中学・高校英語教員免許 CERTIFICATE

英語を「学ぶ」から英語を「教える」へ

英語教員になるには

中学校や高等学校の英語の先生になるには、英語教員免許状が必要です。明治学院英文学科では、卒業に必要な科目の単位修得に加えて教職課程を履修することにより、中学校・高校の英語教員免許状を取得することができます。

英語教員免許は3-4年次に「イギリス文学コース」「アメリカ文学コース」「英語学コース」のどのコースを選択しても取得できるようにカリキュラムが編成されているので、自分の興味のある専門コースと並行して中学・高校の教員免許取得のための学習を進めることができます。

また、教員免許状取得のための教職課程科目 (英語科指導法) だけでなく、英語教育の専門科目を2年次から段階的に学習して、中学校や高校の英語教員に必要とされる指導力や資質を高める「英語教員養成プログラム」が用意されています。英文学科の専任教員が中心となって学びを提供します。

アメリカ文学
コース
イギリス文学
コース
英語学
コース
【英語教職課程科目】英語科指導法1・2・3・4
【英語教員養成プログラム】英語教育基礎論A・B  英語教育方法論A・B
英語教育実践論A・B 英語教育評価論A・B Current Topics in ELT A・B
英語教育3・4年次演習

英語教員養成プログラムの特色ある授業

「英語教育基礎論A・B」(Browne担当)

中学校や高等学校で英語を教えてみたい、英語の教え方について研究してみたい、英語教育に関心がある2年生を対象とする授業です。日本の中学・高校において、コミュニケーション重視の指導法 (Communicative Language Teaching) によって英語のリーディング能力をどのように育成するかについて講義および演習を行います。また、コンピューターやタブレットなどのICTを活用して、英語のリーディング能力や語彙力を伸ばす方法についても学習します。

「英語教育実践論A・B」 (杉田担当)

中学・高校の英語科教員になりたいと考えている学生、英語教育学を専攻して研究を行いたいと考えている学生、英語教育に関する知識を深めたいと考えている学生を対象として、英語コミュニケーションにおける見方・考え方を育てる文法指導と授業づくりについて講義および演習を行います。実践論Aでは、言語の使用場面と言語の働きについて理解し、それらを活用して中学校・高等学校の教室で英語コミュニケーションにおける見方・考え方を育てる授業づくりについて考えます。実践論Bでは、中学校・高等学校の教科書で主要な言語材料として取り上げられる文法項目について、言語の使用場面や言語の働きを活用して導入する方法や効果的な言語活動について学び、模擬授業の実践を通して英語コミュニケーションにおける見方・考え方を育てるために必要な授業力を高めます。

Technology and Language Learning A・B (関口担当)

グローバル化と情報化の波は、英語教育にも広がりを見せています。大学での教職課程でも、ICTを活用したカリキュラムの重要性がますます注目されるようになりました。GIGAスクール構想が始まって5年が経ち、2024年度からは「NEXT GIGA」という新たなコンセプトが打ち出され、デジタル機器の単なる導入だけでなく、教育の質を高めるICT活用が求められています。この科目では、そんな未来の教室に対応できる人材育成を目指しています。Educational Technology(EdTech)が教育、学習、評価をどのように改善できるか、多角的に探求します。EdTechを活用し、協働学習や探究学習、プロジェクトベースの学びに対応できるよう、英語教育の現場で使われるツールを実際に教える立場から学ぶことができます。また、教育実習で「クロームブックって何?ロイロノート?グーグルクラスルームでどうやって教材を共有するの?」と困らないように準備をサポートします。さらに、生成AIを使った英語教育の具体的な活用法についても検証していきます。希望者にはタブレットの貸し出しも行っています。


進路・キャリア

例年50-60名程度の英文学科生が教職課程を履修して、教員免許状取得に向けて取り組んでいます。英文学科から2018年度には34名 、2019年度には28名 、2020年度は28名が英語教員免許状を取得しました。

これは英文学科の各学年の約1/4-1/5の学生が英語教員免許を取得していることを意味します。また、英語教員だけでなく、塾などの英語関連分野へ就職する学生も多くいます。今後いっそう取り組みを強化して、「英語教育の明治学院」の伝統を受け継ぐ優秀な英語教員を一人でも多く輩出していきたいと考えています。