岡部 真一郎

オカベ シンイチロウ

音楽学コース

担当授業

【学部】音楽学基礎演習、音楽学研究2A/2B、音楽学特講3A/3B、卒論ゼミナール
【大学院】音楽学特殊研究ⅡA/ⅡB、音楽学演習ⅡA/ⅡB

メッセージ

私は、東京で生まれ、そのまま東京で勉強した後、英国のケンブリッジとスイスのバーゼルで研究を続けました。20世紀の音楽、特にアントン・フォン・ヴェーベルン(1883~1945)やシェーンベルク、ベルクら、新ヴィーン楽派と呼ばれる作曲家たちの音楽が専門です。そのほか、フランス、イギリスの近現代の音楽の研究もしています。

とは言え、「古楽」と呼ばれるバロック以前の時代の音楽にも興味をひかれますし、ハイドンやベートーヴェンの時代、彼らの音楽が、実際にどのように演奏され、どのように受け入れられたのかにも、関心があります。マーラーの研究も、かなり前から続けています。中国出身で、今はニューヨークに住む譚盾(タン・ドゥン)の活動からは、目が離せませんし、フィンランドの若い作曲家の動向にも、注目しています。

要するに、面白いと思ったものには、何にでも魅き付けられてしまう。「雑食」ということでしょうか。でも、その方が、偏食よりは健康に良いように思います。学生たちに求めるものも、学部であれ、大学院であれ、基本的には同様です。実際、主に3年生を対象とした「西洋音楽史研究」という授業や、4年生のためのゼミなどでは、モーツァルトやショパンの研究をする学生もいれば、ジョン・ケージやJ-POPで卒論を書いた人もいます。クラブ・ミュージックをテーマに論文を書いた後、そのまま音楽活動を続けている人もいますし、沖縄の音楽を研究して、フィールドワーク(現地調査)をした後、一旦、就職をしたものの、結局、あの美しい島の文化への思いが募って、沖縄に移り住んでしまった(らしい)卒業生もいました。

例えば、なぜある作曲家、作品が、あるいはアーチストが好きなのか(嫌いなのか)を考えてみること、それを論理的に説明してみようとすることから始めてみても良いかも知れません。

あるいは、一流の演奏家の方々を招いて毎年行っている芸術学科室内楽演奏会や、講演会(どちらも、毎回、入場無料です)に足を運んでみて下さい。[詳細は、イベント/お知らせ(最新情報)を参照]まず、自分で動いて、自分自身で体験し、感じ、考えることから、全ては始まります。

明治学院大学 研究者情報