【東アジア平和カフェ・第2回】映画『飲水思源』上映会&ディスカッション
主催:明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
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明学・戸塚キャンパスを含めた横浜地域の水道の蛇口をひねって出てくる「水」――それがどこから採ったものか普段意識することもないと思います。実は、今は身近な観光地として知られる「相模湖」の水なんです。もっと知られていないのは、この相模湖が70年程前にできた「人造湖」だったということ、そしてそれを作った人々の中には、戦時中に動員された皆さんと同世代の学生や、中国や朝鮮半島から連れてこられた人もいたということです。
映画『飲水思源』は、東京造形大の学生たちが、そうした相模湖建設時の歴史を知って驚いたことがきっかけで製作された作品です。中国からの留学生・張翔龍さんが監督となって仲間の日本人学生と一緒に地元の市民の取り組みに学びながら、撮影しました。身近な地域で起きていた「負の歴史」に、今の世代の学生が国境を越えて向き合い、「未来」を展望しながらまとめられた作品です。
監督を務めた張さんはこう語ります。
「自分自身が中国人で、彼女は韓国人。日中韓は近い国なのになぜ力を合わせ、仲良くできないのか。過去があり、現在がある。昔の過ちを繰り返さないために、相模湖周辺の市民の皆さんが負の歴史を記録する運動を続けていると知り、その通りだと思った。若い世代が歴史をどう思うかを問い掛ける映画にしたかった。」
彼らのみずみずしい感性によって、映画は「恋愛」や「退屈な日常」といった身近な場面から、70年前の強制連行へと自然に思いを馳せることにつながる構成になっています。参加者の方々と一緒に映画を見ながら考え、「現在」を見つめ直すためにディスカッションしたいと思います。授業が終わった後の時間帯ですので、多くの皆さんに参加して頂き、張監督も交えて軽い食事もしながら、一緒に語り合いましょう!
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┃開催概要
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【日時】 2014年11月20日(木)18:15~20:15
【会場】 明治学院大学横浜校舎 8号館2階821教室
アクセス http://www.meijigakuin.ac.jp/access/
(JR・市営地下鉄戸塚駅から バスで約7分)
【ゲスト】張翔龍氏(東京造形大学造形学部デザイン学科映画専攻)ほか3名
【参加費】無料
【申込み】不要
【お問い合わせ先】明治学院大学国際平和研究所(PRIME)東京都港区白金台1-2-37
■TEL:03-5421-5652 ■MAIL :prime@prime.meijigakuin.ac.jp
■FAX:03-5421-5653 ■URL:http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/