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“平和をつくる”
2010年度 明治学院大学 キリスト教週間 10月18日(月)~10月22日(金)

2010年キリスト教週間 戦争と領土に関する限り、国家は自国の理屈に固執して繰り返し国民教育をする。いわば国家の存在証明でもある。
これに惑わされていては、グローバル世界における人生はおぼつかない。「平和を実現するする人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる(マタイ5-9)」。


秋の白金キリスト教週間は平和の種まき人にお願いしました。
「義の実は、平和を実現する人たちによって、平和のうちに蒔かれるのです(ヤコブ3-18)」


司馬 純詩(明治学院大学 宗教部長・国際学部教授)





  チャペルアワー(大学礼拝)
場所:明治学院大学(白金校舎)・明治学院チャペル
時間:12:35~13:00(無料、申込不要)
明治学院大学 白金チャペル 明治学院大学は、キリスト教による人格教育を建学の精神とする大学です。
礼拝ではパイプオルガンの演奏・賛美歌合唱・聖書朗読・お祈りなどがありますが、一般の方もご参加いただけますので、お気軽にお越しください。



◆10月18日(月) 「市民として“私たち”の罪と向き合う」
田鎖 麻衣子(第二東京弁護士会所属 弁護士)
1995年、監獄人権センターの設立に参加、2009年より事務局長。刑務所・拘置所に拘禁された人々の人権や社会復帰の問題、死刑制度の廃止に取り組む。
【招きの言葉】
「犯罪」と聞くと、遠い異世界の出来事のように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。そして「犯罪」と向き合う道しるべを、聖書は示しています。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。


◆10月19日(火) 「平和ではなく、剣を」
久世 了(明治学院 学院長)
1962年、26歳の時に受洗。67年に明治学院大学経済学部の教員となり、気がつくと43年間、明治学院で過して来ました。あと少し、明学とお付き合いさせて貰います。
【招きの言葉】
洗礼を受けて教会員になった時、私は「自分の人生に保険を掛けたつもりです」と公言しました。それからおよそ50年、そろそろ満期を迎えますが、保険を掛けたのは大成功で、思っても見なかったほどの幸せな人生を送ることができました。
聖書が示す神の愛を信じて、恐れることなくいつも自分自身でいるように心掛ければ、神さまは決して悪いようにはなさらないのです。


◆10月20日(水) 「平和を実現する人々」
中山 弘正(明治学院 元学院長)
H大学で助手をしていた1963年に受洗。68年度から明治学院大の経済学部の教員。ゼミの他、社会主義経済論、世界経済論など担当。94年~97年度の4年間のみ学院長。横浜在住。
【招きの言葉】
私は「平和を実現する」人でありたいです。「靖国神社国営化反対福音主義キリスト者の集い」を42年間、「憲法9条・世界へ未来へ」(9条連)を15年間、同志たちと営んできました。
「キリストは私たちの平和」です。


◆10月21日(木) 「ヒロシマ平和祈念式に参加して」
大西 晴樹(明治学院大学 学長)
学長ですが、経済学部教授として西洋経済史を講じてきました。過激なナショナリズムと隣り合わせの時代、世界平和を考えてみたいと思います。
【招きの言葉】
広島に原爆が落とされて65年目を迎えたこの夏。広島の平和祈念式に参加してきました。今年は去年のプラハでのオバマ演説「核兵器の廃絶」の影響で、初めてアメリカ大使も出席して広島は熱い夏を迎えました。人類の大量破壊兵器生産競争の果てにあるものを、先見性のある指導者は気づいてきたように思えます。私が平和 祈念式に参加して考えたことをお伝えします。


◆10月22日(金) 「神は愛だから……」
北川 一明(明治学院 学院牧師)
渋谷区広尾生。国際基督教大学教会にて受洗。会社員、劇団主宰、会社経営、学生センター主事、中村栄光教会牧師、ソウル日本人教会、ソウル日本人教会協力牧師を経て2006年より明治学院牧師。
【招きの言葉】
偏狭で独善的な『平和主義者』の前では平和な気分になれません。外国では独裁体制下で民族紛争が抑えられていた時代もありました。人間が自分の力で平和を作り出すことの難しさを痛感させられます。





  講演 ※特別授業として一般の方に公開します。
場所:明治学院大学(白金校舎)・本館3階・1304教室
時間:大学3時限 13:05~14:35(無料、申込不要) ※団体でご参加の場合はご連絡ください。


◆10月22日(金) 「戦争罪責に向き合う」
渡辺 祐子(明治学院大学 教養教育センター准教授/キリスト教の諸相担当)


【招きの言葉】
現在日本が直面する外交上の最大の難問は、「中国といかに付き合って行くか」でしょう。見通しは明るいとはいえませんが、好むと好まざるとにかかわらず、なんとか仲良くやっていかざるを得ないのはいうまでもありません。その際どうしても避けて通れないのが、日本の過去の戦争罪責にきちんと向き合うことです。
65年以上前の自分の曽祖父母の世代の罪を何故我々が引き受けなくてはならないのか。これからは「未来志向」でやっていくことが大切で、過去のしがらみにとらわれた後ろ向きの姿勢はよくない。そういう意見はよく聞かれます。しかしキリスト教はそうは考えません。過去の罪責は世代を超えて受け継がれるというのが聖書の立場であり教えだからです。
授業では、キリスト教が個人の罪だけでなく民族や国家の罪をどのようにとらえているのかを概観し、戦争罪責に真摯に向き合ったキリスト者を紹介しながら、真の平和をつくりだすために私たちに求められていることはなんなのかを考えてゆきます。









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