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修士論文の口頭審査会

2013年3月1日

今年もまた、修士論文の公開口頭審査会が2月の中ごろに行われました。昨年度の提出者は6人でしたが、今年度はその半分の3人でした。

各々テーマはばらばらで、今年、提出した当事者の人たちはもちろんのこと、それ以外の人たちにとっても、とても良い刺激になったのではないでしょうか。明治学院の仏文科の大きな特徴として、先生方が院生一人一人の「やりたいこと」を尊重してくださる、ということが挙げられると思います。今回の修論審査においても、そのことが改めて感じられました。

今年度は、ル・コルビュジエの建築、ラウル・セルヴェのアニメーション映画、ベルリオーズのオペラ音楽と、テーマが多様なジャンルに渡り、審査を聴講している側としても新しい切り口の発見につながり、また、馴染みのない分野への関心が高まりました。論文の良い点も悪い点も、先生方はとても丁寧に指摘し、解説してくださるので、これから論文を提出する人たちには、特に参考になったのではないでしょうか。修論審査という日は大いに勉強させていただけるとても有り難く貴重な機会です。多くの先生方が論文について御意見、御指摘をしてくださるので、めいめいの至らぬ点が明確になり、進学を決めている人も、就職する人も、「文章を書く」ということに対する姿勢がこれまでとは違ったものになってくると思います。

さて、緊迫した審査会とは打って変わって、打ち上げは毎年とても楽しい雰囲気に包まれ、お酒も入るので、張りつめた空気から解き放たれて終始和やかです。打ち上げでは、審査会の時間内ではできなかったお話を先生から聞かせていただけたりもするので、打ち上げもセットになって修論審査会だと思います。この日も、にぎやかでありつつも文学や芸術、音楽などの話題で盛り上がりました。そして、この打ち上げを終えてこそ、修士論文の提出がほんとうに完了するようにも思われます。打ち解けた雰囲気のなかで、お世話になった先生方とお話しさせていただくことで、晴れやかな気持ちで卒業式に臨めると思うからです。もうすぐ2012年度の卒業式ですが、3人を祝福したいと思います。

今後、大学院への進学を考えている方がいらっしゃるなら、是非とも一度、修論審査会や、夏に行われる中間発表会に参加することをおすすめします。大学院というものを肌で感じられる一日だと思います。

大学院生 Y.N.

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