2017/10/01 お知らせ

2021年明治学院大学英文学科卒業生英語教員の会開催のお知らせ

 

今年はZoomによるオンラインでの実施となります。

明治学院大学英文学科卒業生英語教員の会について

2006年秋に設立記念総会を開催し、以後回数を重ね今回で15回目の開催となりました。本会は学校現場で活躍されている先生方をはじめ、英文学科教員、大学院生、教員志望の学生との相互交流を通して研究、研修、情報交換、親睦を図ることを目的としております。先生方が教室や職員室で日々遭遇されている問題や教科としての英語指導に関わる話題等々、さまざまな問題を提起していただき、参加者全員で意見交換を行う場になれば幸いです。

開催日

2019年12月16日(月) 16:45-18:15

会場

白金校舎 本館 1255教室

講師

宇沢 美子 慶應義塾大学 教授

司会

富山 英俊 (明治学院大学)

講演会概要

Yone Noguchiの名前で知られた野口米次郎( 1875-1947)は、 日系アメリカ文学者の嚆矢であった。19世末のアメリカ西海岸文壇に 野口は英語で詩を書く日本詩人として 登場した。 12年の滞米後日本に帰国し、慶應義塾の英文科で教鞭をとるかたわら、日本と英米をつなぐ翻訳、翻案作品を多数 執筆した。

本講義では、彼の翻訳、翻案作品をとりあげ、そこからみえてくる彼の「日本」文学・文化論(それをジャポニズムと呼ぶ)のありようと、その 変容をあとづけてみようと思う。 1910-20年代英米モダニズム詩学と 1930-40年代 日本の戦時ナショナリズムをつないだのが、野口のジャポニズムであった。具体的 には、ポーの翻案から始まった英語詩と英語俳句、英語狂言の翻案、 SF小説の日本語翻案、 浮世絵を文字で語り直す浮世絵論とその本のつくり方などの話題について取り上げることになるだろう。