大学時代にやっていたことがそのまま今の自分の仕事と音楽活動の両立に繋がっているなと実感します

村上 啓太
2003年 映像芸術学コース卒
岩波ホール勤務/ミュージシャン

高校時代から芸術や表現に関心が芽生え、明治学院大学文学部芸術学科に進学しました。そして、映像芸術学専攻に決めたのが2年への進級時でしたが、この時の決断がそのまま現在の自分の仕事に繋がっています。専攻を決めたとはいえ、2年次以降も横断的に美術や音楽などの授業も履修することができたので、4年次のゼミで映画の作品研究に集中するまでは、関心の赴くままいろいろな講義を受講していました。斉藤綾子先生のゼミで映画研究の厳しさにぶつかりながらなんとか論文を書き終えて卒業したあとは、国立映画アーカイブ(旧フィルムセンター)で映画資料のアーカイブ事業に携わり、その後に岩波ホールという東京・神保町にある映画館に就職しました。現在は、映画興行に関わることを主な仕事にしています。

また一方で、課外生活で音楽サークルに所属してバンド活動を行っていましたが、今でも在日ファンクやMUDDYWORLDなどのバンドでベースを弾いています。そもそもは先輩からの勧誘を受けて入ったサークルでしたが、そこに集まる人たちの音楽熱がとても高かったのが印象的でした。当時はプロを目指すなどとは考えていませんでしたが、結果的に、その時に出会った人たちとの関係があって今に至っています。

振り返ってみれば、芸術学科での学業にしてもサークルでの活動にしても、大学時代にやっていたことがそのまま今の自分の仕事と音楽活動の両立に繋がっているなと実感します。

学生へのメッセージ

芸術学科に在籍されている教授や講師の方々は、芸術分野の第一線でさまざまな仕事や研究を実践されている方々です。人に恵まれた環境を、最大限に自分の関心や興味に活かしてしていくことが、大学生活の醍醐味だったなと思います。社会人となった今でも、大学にいた頃とあまり変わらずに映画を観たり美術展や舞台を観に行ったりしています。芸術文化への探求心や好奇心を持ち続けるのも、芸術学科の卒業生ならではですね。