在学生
「全日本学生フランス語プレゼンテーション大会2025」に参加して

盆子原 芽生
フランス文学科3年生
ただ、勘違いすることにかけては優秀だ。今回の大会出場へのきっかけも「自分はフランス語が得意だ」という勘違いからである。
私のフランス語レベルは決して高くはない。それがフランス語で“異文化理解”についてプレゼンできるまでに成長できた。しかも2ヶ月たらずで。ほとんど初歩からの再スタートだった私は先生方にとって頭痛の種だったと思う。プレゼンの練習は単語の意味、フランス語の発音から始まった。今までなぁなぁに覚えていたことはもちろん通用しない。先生はお忙し中連日ご教示くださり、大学のない日はオンラインミーティングも開いてくださった。楽なことでは決してなかったし、後にも先にもこんなに教授を独占し、毎日フランス語と向き合うことはないと思う。ただ、そんな日々の中で私は“楽しい”と感じた。精一杯になること、頑張ることは辛いかもしれないが同時に凄く楽しい。この“楽しい”はきっと一生の宝物になると思う。
大会では残念ながら入賞することはできなかったが、素晴らしい空間に立ち会えた。待合室にいる出場者はみんな目の色が違う。フランス語に全力で取り組んできた目だ。舞台に立ち話し始めると、その目はぱっと輝き、会場を魅了する。大学でのらりくらり生きていては見ることのできない光景、感じることのできない空気だった。
大会後の懇親会で入賞者の方々の話を聞くと、どれも感銘を受けざるを得ない話ばかり。血の滲むような努力をし、何よりもフランス語が大好きな方たちだった。こんなに凄い人たちと大会に出たんだ、と誇らしく思わせてくれた。
今回のプレゼン大会を通して感じたことはたくさんある。フランス語の上達は言わずもがな見違えるほどだと思う。だが、特に感じたのは人からのパッションだ。何度出来なくても最後まで親身に寄り添って下さり、出来なかったことが出来るようになると自分のことのように喜んでくださった先生方。ずっと「マジで凄い」「マジで頑張れ」と最後は泣いてまでくれた友人。フランス語はもちろん学業、将来、全てへのモチベーションを底上げしてくださった入賞者の方々。大会出場にあたって関わった全ての人のおかげで、私の“勘違い”は実現した。“勘違い”して、飛び込んでよかった。そう感じさせてくれる大会だった。