ソーシャルワーク研究所
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シンポジウム情報

「第12回シンポジウム」は参加者募集を締め切りました。昨年に続き多くの申込みを頂き感謝申し上げます。なお、この後、参加を希望される場合は、恐れ入りますが、研究所宛にメールでお尋ねください。

第12回ソーシャルワーク研究所シンポジウム

ソーシャルワーク実践現場における人材育成とスーパービジョンの視座

●開催趣旨
 社会福祉の実践現場は、介護や保育の場面に象徴されるが、現在、有為な「人材確保」に難儀する事態にある。スタッフの慢性的な欠員状態は、人材の「育成」よりも「確保」が先決課題となり、採用時に人材の「適格性」を問う機会すら持てない状態が恒常化している。このような現状との関連性は定かでないが、居住型社会福祉施設に散見される施設職員による利用者に対する「不適切なかかわり(Perception of Maltreatment of client)」、すなわち、セクハラ、いじめ、暴力、虐待、無視(無関心)等に代表される暴力(威圧)的・恣意的行為は、すでに看過できる状態にない。しかも、そこに共通する、人としての「尊厳」を軽視するかのような行為は、社会福祉施設運営・管理の近代化・科学化の遅れと相まって、いっこうに解消される見込みが立たない。その結果、実践現場における人間関係や生活関係に「よどみ」現象をもたらし、その場で働く者−暮らす者の間に相互不信が蔓延するような状況も生起している。ソーシャルワーク実践の逆機能の連鎖ともいえる事態が現場領域の違いを超えて進行している感さえ覚える。
 さらに言えば、社会福祉の国家資格取得に向けた人材養成にも、制度が発足し30年が過ぎたが、専門職としての「実践力」の向上にいかなる貢献をなしたかの問題提起をなすことは避けて通れない事態にあるように思える。かつて、厚生労働省の専門官が、公的場において、社会福祉士と社会福祉援助技術とは「国家の試験」の運用を規定する際に用いる「法制度」用語であって、ソーシャルワーカー/ソーシャルワークとは似て非なるものと語ったが、そのような人材の養成と育成が、真のソーシャルワークの発展、あるいは、わが国における汎用化に貢献したとは思えない。
 第12回を数えるシンポジウムでは、まず、人材の「確保」と「養成」の課題が、必ずしも共通枠組みの中で語られるものではないとする前提に立って、この課題の深淵に迫ってみたい。現場として「確保」した人材をいかに「養成」するかについて、研究所から投げかけてみたい課題は以下の五点である。
 (1)実践現場における喫緊の要事は「人材確保」か「人材養成」か。そこに連動する問題性をいかに解消するのか。
 (2)職能団体が担う「人材育成」の役割とスーパーバイザー養成の課題。
 (3)国家試験制度は、果たして、質の高い「人材育成」に貢献しているのか。
 (4)社会福祉系大学が担う個性的な「人材育成」の意義と時代を先取する「卒後教育(研修)」への期待。
 (5)あるべきソーシャルワーク・スーパービジョンの「形」を再確認する。
 わが国おける超高齢社会、人口減少時代の招来を「縮小化する日本の衝撃」と称する意味をソーシャルワーカーはいかに読み解くべきか。このような言説は、マニュアルや既存の制度的仕組みの想定をはるかに超えた問題が人びとの暮らしに急迫しており、すでに、専門職として無為無策のままではいられない事態にあることの警鐘を意味しよう。言い換えるならば、浮上している事態への対処行動の精度を高め、それを導く専門知の質と量をいかに豊かにできるかの問題提起でもある。「相談援助」を業とするだけではない人材の「確保」と「育成」と「スーパービジョン」の相互関連を問う所以である。

●主催  ソーシャルワーク研究所
●日時  2017年12月10日(日) 13:00〜17:45(受付開始 12:15)
●会場  明治学院大学 白金校舎・本館1201教室 (東京都港区白金台1-2-37)
●参加費 一般   5,000円
     大学院生 4,000円
     学生   3,000円(短大生〜大学生)
●募集定員 80名(定員になり次第締め切り)
●プログラム(敬称略)

主題講演 13:00〜14:30 ※講演後に質疑応答を予定

渡部 律子(日本女子大学教授)
「ソーシャルワーク実践現場における人材育成の方法とスーパービジョンの課題」

シンポジウム 14:45〜17:45
   ※総合テーマについて、実践(取り組み)事例を示しつつ各領域から発題します。

  1. 佐 原 まち子(WITH医療福祉実践研究所):医療福祉領域から
  2. 松 澤 拓 也(横須賀基督教社会館田浦地域福祉センター):高齢者福祉領域から
  3. 高 田 祐 介(救世軍機恵子寮):子ども家庭福祉領域から
  4. 後 藤 真一郎(厚生労働省):地域福祉領域から

総合司会:北川 清一(明治学院大学、ソーシャルワーク研究所長)


●お申し込み方法
 1.本ホームページの「各種申込書」から参加申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、FAXにて送信してください。FAX送信後、参加費をお振り込みください(恐れ入りますが、振込手数料はご負担願います)。
 なお、ご入金後の参加費は返金いたしかねますのでご了承願います。

※お振り込み先
みずほ銀行 高輪台支店
(普)1100462
ソーシャルワーク研究所

2.ご入金の確認後、参加証を郵送いたします。参加証は当日ご持参ください。

●お申し込み・お問い合わせ先
ソーシャルワーク研究所

〒108−8636 東京都港区白金台1−2−37 明治学院大学 北川清一研究室気付
Fax  03−5421−5344
E-mail  swkenkyu@mail.meijigakuin.ac.jp
URL  http://www.meijigakuin.ac.jp/~kitagawa/

※お問い合わせはメールでお願いいたします。なお、回答にお時間を頂戴する場合がございますのでご了承願います。

過去のシンポジウム・メインテーマ
開催 メインテーマ
第11回
(2016年12月)
忘れてはならない地域福祉時代におけるミクロ・ソーシャルワークの視座
−「問題認識」の個別化と「問題対処」の個別化−
第10回
(2015年12月)
超高齢・少子社会における「生きづらさ」の諸相とソーシャルワーク−ミクロ・アプローチのゆくえ−
第9回
(2014年11月)
支援困難事例と向き合うソーシャルワークの機能と障壁−専門性を語る視座の進化を検証する−
第8回
(2013年12月)
ソーシャルワークと権利擁護−理念と方略を考える−

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