芸術学専攻紀要『Bandaly』

第23号 2024年

タイトル
竹久夢二が描く西洋人男性と長崎の遊女のイメージについて―「南蛮趣味」か「ジャポニスム」か―
渡辺省亭筆 紙ひな
松平頼則資料群の「活用 Valorisation」への一考察 ――資料群と利用者を結ぶ試み

第22号 2023年

タイトル
ドビュッシーのスケルツァンド様式
【翻訳】『怪物的女性の回帰 フェミニスト・ニューウェーブ・シネマ』の序論―フェミニスト・ニューウェーブ・シネマにおける怪物的女性 バーバラ・クリード
「松平頼則資料群」の構築に向けて――音楽家個人を出所とする資料群の「選別 Selection」への一考察
東京国立博物館所蔵《伝足利義政像》の像主に関する検討
映画『カラーパープル』(スティーブン・スピルバーグ、1985年)黒人女性表象再考―黒人女性観客はなぜ映画を好意的に受容したかを探る―

第21号 2022年

タイトル
池田亀太郎に関する基礎研究 ―高橋由一の追随者―
二尊院本十王図に関する一考察 -図像の比較からみる藤原行光の特徴について―
日本でブリットポップはどう受け止められてきたのか 『rockin'on』から考える当時の受容と現在の日本におけるブリットポップ
クロード・ドビュッシーの作品における3度進行およびメディアント進行の重要性について
中国と日本を往復した旋律 -黎錦暉と早坂文雄―
松平頼則資料群の「評価Appaisal」への試み
映画『カラーパープル』(スティーブン・スピルバーグ、1985年)-セリーとシュグのレズビアニズムの表象を巡って―
【翻訳】歴史的トラウマと男性主体 カジャ・シルヴァマン
文化表象と観客性 ―『ブレードランナー』(1982年)の物語叙述を再検討する―
「1962年と65年の『象』を巡る表現と言説」

第20号 2021年

タイトル
早坂文雄とミクロネシア―映画『南海の花束』の音楽について―
相米慎二の『セーラー服と機関銃』における歌と記憶
幼児向け楽曲における使用音域と幼児の声域との関連についての考察
日本におけるピアノ教育のはじまり―明治初期における伝習風景と「ピアノを習うこと」の位置づけ―

第19号 2020年

タイトル
戦時下の鏡花映画にみる時代との交渉―『白鷺』(1941)を中心に―
メンデルスゾーンと19世紀前半の宗教音楽:<アヴェ・マリア>作品23-2の音楽的特徴を中心に
デコちゃんを性化する―『愛よ星と共に』(1947)における高峰秀子

第18号 2019年

タイトル
鍬形蕙斎《江戸名所之絵》における風景表現の考察
川本喜八郎《道成寺》に関する美術史的考察
速水御舟の研究―大正期の美術史の流れの中での御舟―
国宝「紙本墨画鳥獣人物戯画」から『鳥獣戯画』へ。―ドキュメンタリー『鳥獣戯画』製作についての覚書―
『日曜はいつも雨』(1947)におけるメロドラマとリアリズム
シューベルトの歌曲集op.3の出版について:「ゲーテ歌曲集」とオリジナル版の異同をめぐって
「水牛ミュージック・コンサート」が担った二つの機能―水牛楽団のコンサート活動に関する試論―

第17号 2018年

タイトル
速水御舟を見つめなおす―御舟作品に見られる伊東若冲からの影響―
馬場克昌の生涯と図譜制作―『遠西舶上画譜』を中心に
マキノ雅弘任侠映画考―「日本侠客伝」シリーズ初期3作品に見られる反復と逸脱―
父権的秩序の崩壊―アルベルト・カヴァルカンティ『私は逃亡者』の試み
シュポーアの2つの歌曲集作品37および41の改訂について:変更内容の詳細と改訂理由の考察
フランス革命下におけるシャンソンの考察~当時の識字率と初等教育の場、そして読者層の形成について~
明治、大正時代における日本のサン=サーンス受容
「第三エロチカ」とあたし達の戦争―『ニッポン・ウォーズ』をめぐって

第16号 2017年

タイトル
條野採菊が息子・鏑木清方に与えた影響―採菊の先行研究から
戦時下の日本における漫画映画のプロパガンダ利用―『桃太郎の海鷲』『桃太郎 海の海兵』を中心に―
『家族ゲーム』(1983)―「風景」(-scape)を中心に―
アーノルト・シェーンベルク オペラ《モーセとアロン》――像の多用と民の属性――
シュポーアの2つの歌曲集、作品37および41――成立、改訂、出版の過程にみる19世紀初頭のドイツ・リート創作の一側面
《ヴォツェック》とソナタ形式

第15号 2016年

タイトル
岩田専太郎論―吉川英治「鳴門秘帖」の挿絵を中心に―
『裏窓』―帽子箱と冷蔵庫、または過剰解釈の宝箱―
《翻訳》フィリップ・ゴーチエ「トリックの問題:初期の線画アニメーションは映画ジャンルか、特殊効果か?」
G.ヴィーデバインとR.シューマンの「ジャン・パウル時代」

第14号 2015年

タイトル
小村雪岱の挿絵ー画風変遷とその考察
周防正行の小津安二郎論ー『変態家族・兄貴の嫁さん』
座頭市シリーズの変遷とその意味
「喜八」を継ぐ者。喜八・安五郎・寅次郎ー『馬鹿まるだし』と山田洋次ー
アルバン・ベルク《ヴォツェック》第2幕第1場におけるソナタ形式の分析と考察