卒論執筆から口頭試問まで
大学生活最後の年を迎えた4月。就職活動がやっとひと段落し、まだその余韻に浸りたい気持ちが残っていたなかで、卒業論文の作成が始まりました。
最初にやらなければならないのは、論文題目の決定です。自分の研究テーマを固めるために、ゼミではまず、パソコンでの文献検索の仕方を学びました。少しでも自分に興味のあるキーワードを探し、そこから連想してテーマを考えていきます。卒論題目届けの締め切りは6月。一度決めた題目は基本的に変更出来ないというプレッシャーを背負いながら、なんとか無事に提出することができました。
夏に行われたゼミ合宿では、そのようにして決定した研究テーマを互いに発表し合いました。でもその頃はまだ、論文そのものを書き始めている人はほとんどいない状態でした。いざ書こうとすると、思ったように文献が見つからなかったり、自分の興味がほかにあることに気づいたりで、当初の思惑通りにはなかなか進みません。
そうこうしているうちに夏休みが終了。まだまだ先だと思っていた締め切りが間近に迫ってきたことにようやく気づき、いよいよ本格的に卒論執筆を始めることになりました。
しかし実際に書いてみると、自分の表現は正しいのか、どのように文を繋げればいいのか、脚注の入れ方は合っているのかなど、不安なことがたくさん出てきます。そんな時は、主査の先生(つまりゼミの先生)に原稿を提出すれば添削してもらえます。週に1回は先生に見てもらおう、などの目標を設定することで、アルバイトや内定先の研修などで忙しいなかでも執筆を続け、ついに本文を書き上げることができました。
しかしそれで終わりではありません。仏文学科の卒論の大変なところは、最後にフランス語でレジュメを書かなければいけないこと!自分の書いた卒論の内容を要約してそれを仏訳することはとても難しい作業でしたが、終わったときには大きな達成感を得ることができました。
そしてついに迎えた卒論提出日。教務課への提出は意外なほどあっけなく終了し、ちょっと拍子抜けしてしまいましたが、徐々に、無事終わったという安心を感じ始めました。これで1月末の口頭試問までは自由です!それまで卒論や就活の忙しさのせいで出来なかったことを、たくさんやりました。
口頭試問の日はあっという間にやって来ました。試問は主査の先生と一対一で行われます。どんなことを言われるのだろうと不安でしたが、口頭試問の内容は、自分の卒論の内容を聞かれたり、副査として論文を読んで下さった先生からのコメントをいただいたりというもので、穏やかに終了しました。
そしてその後は、仏文学科全体での打ち上げです!まずゼミごとに食事をしたりお酒を飲んだりして楽しんだ後、副査の先生のところにお話を伺いにいきました。一人の先生が何人もの学生の卒論を読んでいるため、先生方のまわりは大混雑でした。お話を伺うと、苦労した点に気づいてもらえたり、一年生のころより大きく成長したと言ってもらえたりと、卒論だけでなく大学4年間の頑張りを認められたような気がして、達成感と喜びでいっぱいになりました。
卒論を書き始めた頃は、卒論のない学科の友人が羨ましくなるほど憂鬱に感じたものでしたが、終わってみると、本当にがんばってよかった!と思います。卒論を仕上げた自信を胸に、大きな笑顔で、大学4年間を締めくくることができました!
4年 M・M