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情報数理学部について About
近年、AI (人工知能)を中心とする情報技術が急速に発展し、社会を変えつつあります。文部科学省による数理・データサイエンス教育の推進、内閣府によって提唱された Society 5.0 などにより、今後情報数理分野はさらに重要性を増し、情報数理を修めた人材が求められていくでしょう。本学の情報数理学部は、情報技術の動きを数理の立場から学んでいこうとする学部です。
情報数理分野では、ICT (Information and Communication Technology) を活用した授業や PBL (Project Based Learning) など、新しく柔軟な形態の教育が開発され、既に実施され始めています。明治学院大学もこうした教育をとりいれ、これまで培ってきた教育方法や内容と組み合わせながら、新時代に向けてさらに発展した授業を展開します。
社会からの期待が高い情報数理分野は、産学官連携の機会創出にもつながります。明治学院大学の立地の良さを生かして、様々な連携ができる可能性があります。
明治学院大学はこれまで文系の総合大学として、大きな成果を蓄積してきました。この財産を生かすため、情報数理学部と既存の学部・組織との有機的な連携を目指して『情報科学融合領域センター』を開設します。このセンターは、新学部と既存の学部との連携の舞台になると同時に、学外との産学官連携の窓口にもなります。
メッセージ
人が主役のAI社会を、
数理と情報を学び実践することで、
一緒に創りませんか
2024年誕生の情報数理学部の目指す「情報と数理の力で、人が主役のAI社会を創る」ことを学んでみませんか。生成AIが人間とマシンとのやり取りのレベルを格段に高め、社会に広く影響を与えているところです。その実現においては、数理に基づいてAIを実現する機械学習・計算方式、高速処理する量子コンピュータなどの情報システムマシン、そしてインターネットを介した大量のデータがキーとなっています。実はこれらは情報と数理により基礎から創り出され、情報システムとして実現してきたもので、まさしく情報数理学部の体系的なカリキュラムで学ぶものです。Project Based Learningによる実践力、そしてAI, 情報通信技術(高度ICT)の高度人材の能力をつけ、社会においては本学の160年以上にわたる人間と社会に関する知とも連携することで、人が主役のAI社会を創出しましょう。
教育の特徴
カリキュラムの特色
3・4年次のコースを「数理・量子情報」「AI・データサイエンス」「情報システム・セキュリティ」に分類し、学生の志向や卒業後の進路に合わせて、どの分野を重点的に履修するかを選択可能とします。
課題解決型のProject Based Learning(PBL)科目を3年次に配置し、実際の企業で行われているようなプロセスを体感できる実践的教育を提供します。
1年次
- 数学基礎・演習 情報倫理 初級プログラミング 明治学院共通科目
-
Featured
数理と情報
専任教員と企業など学外からのゲスト講師によるオムニバス形式による授業で、情報科学における数理の果たす役割について俯瞰的に学び、将来のコース選択の参考とします。
数学基礎・演習
学科カリキュラムの基礎となる数学力を身につけるため、高校からの接続も考慮した数学基礎教育を演習科目も含めた初年次教育において充実・徹底させます。
情報倫理
本学の教育理念である“Do for Others (他者への貢献)”を情報科学の力で具現化するため、AIが社会にもたらす影響を考慮した倫理教育にも力を入れます。
初級プログラミング
多くのプログラミングを中心とした講義・演習科目では、学生自身がPCを教室に持ち込み授業を受けること(BYOD: Bring Your Own Device)を想定し、ハンズオンによる実践的な教育を行います。
2年次
- 基礎科目群A(情報数理系) 基礎科目群B(情報システム系) 明治学院共通科目
-
Featured
基礎科目群A・B
必修科目を含む2年次科目を、数理科学的なものと情報科学的なものに大別し、学生の特性や志向に合わせたカリキュラムを提供します。3年次におけるコース選択の参考とします。
3・4年次
-
数理・量子情報コース
- 符号と暗号の数理
- 情報幾何学
- 数理モデリング
- 量子コンピューティング
- 量子ネットワーク
など
AI・データサイエンスコース
- AI・データサイエンスの数理
- パターン認識と機械学習
- 自然言語処理
- 認知心理学
- 計算社会科学
など
情報システム・セキュリティコース
- コンピュータシステム
- 情報セキュリティ
- 組み込みシステムとIoT
- オペレーティングシステム
- コンピュータグラフィックス
など
-
Featured
PBL(3年次)
実際の企業で行われているようなプロセスを体感できる実践的教育を提供しながら、それまで学修した数理情報学の知識を駆使した課題解決型の演習授業を行います。
社会と情報科目群 (3年次)
情報科学と人文科学や社会科学との接点や融合を意識した科目、キャリア形成科目等が配置されます。他学部からの提供科目を積極的に受け入れるとともに、他学部にも科目提供を行います。
卒業研究 (4年次)
専任教員の研究室に配属され、教員指導のもと研究成果をまとめます。
カリキュラムツリー
教員紹介
教員一覧を掲載しています。
研究分野/研究内容/想定される卒業研究テーマなどの詳細情報もご覧いただけます。
Kasumi
Abe 人間情報学
(ヒューマン
インタフェース、
インタラクション)
Takeshi
Nagata 人工知能(機械学習)、
画像解析
(特に顔画像解析)、
画像認識、
画像生成
想定する卒業後の進路
学科での学びによって、高度ICTの利活用に必要な数理的理解と知識を身につけていることから、人とAIが高いレベルで共存する近未来において必要とされる様々な職種に活躍の場を広げていくことが可能です。
- コース course
- 数理・量子情報
数理的理解に基づいた応用力・問題解決能力を身につけ、量子情報など最先端の分野で国際的な研究・開発に携われる力を養う。大学・企業等における研究者、エンジニア、コンサルタントといった進路を想定する。
- コース course
- AI・データサイエンス
高度ICTの根幹となるAIやデータサイエンスの理解と技術を身につけ、多様な学問領域と融合させながら幅広い職種に対応できる力を養う。AIプログラマー、データサイエンティスト、公務員といった進路を想定する。
- コース course
- 情報システム・セキュリティ
情報科学における数理的な理解と高い倫理性を持ちながら、情報システムや情報セキュリティに関する技術を利活用する力を養う。プログラマー、システムエンジニア、セキュリティエンジニアといった進路を想定する。
FAQ
情報数理学部に関する、よくあるご質問を掲載しています。
一口にデータサイエンス系学部と言っても、統計的な経済学や医療を土台としたものなど様々な分野が ありますが、情報数理学科では、AIやデータサイエンスの技術の基盤となる数学や基礎科学に主眼を置 いた教育を目指しています。特に、量子コンピュータなどの高度な未来技術を構想段階から取り入れているのも学科のカリキュラムの特徴の一つです。また、高度情報通信技術(高度ICT)を支える情報システムの設計や情報セキュリティについても学ぶことができ、特色のあるPBLや本学の教育理念ともつながる情報倫理教育にも力を入れています。
新学部設置の認可が下り次第、大学院設置に向けて構想を開始する予定です。
プログラミングなどを含む多くの科目では、授業内容をその場で自身のパソコンを使って確認する(ハンズオン)といった形式で行われます。基本的には自身のノートパソコンを常時携帯し授業を受けるため、入学時に自分専用のノートパソコンを準備する必要があります。必要なパソコンのスペックや推奨機種、必要なアプリケーションソフトについては学科や大学生協などを通じて入学時までに案内する予定です。
学納金・奨学金
入試
出願にあたっては各入学試験制度の入学試験要項を必ず確認してください。
自己推薦AO入学試験
出願には2025年度入学試験要項の取り寄せが必要です。出願の前に余裕をもって本学Webサイトから請求してください。また、下記の内容から変更が生じる可能性がありますので、出願にあたっては入学試験要項を必ず確認してください。
第一次出願期間(振込期限/消印有効)
9月20日(金)~9月27日(金)
第一次選考(書類審査)結果通知
10月下旬郵送にて選考結果を通知
第二次出願期間(第一次選考通過者のみ)
10月24日(木)~10月30日(水)
第二次選考試験日/試験会場
11月17日(日) 白金キャンパス
合格発表日
12月6日(金)
手続締切日(振込期限/消印有効)
12月13日(金)
共通出願資格
次のすべてを満たすもの
(1)文部科学省が定める大学入学資格のいずれかを有する者、または2025年3月31日(9月入学の場合は2025年8月31日)までに有する見込みの者(大学入学資格の詳細は文部科学省のWebサイトを確認してください。)
(2)出願する学科を第一志望とし、入学を確約できる者
学科 | 募集人員 | 出願資格 | 出願書類 | 第二次選考試験科目 |
---|---|---|---|---|
情報数理 | 約6 | ●情報数理学科では、AO入試の趣旨に基づき、以下の資質を持つ人材を求めます。 1.現代の先端情報技術を理解し、情報数理学部における学びに取り組む前提として、知識・技能、思考力・判断力・表現力などにおいて、高等学校などで修得すべき基礎的な能力を身につけている。 2.本学の教育理念である"Do for Others(他者への貢献)"の意義を理解し、情報技術を通じてこの理念を社会へ還元するための学修意欲を備えている。 3.情報技術を社会における幅広い問題の解決手段として応用し、活用しようとする強い意欲を持っている。 下記の項目をすべて満たす者 1.共通出願資格を満たす者 2.数学の評定平均値が3.8以上の者※1 3.高等学校または中等教育学校(後期課程)在学中に、数学・理科・情報に関するコンテスト・コンクールへの参加や資格取得等(注)における優れた活動実績について自己アピールができる者 (注)本学科の教育理念に適したものに限る 例:日本数学オリンピック、日本情報オリンピック、科学の甲子園、プログラミングコンテスト、統計データ分析コンペティション、ハッカソン、ロボコン、数学検定、統計検定、ITパスポート試験、P検、基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験 等 |
①志願票(本学所定用紙) ②調査書※2 ③出願資格3.を証明しうる書類(コピー可)、または、活動内容を説明し、その実績を客観的に証明できる書類 ④自己推薦文・志望理由書(本学所定用紙/1000字程度) ⑤海外高等学校卒業(見込)者調査票(本学所定用紙/海外の高校出身者のみ) |
①数学文章問題(60分) ※数学文章問題は、数学Ⅰ、数学A(図形の性質・場合の数と確率)、数学Ⅱ、数学B(数列)、数学C(ベクトル)の範囲から出題。 ②面接 |
※1 評定平均値の記載された調査書を提出できない場合は、出願資格の評定平均値相当の学力を有しているかの確認を第一次選考に先駆けて行います。詳細は入学試験要項をご覧ください。
※2 調査書が発行されない場合は卒業証明書および成績証明書を提出してください。詳細は入学試験要項をご覧ください。
一般入学試験 全学部日程
2025年度入学試験要項は10月上旬に本学Webサイトにて公開予定です。下記の内容から変更が生じる可能性がありますので、出願にあたっては入学試験要項を必ず確認してください。
出願期間(振込期限/消印有効)
1月7日(火)~1月20日(月)
試験日
2月1日(土)
試験会場※
白金キャンパス / 横浜キャンパス / 学外試験会場( 札幌・仙台・静岡・福岡)
※出願登録をした住所が神奈川県の方は横浜キャンパス、学外試験会場を希望した方は各学外試験会場、それ以外の方は白金キャンパスでの受験となります。
合格発表日
2月15日(土)
手続締切日(振込期限/消印有効)
2月26日(水)
募集人員 | 型・ 方式 |
試験科目・ 試験時間 |
出題範囲 | 配点 | 合否判定 |
---|---|---|---|---|---|
約6 | 3教科 | ①国語※1 10:00~11:00 |
現代の国語、言語文化、論理国語、古典探求(漢文を除く) | 古文を除いた満点 ※1 |
素点方式 (国語・数学・英語の 素点を合計し、その順位により合否を判定) |
②数学 11:40~12:40 |
数学Ⅰ、数学A(図形の性質・場合の数と確率)、数学Ⅱ、数学B(数列)、数学C(ベクトル) | 100 | |||
③英語 13:50~15:00 |
英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ | 100 | |||
約4 | 英 資格 ※2 |
①国語※1 10:00~11:00 |
現代の国語、言語文化、論理国語、古典探求(漢文を除く) | 古文を除いた満点 ※1 |
素点方式 (国語・数学の素点を 合計し、その順位により合否を判定) |
②数学 11:40~12:40 |
数学Ⅰ、数学A(図形の性質・場合の数と確率)、数学Ⅱ、数学B(数列)、数学C(ベクトル) | 100 |
※1 全学部日程はすべての学科で同一の試験問題を使用します。情報数理学科のみを受験する場合、国語の古文の問題は解答不要です。情報数理学科と他学科を併願する場合は、古文を含むすべての問題に解答してください。また、情報数理学科では併願の有無にかかわらず選択科目は数学となります。
※2 英 資格:英語外部検定試験利用型(出願資格方式) 英語外部検定試験のスコア(級)が基準を満たすことにより、英語の試験を免除します。詳細は大学案内の142・143ページをご参照ください。
一般入学試験 A日程
2025年度入学試験要項は10月上旬に本学Webサイトにて公開予定です。下記の内容から変更が生じる可能性がありますので、出願にあたっては入学試験要項を必ず確認してください。
出願期間(振込期限/消印有効)
1月7日(火)~1月20日(月)
試験日
2月3日(月)
試験会場
白金キャンパス / 横浜キャンパス※
※出願登録をした住所が神奈川県の方は横浜キャンパスでの受験となります。ただし、受験上の配慮を申請した場合は白金キャンパスでの受験となります。
合格発表日
2月18日(火)
手続締切日(振込期限/消印有効)
2月26日(水)
募集人員 | 型・ 方式 |
試験科目・ 試験時間 |
出題範囲 | 配点 | 合否判定 |
---|---|---|---|---|---|
約30 | 3教科 英 換算 ※2 |
①国語※1 10:00~11:00 |
現代の国語、言語文化、論理国語、古典探求(漢文を除く) | 偏差値×0.5 ※1 |
偏差値方式 (3科目の素点をそれぞれ偏差値に換算し、 3つの偏差値の合計の順位により合否を判定) |
②数学 11:40~12:40 |
数学Ⅰ、数学A(図形の性質・場合の数と確率)、数学Ⅱ、数学B(数列)、数学C(ベクトル) | 偏差値×1.5 | |||
③英語 13:50~15:00 |
英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ | 偏差値 |
※1 2月3日に試験を行う学科はすべて同一の試験問題を使用しますが、情報数理学科を受験する場合、国語において古文の問題は解答不要です。古文の問題を除いた得点をもとに合否判定を行います。
※2 英 換算:英語外部検定試験利用型(得点換算方式) 英語外部検定試験の基準スコア(級)に応じ、英語の得点に換算します。詳細は大学案内の142・143ページをご参照ください。
※3教科型と英語外部検定利用型(得点換算方式)の両方を行なう学科では、3教科型と英語外部検定試験利用型(得点換算方式)を合せた受験者の順位により合否を判定します。
※A日程では補欠からの繰り上げ合格制度があります。
※旧課程履修者に対する経過措置について
旧教育課程履修者等*に対する経過措置として、各教科・科目とも、旧教育課程履修者に不利とならないよう配慮して出題します。
※「旧教育課程履修者」とは、平成21年3月告示の高等学校学習指導要領に基づく教育課程を履修した者など、高等学校(中等教育学校の後期課程並びに特別支援学校の高等部を含む)に2022年4月に入学し、平成30年告示の学習指導要領に基づく教育課程の下で学び、2025年3月に卒業見込みの者以外の者を指す。
大学入学共通テスト利用入学試験 前期
2025年度入学試験要項は10月上旬に本学Webサイトにて公開予定です。下記の内容から変更が生じる可能性がありますので、出願にあたっては入学試験要項を必ず確認してください。
出願期間(振込期限/消印有効)
1月7日(火)~1月17日(金)
試験日
1月18日(土)・19日(日)の大学入学共通テストを受験してください。
二次試験(本学個別学力試験)は行いません。
合格発表日
2月15日(土)
手続締切日(振込期限/消印有効)
2月26日(水)
過年度の大学入学共通テストの成績は利用できません。
募集人員 | 型・ 方式 |
試験教科 | 試験科目 | 配点 | 合否判定 |
---|---|---|---|---|---|
約14 | 3教科 | ①外国語 | 英語(リスニングを含む) | 200 (リーディング160/ リスニング40) |
理科・情報において2科目以上受験した場合は、 高得点の科目を合否判定に使用する。 |
②数学 | 「数学Ⅰ・数学A」および 「数学Ⅱ・数学B・数学C」 2科目の受験必須 | 200 (「数学Ⅰ・数学A」および 「数学Ⅱ・数学B・数学C」各100) |
|||
③理科・情報 | 理科:「物理」「化学」「生物」「地学」「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」から1科目選択、 または 情報:「情報Ⅰ」 |
100 |
※旧課程履修者に対する経過措置について
2025年度入試についてのみ、共通テストにおける以下の「経過措置科目」も対象とします。
数学:「旧数学Ⅰ・旧数学A」「旧数学Ⅱ・旧数学B」
情報:「旧情報」
私費外国人留学生入学試験
A私費外国人留学生入学試験(渡日後)についてはこちらをご覧ください。
キャンパスライフ
通学キャンパスは横浜キャンパスです。
主要駅からのアクセス
JR「戸塚駅」/横浜市営地下鉄「戸塚駅」・東口バスターミナル急行バス専用レーンより、江ノ電バス「明治学院大学南門」行き終点「明治学院大学南門」にて下車(乗車約10分)。
※360°キャンパスビューは2020年度時点の掲載情報となります。
対談シリーズ
※役職、所属は取材当時のものです。
対談シリーズ Vol.2 アインシュタインも想像できなかった未来がやってくる ― 量子力学によって変わる「情報」の世界。そこから未来視点で学ぶ情報数理学部