【横浜校舎図書館】『白金通信』BOOKS展示に新しいメッセージが届きました!
横浜図書館では、大学広報誌『白金通信』BOOKSコーナーで紹介された本学教員の書籍を
教員から学生へ向けたメッセージとともに展示しております。
今回は、『白金通信』2024年冬号 (No.521) 掲載の先生よりメッセージをいただきました。
『オッペンハイマーの時代 : 核の傘の下で生きるということ』
https://mgopac.meijigakuin.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BK00364100
澤野 雅樹教授(社会学部)
書評は大学Webサイト「MG+」でもお読みいただけます。
https://www.meijigakuin.ac.jp/about/mg_plus/5550
1Fメインホールで澤野 雅樹教授のほかの書籍とともに展示中です。
この機会にぜひご覧ください!
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『白金通信』BOOKS展示
場所:横浜図書館 1Fメインホール展示架2
期間:2025年1月~4月予定
※2024年秋号 (No.520) 掲載の西園マーハ 文教授(心理学部)の書籍も引き続き展示中です。
澤野 雅樹先生からのメッセージ
私たち日本人は母国を「被爆国」と言うくらいだから、核兵器についても他国の人々よりよく知っていると思い込んでいる。だが『オッペンハイマーの時代』を手に取った読者の大半はおそらく「何も(もしくは殆ど)知らなかった」と呟くことになるだろう。人が新たに何かを知るとき、同時にいかに何も知らなかったかを知らしめられる。ソクラテスの言う「無知の知」を自覚した者は、知る歓びに浸りながらも無知を恥じ、もって古代人の嫌うヒュブリス(傲慢・奢り)から身を引き剥がすのである。
だから奢ることなく、読書せよ。ジャンルはなんでもいい。20代という貪欲な時代の読書経験こそ君たちの脳の基礎体力となるのだから。