卒論審査 

2014年2月6日

1月29日に卒業論文の口頭試問がありました。

振り返ると、卒業論文を執筆し始めてからこの日まで、あっという間の出来事に感じました。資料を集めるために図書館に籠もり、先輩方の論文を閲覧するため仏文共同研究室に足を運び、パソコンと一日中にらみあい、辞書、文法書と格闘しながらレジュメを作成しました。そんな生活を数ヶ月続けたためか、コンタクトレンズの度数が一年ぶりに上がりました。それほどに、全力で論文の執筆に向き合いました。だからこそ、この学科で学んだことの集大成として完成させた自らの論文がどのように評価されるのか、非常に楽しみでもあり、不安でもありました。

自分の番がやってくるまで、学生たちは待機部屋で談笑していましたが、みんなどこか表情がこわばっていました。私は、どんなことが聞かれても答えられるように、何度も何度も自分の論文を読み返し、頭の中で整理していました。

そして、ついに自分の番がやってきました。試問は主査であるゼミの先生と一対一で行うため、気構えることもなく、リラックスして臨むことができました。口頭試問では、主に簡単な質問やアドバイス、副査の先生からのコメントの伝達などがありました。自分では、思いつかなかった表現の仕方や細かいテクニックを教えていただいたことで、まだまだ自分には学ぶべきことが多いと再認識する反面、うまく書けているところを評価していただいたことにより、改めて文章を書くことの楽しさを感じ、大きな自信を得ることができました。

口頭試問が終わり、19時から打ち上げが始まりました。会場になった居酒屋は仏文の学生であふれていました。飲み会は非常に穏やかで笑顔がいっぱいでした。こういったアットホームな雰囲気を感じるたび、私は仏文に入ってよかったと思います。 副査の先生にお礼を伝え、お話を伺いたかったのですが、先生の周りには多くの学生たちが集まっていて、30分待ってようやくお話しすることができました。 副査の先生には一年次の頃お世話になっていたので、評価していただいたことにより、自分の成長を実感すると同時に、入学当初より格段に文学が好きになっている自分に気がつくことができました。非常に楽しい夜でした。

仏文で多くの先生方、仲間たち、文学作品と出会い、学んだことは私の人生において大きな財産となりました。卒業したくありません。

とりあえず、春休みはゼミ生全員で九州へ旅行に行き、みんなで思い出をたくさんつくりたいと思います。                  
(4年 K.S.)

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