自分の頭で考えて、何がやりたくてやりたくない事なのかに向き合うことが大事です。

信藤すみれ

2014年度卒 出版社(株式会社双葉社)勤務

私は人と同じような、いわゆる「就活」をしませんでした。卒業後は紆余曲折を経て、株式会社リイド社でマンガ編集にかかわるアルバイトをすることになりました。その後社員となり、編集者として、たとえば累計100万部を超えドラマ化もした『自転車屋さんの高橋くん』(著・松虫あられ)の企画を立ち上げる機会などを得ました。現在は株式会社双葉社に移り、編集の仕事と、電子書店営業、デザイン業務を行なっています。

私の場合、人と同じような就活をしないことで、よりなりたい自分に近づくことができたと思います。しかしこれは決して「就活なんかしなくても大丈夫」ということではありません。大事なのは、自分の頭で考えて、何がやりたくて何がやりたくないのかに向き合うことだと思います。フランス文学科のゼミの授業では、たとえば「なぜこの絵画を好き・嫌いと思ったのかを述べる」ということを幾度となく求められました。あいまいで、形のない頭の中の考えを言語化することの重要性。これが大学での一番の学びです。窮屈なリクルートスーツに身を包むことよりも、学生の私にとってずっと大事だったのは、映画、フランス、語学の勉強、マンガ、料理とプログラミング。そして心から編集者になりたかったのです。

自分の頭で考えて学んだことは、すぐには実らずともどこかのタイミングで必ず役に立ちます。勉強が好きになると、生きるのはずっと楽になります。とにかく勉強しましょう。

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