古川 柳子

フルカワ リュウコ

芸術メディア論コース

担当授業

【学部】メディア・コミュニケーション論序説P/S、芸術メディア論2年次演習2A/2B、芸術メディア論文献講読2A/2B、芸術メディア論3年次演習2、卒論ゼミナール
【大学院】芸術メディア論特殊研究ⅢA/ⅢB、芸術メディア論演習ⅢA/ⅢB

メッセージ

メディア論、マス・コミュニケーション論を中心に、「人間」と「社会」を繋ぐメディア・コミュニケーションを研究領域としています。

「芸術メディア論コースって何をやるんだろう?」と、思う人も多いでではないでしょうか。 メディアといわれて浮かぶのはインターネットやテレビのようなものかもしれませんが、メディアは「媒体」という意味があり、メディア論では情報や意味を媒介するものはみな「メディア=媒体」と考えます。

私たちが誰かに何かを伝えたり、自分の内面を表現する時、そこには必ず「媒体」が必要です。 今なら誰かにメッセージや写真を送ろうと思えば掌の中のスマホという媒体を使っているでしょうし、絵を描こうとすれば紙やキャンパスが必要です。面と向かって話すときでも、言葉を声に乗せ、身体という表現媒体で表情や身振で何かを伝えているはずです。こう考えると状況によって様々なものがメディアとして、ヒトとヒト、モノやコトを繋いでいることがわかります。

どんな時代にもメディアは存在していたし、メディアの在り方は人間の表現や思考にも深く関係し、社会の出来事にも大きな影響をおよぼしてきました。今、メディアの環境は大きく変化しています。元々私は1980年代から90年代にかけてテレビ局で番組制作にたずさわり、2000年頃からテレビのデジタル化やインターネットとのクロスメディア化などの仕事をしていました。ちょうど世界が激動し、新しいメディアがどんどん生まれて来る時代でした。新しい技術やコミュニケーションの形態に刺激を受けつつも、同時にこのメディアの変化が歴史の中でどういう意味を持つのか、これからの表現活動にどんな可能性があるのか、ということも考えるようになり、現在のような領域を研究する立場になりました。

芸術やコミュニケーションを深く理解するためには、人間の内面と社会を繋いできたメディアの歴史や仕組みを知る事は不可欠です。そこから、表現の新しいデザインを自分たちで創っていく力が育ちます。それは同時に皆さんが、まわりの人々や社会とどのように繋がりながら生きていくのかを学ぶことでもあるのです。授業では、「頭」と「体」と「心」をフルに活用しながら実践的に学んでいきましょう。

明治学院大学 研究者情報