単純な理由で決めたフランス文学科への道が、私の人生をここまで導いてくれました。

鈴木 真澄

2010年度卒 パン屋(ブクタン・ブーランジュリー)経営

「フランス語を話したい!」という単純な理由でフランス文学科を受験した私。入学後、文学や語学、美術、映画など様々な角度から触れたフランスはとても魅力的でした。アルバイトにもフランスの雰囲気のあるパン屋さんを選び、パンやお菓子にも興味を持ち始めました。フランス人のお客さんも多く、授業で習った片言のフランス語で会話ができると、とっても嬉しかったことをよく覚えています。4年生の時に、協定留学制度を利用して、フランスのリモージュという町に1年間留学をしました。生で触れるフランスの空気に感動し、フラッと入った街角のパン屋さんのおいしさに感動し・・・本当にフランスに住んでいるんだ、と感動の連続でした。留学中は大変なこともありましたが、それまでの人生の中で最も成長できた1年でした。

卒業後は、フランス文学科で教学補佐として働かせていただきました。教学補佐は、先生方や学生さんたちのサポートをする仕事です。卒業後も大好きなフランス文学科に関わることができて、とても幸せでした。教学補佐を退職した後は、パン職人の夫とパン屋を経営しています。販売しているパンはもちろんフランス風で、現地で食べて感動したパンの味に近づけたいと、日々努力しています。単純な理由で決めたフランス文学科への道が、私の人生をここまで導いてくれました。いろんなかたちでフランスに触れることができるフランス文学科で、ぜひ、自分自身の楽しみを見つけてください。

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