ソーシャルワーク研究所
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シンポジウム情報

「第14回シンポジウム」を2019年12月8日(日)に明治学院大学で開催いたします。
総合テーマは「わが国のソーシャルワーカーは実践の軸足をどこに置くべきなのか−『当事者の暮らし』を支える支援の方法を考える−」です。
「各種申込書」から参加申込書をダウンロードの上、FAXでお申し込みください。


第14回ソーシャルワーク研究所シンポジウム

わが国のソーシャルワーカーは実践の軸足をどこに置くべきなのか
−「当事者の暮らし」を支える支援の方法を考える−

●開催趣旨
 2011年3月11日に遭遇した東日本大震災以降、持続可能な未来社会について「国の形」を切り口に論じる傾向が定着している。人びとの暮らしに垣間見る「苦しみ」「悲しみ」「切なさ」の意味が、「国の形」という最大公約数的な発想の中で埋没し、軽視される実態が顕在している。併せて、「自助」「自己責任」なる考え方が必要以上に喧伝され、あたかも「社会問題の個人化」を是認するような生活感覚の広がりは、社会福祉を取り巻く環境としてこれまでにない深刻さが増している。
 そこには、為政者が、新たな財政支出を求められる時代の到来を遙か以前から予測していた向きも感じ取れよう。1978年のことであったが、当時の厚生省は『厚生白書』で「家族は福祉の含み資産」と規定し、社会制度としての社会福祉の根幹をなす生存権保障は「国家責任」とするよりも「家族内の助け合い」を第一義とする「日本型社会福祉」として奨励した。この時から40年の時間を費やして徐々に浸透させてきた為政者の深遠な「思惑」をソーシャルワーカーとして見抜いていなければならない。例えば、「介護保険制度」の運用方法の改変の度に顕在する「家族内の助け合い」を美談のようにもち出す政治的無策は、「社会福祉基礎構造改革」の論点の一つとして強調された「地域福祉の時代」の名を借り、今や最重要政策と位置づけられている「『我が事・丸ごと』地域共生社会」のビジョンに重なる形で一段と鮮明になってきた。
 そこで、第14回目を迎えた本シンポジウムでは、このようなコンセプトを基軸に計画される昨今の政策動向に迎合するかのように、社会福祉関係者(ソーシャルワーカー、研究者)が当事者に「寄りそう」「心を寄せる」スタンスを保ち続けようとしない現実について読み解くことにしたい。社会福祉における支援活動の哲学的な原点は「民主主義(democracy)」の実現をなすことにあり、それは、ソーシャルワーカーとして「無批判」「改革しない改革論者」的パフォーマンスの体現を意味しない。ソーシャルワーク専門職として、哲学的な原点の実体化(materialization)を目指し、あらゆる人びとの「権利」と「人権」の「擁護」に向けた行為を身体化する(performance)責任は、時代を超えて担い続けなければならないことの意義を共有できる機会としてみたい。

●主催  ソーシャルワーク研究所
●日時  2019年12月8日(日) 13:00〜18:00(受付開始 12:15)
●会場  明治学院大学 白金校舎・本館1201教室 (東京都港区白金台1-2-37)
●参加費 一般   5,000円
     大学院生 3,000円
     学生   1,000円(短大生〜大学生)
●募集定員 80名(定員になり次第締め切り)
●プログラム(敬称略)

主題講演 13:10〜14:20 ※講演後に質疑応答を予定

渡部 律子(日本女子大学)
「制度のなかで揺らぐソーシャルワーカーはどこに軸足を置くべきなのか−『我が事、丸ごと』施策に内在する課題の気づきと専門職としての身のこなし方−」

パネルディスカッション 14:40〜18:00
「わが国のソーシャルワーク実践はどこに軸足を置くべきなのか−権利と人権の『擁護』と『利用者主体』の相互関連性−」

  • 大 友 信 勝 (聖隷クリストファー大学大学院)
    「公的扶助領域において問い直すべき課題−差別と排除に立ち向かう福祉事務所ワーカーのジレンマを読み解く−」
  • 久 保 美 紀 (明治学院大学)
    「地域包括ケア(システム)領域において問い直すべき課題−家族を『制度の含み資産』と駆り立てない支援の方法−」
  • 逢 澤 詳 子 (藤沢市就労準備支援事業共同事業体、元・横浜第一病院)
    「医療福祉領域において問い直すべき課題−今に繋がる『利用者主体』の意味するもの−」
  • 山 田 勝 美 (山梨県立大学)
    「子ども家庭福祉(社会的養護)領域において問い直すべき課題−『地域福祉の時代』は『子どもの貧困』の対応に何をもたらしたのか−」

総合司会:北川 清一(明治学院大学、ソーシャルワーク研究所長)


●お申し込み方法
1.本ホームページの「各種申込書」から参加申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、FAXにて送信してください。FAX送信後、参加費をお振り込みください(恐れ入りますが、振込手数料はご負担願います)。
 なお、ご入金後の参加費は返金いたしかねますのでご了承願います。

※お振り込み先
みずほ銀行 高輪台支店
(普)1100462
ソーシャルワーク研究所

2.ご入金の確認後、参加証を郵送いたします。参加証は当日ご持参ください。

●お申し込み・お問い合わせ先
ソーシャルワーク研究所

〒108−8636 東京都港区白金台1−2−37 明治学院大学 北川清一研究室気付
Fax  03−5421−5344
E-mail  swkenkyu(at)mail.meijigakuin.ac.jp
URL  http://www.meijigakuin.ac.jp/~kitagawa/

※お問い合わせはメールでお願いいたします。(メールアドレスの(at)は@に修正してください。)
なお、回答にお時間を頂戴する場合がございますのでご了承願います。

過去のシンポジウム・メインテーマ
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