日本で学ぶ夢が叶った留学生活

子どもの頃から日本に憧れを持ち続け、何度も日本を訪れ、今年ついに留学を叶えたドイツのハンブルグ大学からの留学生、マルティナさん。留学までの道のり、明学での大学生活、日々感じている文化の違いや将来のことなど、今の想いを語っていただきました!

シューマン・マルティナさん Martina Schümann
留学期間:2016年3月~8月
ドイツ第二の都市ハンブルクにある市立大学からの留学生。一度は、デザインの専門学校に進みながらも、幼少期の頃に抱いた日本への強い憧れと関心から、日本語を勉強するためにハンブルグ大学に入学を決意。日本語学を専攻している。

子どもの頃に出会ったアニメが原点

日本に興味を持ったきっかけは、子どものときに見た日本のアニメです。私が子どもの頃は、昼から夜まで日本のアニメを放送しているチャンネルがあって、学校から帰ってきては、よく見ていました。ドイツのアニメは、幼児向けの教育番組がほとんど。だから、日本のアニメがとても新鮮で。ストーリーも面白いし、アニメの中に見えてくる日本文化に興味深々でした。『ドラゴンボール』とか『NARUTO』、『ONE PIECE』はドイツでもよく知られていて、私が特に好きだったのは、『キャプテン翼』、『美少女戦士セーラームーン』、『ドラゴンボール』でしたね。

日本のマンガも好きで、来るたびに買い集めています。ドイツでは日本のマンガが1冊1,000円。とても高いですし、ドイツ語版は翻訳が原文と微妙にニュアンスが違ったりするので、やっぱりマンガは日本語で読むのに限ります!日本では古本屋に行けば、発売したばかりのものも安く買えたりして、嬉しくなります。

日本のことを学びたくてハンブルグ大学へ

アニメを見て日本に興味を持ってからは、いつか行こうとずっと思い続けていました。初めて日本に来たのは、7年前。高校生の時にアルバイトでお金を貯めて、高校卒業後に半年間の語学留学をしました。私の友人の中には、海外留学をしてガッカリして帰ってきたという子もいたので、少し心配もあったのですが、来てみたら、まったく問題ありませんでした。むしろ日本の文化や生活スタイルが自分に合っていると感じました。

この時、ホームステイでお世話になった家族も、私を本当の家族のように温かく迎えてくれました。困ったことがあった時には、お母さんがいつも相談に乗って励ましてくれたり、家族旅行で熱海に連れて行ってくれたり、本当に素晴らしい経験だった。ドイツに帰ってからも日本に「ふるさと」ができたような気持ちで、また絶対来ようと思いました。

高校を卒業した後は、デザインの仕事を目指して専門学校に通っていたんですが、その間も、毎年のように数週間の旅行で日本に来ていて、ずっと日本のことをもっと学びたいという想いが強くありました。なので、少しずつお金を貯めて、専門学校を卒業した後に日本について学ぶためにハンブルグ大学に入学することを決めました。

明学では弓道にも挑戦!

ハンブルグ大学では、日本語の他に、歴史や古典、政治、アジアの関係史などを学んでいます。その中でも、社会学の分野の勉強に興味を持つようになって、「高齢者の孤独死」を研究テーマにしようと考えていました。留学先に明治学院大学を選んだのは、社会学の分野の研究書籍がたくさんあったこと。そして、もう一つは、弓道部があったこと!日本の伝統的なスポーツをやってみたくて。今、弓道部に入って週に2回、練習しています。袴も買いました。袴には明学のロゴと私の名前が入っていて…、すごく嬉しくなりました。今回の留学での1番の記念品です。弓道の練習で集中した後は、身体が静かになるのを感じます。とても面白いです。ただ、上下関係が厳しくて驚きました。日本語の敬語を勉強するには、ちょうどいいのですが…。

そのほかに、週に1回、ドイツ語のクラスのお手伝いもしています。会話の練習相手になったり、単語の読み上げをしたりしています。明学生と一緒の授業も受けているので、バディ以外にクラスの友達もできました。明学生はみんなオープンマインドで、同年代なので話も合います。時々、授業後に一緒に遊びにでかけることもあります。仲良くなるのは、だいたいが女子学生ですね、男子学生はシャイな人が多いです(笑)。

人と違う意見を言うことは、問題じゃない

日本に来て、まだ慣れないことは、日本人がなかなか言いたいことを言わないこと。周りの人と協調できるところや、他の人を思いやるのは日本人のいいところでもありますが、意見を言う場面では困ることもあります。日本に来て、たくさんの社会人の人たちと会いましたが、みんなあまり自分の意見を言わないし、言っても当たり障りのない意見がほとんど。人と違う意見を言うことは、全然、問題ではないのに、「どうして?」と思うことがよくあります。

でも、日本人の若い人はどんどん考えが変わってきていると思います。話をすると、自分のスタイルや考えを大事にしている人もたくさんいる。みんな自分の意見を持っていて、時に言えていないこともあるけれど、言いたいという想いのある人がたくさんいると思います。

ドイツでは、自己主張する人が多くて、時に、主張し過ぎなときもあるので、両方の国の良さを半分ずつにできたらいいですね。

日本とドイツの橋渡しをしていきたい

留学前は、日本の社会学の中でも「高齢者の孤独死」をテーマにして勉強していきたいと思っていましたが、今は日本の「結婚」をテーマにしようと思っています。キャリアを大事にする女性が増えていること、子どもをつくらない選択をする人がいること、色々な理由で結婚年齢が高齢化しています。人間の「結婚」に対する考え方が面白いと思っていて、ハンブルグ大学での卒業論文のテーマにする予定です。

卒業後は、前に勉強していたデザインの知識を生かして、ハンブルグのデザインの会社に入って、その仕事を通じて日本に関わりたいと思っていましたが、今は、卒業したらすぐに日本に戻ってきて、仕事をしたいと考えています。デザインの会社でもいいし、他の分野の会社でもいいので、勉強した日本語を使って仕事をしていきたいです。ドイツと日本の間をつなぐことができたらいいなと思っています。