個人文庫
明治学院の歴史の中で教育に携わった方、卒業生など、明治学院ゆかりの人物の蔵書や寄贈資料をまとめた文庫です。OPAC (蔵書検索) の詳細検索画面の「文庫区分」から指定の文庫を選ぶことにより、リストを出力することができます。一部の資料は貴重書となり、ご利用には申請が必要となります。
- 天達忠雄文庫
- 石川林四郎記念文庫
- 岩堀行宏文庫
- インブリー文庫(W. Imbrie)
- 江川淑夫文庫
- 小川政亮文庫
- 沖野岩三郎文庫
- 賀川豊彦文庫
- 片山金章文庫
- 川崎巳之太郎記念文庫
- 菊田貞雄記念文庫
- 九華文庫
- 斎藤國治文庫
- 佐々木邦文庫
- 澤田慶輔文庫
- 鈴木春文庫
- 高野史郎文庫
- 高谷道男文庫
- 中島省吾文庫
- 中田実文庫
- 中山昌樹記念文庫
- 野島記念三神文庫
- 秦庄吉文庫
- 福田甚二郎文庫
- ホキエ記念文庫(W. G. Hoekje)
- 堀田善衛文庫
- マクネヤ文庫(T. M. McNair)
- マクラーレン文庫(S.G.McLarren)
- 松本重治文庫
- 村田四郎文庫
- 山本秀煌文庫
- ラマート文庫(W.C.Lamott)
天達忠雄文庫 社会学部教授
天達忠雄教授 (社会保障学) 所蔵の図書。小川政亮日本社会事業大学名誉教授と共に「朝日訴訟」の指揮にあたった。
石川林四郎記念文庫 1896年 (明治29) 明治学院普通学部卒・本学院理事・東京文理科大学教授
明治学院高等学部の文芸科・英語師範科・商業科創設に尽力し、三省堂最新コンサイス英和辞典を編集。大正・昭和を代表する英語学者石川林四郎氏の所蔵本。
岩堀行宏文庫 明治学院大学経済学部卒・実業家・英学史研究家
実業家・東京ドーム常務理事を務めた。学生時代より『和英語林集成』をきっかけに辞書に魅かれ、幕末・明治の英語辞書、草創期の辞書を収集し、『英和和英辞典の研究 日欧言語文化交流史』(1995図書出版)を著した。コレクションは本学に寄贈され、本学所蔵辞書とともに「幕末・明治英学辞書コレクション」に発展した。
インブリー (William Imbrie) 文庫 明治学院神学部教授・長老派宣教師 (混配)
東京一致神学校の最初の専任教授の一人であり新約聖書を教えた。日本語研究も行い“Japanese Ethymology”や“Wa and Ga”を表した。築地大学校教授・明治学院長老派教会の派遣宣教師・明治学院神学部教授の旧所蔵。
江川淑夫文庫 明治学院大学経済学部卒 実業家
会社役員等を歴任された江川氏より寄贈された、ステンドグラス関連の資料と、戦後GHQ時代の貴重な原資料類。
1985年ステンドグラス関連図書を受領。2010年、ステンドグラス関連図書とステンドグラス、および戦後GHQ時代の非常に多岐にわたる資料(映画・演劇等のパンフレット、行政資料、教育関連資料、雑誌、図書)を受領。このうち図書は「江川俶夫文庫」としてOPAC (蔵書検索)より検索可能。戦後GHQ時代の原資料は、現在整理作業中。
小川政亮文庫 法学者 社会保障法
日本社会保障法の最初の学者であり第一人者の小川政亮氏の所有した、戦後の日本の社会保障成立期と発展期に関する、体系的な原資料と図書等で構成される資料群。
「小川政亮文庫 (図書の部)」は、OPAC (蔵書検索) より検索可能。
「小川政亮戦後日本社会保障資料」は、下記サイトを参照。
沖野岩三郎文庫 1907年 (明治40) 明治学院神学部卒 (資料は貴重書扱い)
『宿命』を執筆し、小説家・牧師・童話作家として活躍した沖野岩三郎の旧蔵書で、哲学・歴史・文学関係を中心とした和書約600冊からなる。8巻からなる巻物の資料には賀川豊彦の『死線を越えて』の原稿、有島武郎、与謝野晶子、巖谷小波、芥川龍之介、安部磯雄、菊池寛、内村鑑三、馬場孤蝶等の書簡が収蔵されている。特に、大石誠之助ら大逆事件関係者の獄中書簡は日本社会主義史の資料として貴重である。
沖野岩三郎は和歌山県に生まれ、役場の書記、山林労働者などを経て、1890 (明治23) 年和歌山師範学校に入学。卒業後、小学校教員を務め、寒川小学校 校長となった。1901年に洗礼を受け、1904年上京して明治学院大学神学部に入学。同期に入学した賀川豊彦と共に日露戦争に対して非戦論を主張した。 1907年卒業と同時に、和歌山県の日本基督教会新宮 (しんぐう) 教会牧師となり、新宮在住の医師で社会運動家の大石誠之助らと親交を結んだ。1910年 の大逆事件に巻き込まれるが、沖野は危ういところで逮捕を免れた。1917 (大正6) 年に大逆事件をテーマに執筆した小説『宿命』が『大阪朝日新聞』の懸賞小説に入選。上京して文筆活動に入り、以後、小説、童話、評論、随筆、紀行など多くの作品を発表した。
『宿命』賀川豊彦文庫 1910年明治学院神学部 社会事業家 (準貴重書扱・館内閲覧)
キリスト教社会運動家賀川豊彦の所蔵資料であり、3つの文庫で構成される。
賀川『一粒の麦』
賀川豊彦サイン
「賀川豊彦文庫」自宅所蔵分 和書訳4800冊、洋書3700冊
賀川豊彦の自宅に所蔵されていた資料は、ご遺族により本学図書館に所蔵されたが、その後財団法人雲柱社 賀川豊彦記念・松沢資料館に寄託している。
賀川豊彦文庫 (お茶の水文庫)
主婦の友社・石川武美社長の援助により、賀川豊彦が1935年オーストラリア・ニュージーランド方面に講演に出かけた折に買い求めた資料である。石川文化事業財団の「お茶の水図書館」に収蔵されていたが、本学に寄贈された。
賀川・山内文庫
賀川豊彦が科学者山内氏の資金援助で買い求めた資料であり、本学に寄贈された。戦後の1940年代の資料が多い。
片山金章文庫 法学部教授 法学部長
中央大学法学部教授、同大学長を歴任し、退職後明治学院大学法学部教授、法学部長を務めた片山金章教授旧蔵の法律関連洋書約350点からなる。
川崎巳之太郎記念文庫 1893年(明治26)明治学院神学部卒
旧立憲政友会所属・衆議院議員、北米日報主筆。明治期の在サンフランシスコ日本人会社会主義者会関係者。
菊田貞雄記念文庫 明治学院教授
1945年に召された故菊田貞雄教授の蔵書。
九華文庫 (貴重書)※閲覧には申請が必要
初期プロテスタントキリスト教資料研究家、元ルーテル神学校教授・福山猛氏旧蔵の個人コレクションで、和訳聖書、聖書注解、一般キリスト教書、キリスト教破耶書の四部門約300冊から構成され、明治のプロテスタントキリスト教史および聖書翻訳史にとって貴重なコレクションとなっている。福山氏のご厚意により、1973年に本学キリスト教研究所が譲り受け、2000年12月に大学図書館に移管された。2010年には、九華文庫の「和訳聖書の部」を「聖書和訳コレクション」に発展的に統合した。
明治5年から6年にかけて出版されたヘボン、ブラウン、奧野昌綱共訳の馬可(マルコ)伝、約翰(ヨハネ)伝、馬太(マタイ)伝から、明治9年のヘボン私訳の羅馬(ローマ)までが含まれ、明治10年から13年にかけて翻訳委員社中(ヘボン、ブラウン、グリーン他)によって公式に順次分冊として出版された『新約全書』(全17冊)をすべて揃えている。さらに、ヘボン博士を中心とする東京聖書翻訳委員会による旧約聖書の分冊もほとんど収集されており、これらが合冊して明治21年以降、聖書協会の邦語旧新約聖書となる。このコレクションの中でも、1871年(明治4)に日本国内で初めて出版された聖書であるゴーブル訳『摩太(マタイ)福音書』は、日本に3部しか所蔵が確認されていない貴重資料である。
斎藤國治文庫 文学部教授
長く文学部で英語学を教えた斎藤国治教授の旧所蔵。
佐々木邦文庫 1907年 (明治40) 明治学院高等部卒・文学部教授・作家 (混配)
「ユーモア作家倶楽部」を結成、日本のユーモア小説の先駆けであり第一人者であり、18作品が映画化された。ドン・キホーテの全訳。国際マークトウェイン協会名誉会員。
澤田慶輔文庫
教育心理学者澤田慶輔教授の旧蔵書の内、心理学・教育心理学関係の洋書コレクション洋書5,460冊である。
澤田慶輔は1931年東京帝国大学文学部心理学科を卒業。東京学芸大学教授などを経て、 1950年東京大学助教授、1952年教授となった。東京大学学生相談所初代所長を務め、日本のカウンセリング研究の先駆者として活躍した。1969年定年退官後、名誉教授となり、立教大学教授、創価大学教授を歴任した。著書に『相談心理学』 (1957) 、『道徳教育の研究』 (本学名誉教授神保信一氏と共著、1966) などがある。
鈴木春文庫 1900年 (明治33) 明治学院普通学部卒・元明治学院理事長
元明治学院理事長鈴木春の旧所蔵。
高野史郎文庫 社会学部教授
高野史郎教授の旧蔵書である。
高谷道男文庫 経済学部教授・日本プロテスタント史家
ヘボン研究で名高い高谷道男教授の蔵書。著書に『ヘボン』『ヘボン書簡集』などがある。
中島省吾文庫 文経学部教授
明治学院大学創設期より教鞭をとり、フェリス女学院名誉顧問となった中島省吾教授の会計学関係の旧蔵書。
中田実文庫 「本郷独立キリスト教会」主宰/『聖書の講解』主筆
1910年(明治43年)福井県敦賀市生まれ。同志社大学神学部を経て、関西学院大学神学部を卒業。 1938年にカナダ・ハリファックスの神学校であるパインヒルデイヴィニティホール(Pine Hill Divinity Hall、 現名称Atlantic School of Theology)に特別奨学生として留学、1941年に卒業した後、日本国内での福音活動を 志して帰国。戦後は東京都文京区に居を移し、「本郷独立キリスト教会」の名の下で自給独立しての伝道活動に 注力する傍ら、1952年に、生活と伝道の資を得るために真珠の輸出を業務とする月光真珠を設立。
1964年、月刊誌『聖書の講解』を創刊し、1978年に逝去するまで主筆を担った。同誌に連載された 「イエス・キリストの譬話」をまとめた『イエスの譬ばなし』(グロリヤ出版, 1981)などの著書がある。 また1970年頃からは、歴史的な日本語訳聖書の収集に注力。コレクションを始めたのは「初期の日本語訳 聖書に出会い、翻訳者等の堅固な意志に感銘を受けたのがきっかけ」とされる。独自に「聖書資料館」を設立 する構想ももっていたが、実現を前に病気で急逝。その後、数十年を経て、残された主な蔵書が明治学院大学 図書館に寄贈されることになった。
文庫資料は独自に収集した和訳聖書関連資料、キリスト教関連資料、和書約200冊。日本語訳聖書の和訳聖書 資料の一部は「聖書和訳コレクション」に含まれる。
※『聖書の講解』誌上の連載をまとめた『聖書の女性物語』(中田徳子著 聖書の講解社,1972)も本学図書館 に所蔵している。
中山昌樹記念文庫 1910年 (明治43) 明治学院大学神学部卒・明治学院高等学部教授
ダンテの『神曲』と『新生』さらに『ダンテ全集』を刊行したダンテ研究家・故中山昌樹教授の蔵書約二千冊。中山教授はまた『カルヴァン基督教綱要』も翻訳し、その原稿も所蔵する。文庫はダンテに関する文献、カルヴィンの文献、アウグスチヌスの研究文献、ギリシャ古典、スピノザの全集、ヘンリー・ニューマンの全集などがある。
野島記念三神文庫 明治学院理事
野島進理事の寄付金とシェークスピアの翻訳者・研究家で故三神勲名誉教授の寄贈による文庫であり、特にシェークスピアを中心とした英国戯曲関係の研究洋書で約二千冊のコレクションである。
秦庄吉文庫 1894年 (明治27) 明治学院高等学部卒・明治学院神学部教授
牧師で明治学院教授を務めた秦庄吉氏 (1871~1957) から寄贈された神学書の和書91冊、洋書1,749冊を収蔵。米国滞在中に収集した資料であり、英米の主要な神学書が網羅されたコレクション。秦庄吉は明治学院高等学部を卒業後、1896年に渡米し、プリンストン神学校に学んだ。1903年帰国後は牧師を務めたのち、1906年明治学院神学部教授となった。1910年再び渡米し、1953年 (昭和28) まで40年以上米国で神学の研究と伝道活動を行った。
福田甚二郎文庫
福田甚二郎氏旧蔵の法律関係図書で1940-1970年代のものが中心である。
ホキエ (Willis G. Hoekje) 記念文庫 東山学院長・明治学院長 (混配)
ヘンリー・スタウト博士が1873年に長崎に開設した英語学校は、1886年Steel Academyとなり、1891年東山学院に発展したが、1932年明治学院に吸収された。東山学院院長・明治学院院長事務取扱となったホキエ教授の蔵書。
堀田善衛文庫 作家
堀田百合子夫人のご厚意により、清水徹明治学院大学文学部教授 (当時) の仲介で寄贈された蔵書である。内容は、ゴヤ、モンテーニュ、ラ・ロシュフーコー公爵、カタリ派およびスペイン史に関する洋書480冊で構成されている。
堀田善衛文庫は神奈川近代文学館に「堀田善衛文庫」 (図書6,400冊・雑誌1,360冊・原稿等5,080点) があるので合わせて参照されたい。
マクネヤ (Theodor. M. McNair) 文庫 明治学院普通学部教授・長老派宣教師 (混配)
マクネヤはスポーツマンでもあり、明治学院前身校の一つ一致英和学校に野球部創設 (主将白洲文平) をした教授として有名である。
マクラーレン (S.G.McLarren) 文庫 明治学院教授・スコットランド一致長老教会宣教師 (混配)
『旧約聖書歴史』1884、『聖地故事』1888を著したマクラーレン教授の旧所蔵。
松本重治文庫 国際文化会館理事長・ジャーナリスト
戦前戦後を通じ、国境を越えた戦後理解を目指して多彩な活躍を行った国際ジャーナリスト。1927年に東京帝国大学高木八尺教授の「ヘボン講座」助手も務め、戦後は国際文化会館の理事長を務めた。横浜校舎図書館に旧蔵の資料 (和書2339冊、洋書701冊、中国書4冊、ロシア語図書2冊) を収蔵している。
村田四郎文庫 1911年 (明治44) 明治学院神学部卒・明治学院長・大学初代学長
戦後の口語訳聖書翻訳委員会委員長を務めた神学者村田四郎 (1887~1971) の旧蔵書で、キリスト教関係の洋書約800冊からなる。
村田四郎は明治学院神学部を卒業後、1912 (大正1) 年に渡米し、オーバン神学校を卒業した。1916年に帰国後、明治学院神学部教授に就任し、1931 (昭和5) 年に明治学院から神学部が分離して日本神学校が設立されると、日本神学校教授、のち校長を務めた。1948年明治学院長に就任。1949年明治学院大学が設置されると、初代学長を兼務した。横浜指路教会などの牧師も務めた。著書に『パウロ思想概説』 (1933) などがある。
山本秀煌文庫 1882年 (明治15) 東京一致神学校卒・明治学院理事
ヘボン / S.R.ブラウン / ルーミスに指導を受け、横浜指路教会の初代日本人牧師となる。代表著書『日本教会史』がある。
山本の旧蔵は文庫印が捺印されており、ヘボンからの譲渡資料を含め、貴重な資料が存在する。
遊佐敏彦文庫 1914年 (大正3) 明治学院神学部卒・鉄道弘済会理事
高等学部社会科の成立に協力した社会事業家・遊佐敏彦氏の蔵書の一部で、社会福祉文献 (和書1,315冊、洋書66冊、和雑誌780冊) のコレクション。労働・失業問題、職業紹介、社会教育などの資料が含まれる。
ラマート (Willis C.Lamott) 文庫 明治学院教授・長老派教会宣教師 (混配)
日本の宗教・教育・思想について詳細な調査と資料に基づき“Suzuki looks at Japan” (Friendship Press, N.Y. 1934) を出版し、高輪警察署で特高警察の取り調べを受けた。長老派教会宣教師ラマート教授の旧蔵図書。