャーとしてテレビ番組制作に携わりつつ、宗教学専攻の研究者としてマス・メディアを調査していて思うこと
      拙著『テレビリサーチャーという仕事』(青弓社、2020)には、予想外の反響があった。とりわけ、テレビ・新聞・出版・広告といったメディア関係者や図書館職員から示された反応には、いわゆる「情報リテラシー」への不安が通奏低音となっていた。本報告では、これらの反応を事例として紹介しながら、テレビ番組制作リサーチャーの立場から見える課題、宗教学専攻の研究者の視点から捉えられる課題、それぞれの問題について考えたい。
第5回 賴 俊輔  校外実習でアクティブラーニングを実践する
事前学習でのRESAS:地域経済分析システムの活用
      新しい学習指導要領において「探求」がキーワードになっている。すでに一部の中学校・高校(の教師)では、探求科目として、教材を用いて地域活性化のアイデアを作るための分析・調査活動を実践しているところもある。やがてこうした教育を受けた学生が入学することを見据え、校外実習で「探求」をテーマとし、RESAS(https://resas.go.jp/)を使ったアクティブラーニングを実践してみることとした。

2020年度

第1回 助川 哲也 違和感からの創造
        ハンセン病回復者の人生を描いた私の小説『あん』は、現在14言語に翻訳され、広く世界で読まれています。物語を書こうと思うにいたった発端は、若者たちが何気なく放った「社会の役に立たないと生きている意味がない」という言葉への違和感でした。ハンセン病問題、人間存在についての問いかけ、20年を要した「人と心を巡る旅」を、世界の映画祭やハンセン病療養所の写真などを交えながら話します。
第2回 Prajakta Khare Social Enterprises and Network Configurations
      After investigating the inter-linkages among the factors affecting social value creation, this research explores the network of a social enterprise. The case explains how a social enterprise is trying to prevent dropouts from primary schools in a rural part of India, the cause of dropouts being the language gap. Mapping of the enterprise’s social network shows that along with the founder of the enterprise, several local actors emerge to be central in the enterprise’s network. The study also provides useful managerial insights into the resource dynamism that accompanies local resource leveraging strategies.
第3回 平山 恵 トランジション運動
      2005年にイギリスではじまったトランジション運動が、東日本大震災以降日本でも拡がっている。地域の暮らしを考え、変えていく生活実践、そのための教育にはじまり、エネルギー原の転換やビジネスも展開している地域がある。ピークオイルと気候変動という地球規模の危機に市民が創意工夫し脱石油型社会へ移行していくさまざまな取り組みを海外での取り組みと比較しながら紹介する。
第4回 森 あおい トニ・モリスンの「他者」へのまなざし
      本報告では2019年8月5日に88年の人生の幕を閉じたトニ・モリスンを取り上げ、その言説に見られる「他者」への視線を読み解く。昨今の不寛容な時代にあって、モリスンは主流社会から排除されてきた人々の存在を、文学・芸術の力を通して回復しようと試みている。モリスンが9/11アメリカ同時多発テロ以降頻繁に言及する「他者」を象徴的に表す「外国人」("foreigners")の概念を踏まえて、著作に加えて彼女が関わった芸術活動にも着目して検証する。
第5回 江川 純一
(研究員)
近現代イタリアの政教関係
―ペッタッツォーニのイタリア共和国憲法批判を中心に
      イタリアは、半島内に教皇庁を抱えるローマ・カトリックの国であると同時に、ヨーロッパにおいて最も世俗的な宗教研究(宗教史学)が展開した場所でもある。本発表では、イタリア最初の宗教史学者であるラッファエーレ・ペッタッツォーニが1950年代に行った、イタリア共和国憲法批判を紹介したうえで、1984年の国教制から公認宗教制への移行を軸に、近現代イタリアの政教関係の歴史を検討する。

2019年度

報告内容は研究所年報23号(デジタルブック)   
第1回 林  公則 地域通貨・キームガウアーの仕組みと思想
第2回 阿部 浩己 難民保護の法と政治
第3回 久保田 浩 「学問的宗教研究」のジレンマ
ーヨーロッパにおける「ネオ・ペイガニズム」研究を事例としてー
第4回 吉井 淳 北海大陸棚事件とnon-liquet
第5回 合場 敬子 体育祭のダンスにおける異性愛の構築

2018年度

報告内容は研究所年報22号
第1回 趙 星銀
(チョサンウン)
『大衆民主主義』再考
第2回 半澤 朝彦 エチオピア・ジブチ訪問記
第3回 Tom GILL 絆の日、争いの日:英国南西部五月祭
第4回 熊倉 正修 日本のマクロ経済政策と民主主義
第5回 竹下 千花子(UC) 避妊具IUDの開発と普及からみるリプロダクティブコントロールのあり方(1960~現在)
第6回 張 艶 米中貿易摩擦と中国経済

2017年度

報告内容は研究所年報21号
第1回 孫 占坤 国際法における先住民族の権利保護
  ~サーミ条約(案)の意味するもの
第2回 戸谷 浩 ブダペシュトを引き剥がす:
 眼に見える歴史と忘れ去られた歴史
第3回 Chia-ning Chang (UC) Transnational Performance in Li Xianglan’s Wartime Films
第4回 浪岡 新太郎 公教育を担うムスリム私立学校の成立と運営:フランス・リヨン大都市圏東部貧困者集住地区デシーヌ アル・キンディ校の事例
第5回 熊本一規 漁業権で埋立・ダム・原発を止める

2016年度

報告内容は研究所年報20号
第1回 野口 久美子 カジノ産業に見る先住民自治の歴史と現在
―北米カリフォルニア先住民の事例より―
第2回 阿部 望 現代の北欧社会経済モデルの可能性
第3回 岩村 英之 通貨同盟と同盟国政府の財政規律
- 通貨同盟から財政同盟への進展の可能性 -
第4回 末内 啓子 カナダの第42回総選挙(2015年10月19日)についての一考察
第5回 Luke Roberts
(UC)
The Lives of Samurai Women of the Edo Era
第6回 司馬 純詩 国境バザールの(経済学)理論的整理
  ―香港中英街等をめぐって

2015年度

報告内容は研究所年報19号
第1回 メレック・オータバシ
(サイモンフレーザー大学)
乱読の癖:明治大正のエリートと子供時代の読書経験
第2回 森本 泉 グローバル化と包摂/排除をめぐって
  移民になったネパール楽師カースト・ガンダルバの事例
第3回 アレキサンダー・ヴィーシィ 近世森林管理と出入を通してみる寺院と村落の関係
  —高尾山薬王院文書を中心に
第4回 重冨 真一 地域社会の組織力をどう見つけるか
  ―参加型農村開発の手法開発に向けて―
第5回 John KIM(UC) Ethnicity and Empire
: The Japanese Racial Equality Proposal at the Paris Peace Conference
第6回 李相佰
(リーサンベック)
通貨統合なき共通通貨の試案
  ―外国為替市場を利用した電子通貨の発行と流通―

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2014年度

報告内容は研究所年報18号
第1回 大川 玲子 チャム人の失われた呪術書をめぐって:
カンボジアのマイノリティ・ムスリムの現在
第2回 原 武史 皇后考
第3回 Michael Watson Cultural Canon and Marginalized Texts
第4回 李嬋娟(イ ソニョン) 人間が本当に利己的で合理的なのか
第5回 長谷川 毅(UC) ロシア革命下におけるペトログラードの犯罪と警察
第6回 李相佰(リ- サンベック) 合理性を前提にした市場メカニズム説明の限界:
日本経済史からの教訓

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2013年度

報告内容は研究所年報17号
第1回 賴 俊輔 インドネシアにおけるアグリビジネス改革:
パーム油バリュー・チェーンの分析から
第2回 中田 瑞穂 「民主化」後の東中欧―チェコとスロヴァキアの政党政治を中心に
第3回 森 あおい トニ・モリスンを追いかけて
第4回 合場 敬子 美の秩序への対抗:女子プロレスラーの身体が示唆するもの
第5回 田 暁利 中国における風力エネルギー開発の現状と課題
第6回 大岩 圭之助 「弱さの思想」序説

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2012年度

報告内容は研究所年報16号
第1回 平山 恵 ルワンダ復興の「援助」を再考する―貧困とHIV陽性を抱える人々の声から
第2回 土屋 博嗣 留学生と日本人学生の友人関係
第3回 Luke Roberts A Samurai’s Life
第4回 森本 泉 ネパール北西部マナンをめぐる社会変容トランスナショナルな生活戦略
第5回 Brian Guthrie Perspectives on English Writing Instruction
第6回 高橋 源一郎 「3・11」以降の日本の論壇

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2011年度

報告内容は研究所年報15号
第1回 齋藤 百合子 タイ人女性の人身売買とその後の社会再統合
第2回 涌井 秀行 The Light and Shadow of Japanese Capitalism after the Second World War
第3回 Tom Gill 宿痾としての都市風景:西ベルファストの壁画を見て
第4回 高原 孝生 Delegitimizing Nuclear Weapons: Will Japan Do Without the ‘Umbrella’?
第5回 半澤 朝彦 越境する音と国際政治

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2010年度

報告内容は研究所年報14号
第1回 ロバート・スワード Les Arts Sauvages Oceanie
Involuntary Sculpture and the Surrealist Object
第2回 孫占坤 先住民族の権利保護について
―自決権と集団の権利を中心に―
第3回 岩村 英之 通貨統合の政治経済学
第4回 勝俣 誠 地域研究と校外実習方法論序説
―国際学研究としての校外実習20年を振り返って―

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2009年度

報告内容は研究所年報13号
第1回 半澤 朝彦 「西洋音楽」演奏のグローバル化―音楽は「普遍的な言語」か?
第2回 A. ヴィーシィ ミクロ歴史を中心とした近世宗教史の新しい研究傾向
第3回 浪岡 新太郎 フランスにおけるシティズンシップとエンパワーメント:
イスラーム教育は市民教育と矛盾するのか
第4回 熊本 一規 日本の循環型社会づくりはどこが間違っているのか
第5回 末内 啓子 カナダ国際研究所(Canadian Institute of International Affairs, 1928-2007)の設立と国際関係研究―カナダの大戦間期における国際関係観形成の構造

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2008年度

報告内容は研究所年報12号
第1回 秋月 望 東アジアの境界とテリトリー意識 ―高句麗ものテレビドラマの背景―
第2回 戸谷 浩 流れ来たる人々の影を追って ―スロヴェキアにおける筏流しと筏師―
第3回 岡部 光明 日本におけるコーポレート・ガバナンス
―その特徴、変遷、今後の課題―
第4回 竹尾 茂樹 地域研究と校外実習の接点
第5回 モハマド・ナギザデ アフガニスタン・イラク・イランの政治経済と核問題について
―西アジアにおける日本の隠れている資産とその役割―

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2007年度

報告内容は研究所年報11号
第1回 John H. Ino Can We Teach Brainstorming? …Lessons from the Silicon Valley
第2回 大木 昌 異性装をとおして見る近世ヨーロッパの民衆社会とジェンダー
  田 暁利 中国における持続的経済成長の課題
第3回 Anne Walthall 武家奉公と結婚
第4回 合場 敬子 変容する身体とジェンダー:プロレスができる身体への自己認識
第5回 柴田 有 文化としての科学――西条の酒蔵で
第6回 白石 渉 ドイツのコーポレートガバナンス・モデルは米国モデルに収斂するか

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2006年度

報告内容は研究所年報10号
第1回 森本 泉 ロンドンで見た7月7日のテロと在英ネパール人
  大川 玲子 イスラーム系ウェブサイトに見られる「法学裁定(ファトワー)」
――日常生活とクルアーン(コーラン)解釈
第2回 Hiroshi Ono ‘Specialization and Happiness’: 日米にみる結婚観の相違
第3回 網谷 龍介 社会規範の『ヨーロッパ化』の政治過程
――ドイツとオーストリアにおけるEU反差別指令の国内立法化――

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2005年度

報告内容は研究所年報9号
第1回 竹内 啓/涌井 秀行 人口から見た中国近・現代史
  平山 恵 人の声を聴く~政策提言に有効な社会調査の試行
第2回 高橋 源一郎 日本近代文学のmission
  Masako Ishii 父親の育児参加を規定する要因――日米比較から
第3回 M. Pasha Liberalism, Islam, and Securitization
  古市 剛史 ウガンダ・カリンズ森林の野生チンパンジー:生態学的研究と保護への取り組み
第4回 Bengt Stymne In Search of the Missing Link.
How Can a Region Nurture Successful Product Innovation?
  司馬 純詩 中国経済のウェハース構造

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2004年度

報告内容は研究所年報8号
第1回 涌井 秀行 敗戦悟論ねじれ考――チェコとドイツそして朝鮮日本
  橋本 肇 生殖技術の変遷と展望
第2回 阿部 望 Sustainable Development Strategies in the Nordic Countries
  半澤 朝彦 国連の国際規範形成機能とイギリス植民地の「孤立」ラッシュ:1945-1965
第3回 大岩 圭之助 地域通貨――スローでスモールなお金
  Anne Walthall From Peasant Daughter to Samurai Wife: the Letters of Yoshino Michi

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2003年度

報告内容は研究所年報7号
第1回 戸谷 浩 家畜を通して眺めたハンガリー社会
  トム・ギル シェルター文化の誕生――ホームレス自立支援法元年
第2回 末内 啓子 カナダの対外関係――国際救援組織の事例から
  森本 泉 トゥーリズムをめぐるネパール――ローカルな対応
第3回 熊井 茂行 『インカ帝国』はあったか?
  熊本 一規 川辺川ダム収用委員会における争点について
第4回 土屋 博嗣 日本語教育の現在
  勝俣 誠 日頃 私が社会科学分野で疑問に思っていること

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2002年度

報告内容は研究所年報6号
第1回 H. Plutschow Peace versus Human Nature
  大門 毅 Economic Costs and Benefits of Political Decentralisation ― or Lndependence? The Case of East Timor
第2回 平島 成望 インド農業の中期展望と日本ODA
  合場 敬子 身体と異性愛から解体されるジェンダー
第3回 古市 剛史 ヒトの誕生をめぐる最近の話題
  竹内 啓 地球温暖化と社会技術

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