経済学部長
経済学部
国際経営学科
教授 藤田 晶子
法律と経済・経営は、今後ますます不可分の領域になります。
日本の大学の学部教育は、法学と経済の領域は独立して行われてきました。しかし先端的な法律問題を理解し現代社会の要請に応える法律家を輩出するためには、どうしても経済社会への理解が不可欠となってきています。法律家としてスタートしてから、欧米のビジネススクールやロースクールで勉強することが必要となる場合もあります。その場合にも、経営や経済の手法や考え方を一から学ぶことには、それなりの困難が伴います。
そこで明治学院大学では、2015年度から「法と経営学大学院」を設立し、法律と経営という《複数の視点を持った人材》教育に乗り出しました。この大学院では、特に企業活動に重要な経営学的視点と法学的視点を一つの研究科で学べるようになっています。つまり、ファイナンス、マーケティングや会計といった経営学と法律論を融合的に、しかも具体的な事例に即して学ぶことができます。法律家を志す人もビジネスマンを志す人も、短期間でこの複合的視点の基礎を獲得することができます。この大学院は明治学院大学の経済学部と法学部が支えていますので、二つの学部教育と連携しています。このリソースを利用して多くの優秀な人材が、社会で活躍してくれることを願っています。