2013年度「オルガン講座発表会 感想文」

『横浜オルガン講座発表会』
2013年5月23日(木)
横浜チャペルにて実施
講師:山本由香子(オルガニスト)

田崎 綾乃 (芸術学科2年生)
人前で演奏すること。
それは、今まで何度も経験してきました。
しかし、それが違う楽器になると、緊張の具合が全く違いました。
練習よりも、上手くいかなかった演奏で悔む部分もたくさんありました。しかし、こうして、自分がパイプオルガンという素晴らしい楽器に1年間触れて来て、誰かの前で演奏するということは、なかなか出来ないことだと思います。
こんな経験が出来て、とても幸せです。オルガン講座を受講して本当に良かったです。
また1年間、オルガンと向き合い、さらに上達したいと思います。


匿名
以前は人前でオルガンを演奏したのは、8月のオープンキャンパスのミニコンサートでした。
その時は緊張で足はふるえてペダルを踏み外し、指は汗で鍵盤の上で転び散々な演奏でした。しかし、今回は前回にも増して練習不足だったにも関わらず、緊張を楽しみながら演奏できたと思います。夕方のリハーサルの段階になって、今までなんともなく弾いていたフーガが少なくとも自分の耳には四声でしっかり聴こえるようになったのも人前で弾く自信になったのだと思います。
人前で弾くのはものすごく緊張しますが、その反面うまく緊張と付き合えば快感を味わえることが分かりました。
他の方の演奏では、フルートとオルガンのデュオが印象に残りました。
オルガンでの演奏の表現方法も多種多様だと思いました。これからもオルガンについてもっと知っていきたいです。


匿名 
オルガンを始めて早1年。ピアノの経験しかない私は、始めた当初、足と手を同時に動かすことができずに大変苦労しました。そんな私が、この発表会でしっかりと曲を弾けるまで成長できたのだと思うと、感慨深い思いでいっぱいです。
今回の発表会では、たくさんの受講生の方の演奏を聞くことができました。みなさんの個性あふれる演奏から学ぶことは大変多く、音の作り方一つ・弾き方一つで変わるオルガンの世界の奥深さを改めて実感しました。技術的にはまだまだ未熟な私ですが、これからもっとレベルアップして、オルガンの奥深さを演奏で伝えられるようになれればと感じました。いつも優しくご指導くださる山本先生をはじめ、発表会運営にご尽力いただいた皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
近くの教会で聴いたパイプオルガンの音色に感動し、興味津々だった幼稚園時代から約15年。もしあの頃の私に会えるなら、「パイプオルガンが弾けるようになったよ」と伝えたいです。


田村 明恵 (国際学科2年生)
私は音楽が好きで、今まで色々な楽器に挑戦してきました。そのひとつひとつに違いがありそれぞれ素晴らしいのですが、オルガンのように全く違う音色を出す楽器はありません。一方でオルガンはストップを出したり入れたりすることで音色を作ることができます。鳥のさえずりのような音、優しい音、力強い音、華やかな音。それによって曲の雰囲気ががらりと変わる。そんな皆さんが演奏する一曲一曲に私はどんどん惹きつけられていきました。そしてもっとたくさんの音色を奏でてみたいと思いました。今回の発表会でパイプオルガンの魅力にたくさん気づくことができたので、その感じた思いを大切にこれからもオルガンを演奏していきたいです。


長島 綾子 (国際学科4年生)
5月23日、2度目のオルガン発表会に参加させていただきました。2011年に参加させていただいた際、パイプオルガンの新たな魅力に気づくことができたため、今回は自身の発表もさることながら、他の演奏者の方の演奏を聴くことをとても楽しみにしていました。発表会を終えてみて「パイプオルガンの魅力は自分で演奏しているだけではすべての魅力を理解することはできない」と改めて感じました。今回は山本先生との連弾することもでき、1人で演奏するよりも楽しく、とてもよい思い出となりました。演奏者1人1人で音色が異なることはもちろん、音の重なり方も異なります。一つの楽器でありながら、これだけ多彩な音を生み出せる楽器はパイプオルガンの魅力であるとともに、パイプオルガンの無限の可能性を感じることができました。パイプオルガンに触れられる時間が残り少なくなってきてしまいましたが、今後もパイプオルガンの音色に癒されながら、めいっぱい楽しんで演奏していきたいです。いつも優しく指導してくださる山本先生にはとても感謝しています。ありがとうございました。


石間 りんか
 (社会福祉学科1年生)
今回、初めてオルガンコンサートに出させていただきました。高校生の時に奏楽で弾いたことのある曲だったので、曲には慣れているつもりでした。しかし、いざオルガンで弾いてみると、久しぶりだったこともあり、苦労する点もありました。当日は1日中緊張していました。緊張で腕が震えて練習の時よりも指が動きにくかったです。先輩や先生方の演奏は、とても素敵で自分もこれからのオルガン講座を頑張って、いつかあんな風に弾けたらいいなぁと思いました。私は今までペダルをあまり使ったことがなく、エレクトーンも習ったことがないので、両手両足を同時にバラバラに動かすことができるのか、とても不安です。家で練習する時はペダルがないので、まず両手を完璧にしたいと思います。これからも1回1回のレッスンを大切にして、Panis Angelicusが弾けるようになりたいです。


最後の発表会  最勝 寺智子 (フランス文学科4年生)
私は、今回の発表会でバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」を弾きました。
以前、この曲を山本先生が弾いているのを聞いて一目惚れしたのがきっかけで、この曲を選びました。曲の放つ荘厳さ、迫力さ、強さに圧倒されて心酔したのを今でもはっきり覚えています。
いつかこの曲を弾けるようになることが、私の目標でした。
前回の発表会ではトッカータだけを弾いたのですが、私にとってはそれだけでも大変でした。
ですが、今回の発表会ではトッカータとその続きのフーガも弾くということで、さらに難しく、複雑な音も多く、本当に大変でした。
特に右手、左手、ペダルを同時に弾く部分がとても難しくて、頭ではわかっているのに、上手く足が動かない、手が動かない、ということが練習中何度もありました。手と足を両方動かすことが、ピアノにはないので、今までピアノを習ってきた私としては、なかなか慣れませんでした。
しかし、練習を重ねていくうちに、段々と曲が仕上がってきて、最後のページが近くなってきた時の喜びは本当に大きかったです。
この曲は長いので、集中力を持続させることも大変でした。いくら最初の方は集中していても、最後の方になると集中力が切れてしまって、たくさん音を弾き間違えたり、止まってしまったり、ということが練習中多々ありました。
本番は、心を落ち着けて集中力を高まらせてから、弾き始めるように心がけました。それでもいざ本番となると緊張してしまい、焦ってしまって曲のテンポも今まで以上に速くなってしまったように感じます。
ペダルも、ガクガク震えている足で必死に力を入れて踏んでいました。それを見て、また緊張が高まってしまいましたが、集中力は最後まで保つことはできたので、それは良かったかなと思います。
私は四年生なので、今回が最後の発表会でしたが、本当に楽しかったです。大学に入って何か頑張ってきたものを人に発表することはあまりない為、大変貴重であり、成長を伝えられる良い機会でした。
前回の発表会もそうだったのですが、この発表会では、皆さんの演奏を聞けたことが何よりも楽しかったです。
いつも生徒と先生一対一の個人レッスンなので、他の方がどのような演奏をされているか知らないため、この機会はとても貴重であり、何よりの楽しみでした。
人の演奏を聞いて改めて「パイプオルガンって本当に曲によって音が違って面白いな。素敵な楽器だな。」と思いました。
パイプオルガン自体、日本では珍しい貴重な楽器であるのに、そのような楽器を習わせていただけて、私は本当に幸せ者でした。
この楽器に出会って、私の大学生活は本当に充実したものになりました。オルガンを弾いている時間はいつも時がゆっくり流れているような、安らぎを与えてくれます。私はその安らぎに、今までどれだけ癒されてきたことでしょうか。
残りの大学生活でも、まだまだ素敵な曲を弾いていきたいと思っています。
パイプオルガン、指導してくださった山本先生、オルガンを通じて出会えた皆様、全てが私にとって本当に良い出会いでした。全てに感謝しています。ありがとうございました。


杉山 碧 (芸術学科2年生)
私は杉山真理さんと連弾でしたが、本番では1番いい演奏ができたと思っています!
人前で楽器を演奏するのは久しぶりですごく緊張したし、手がふるえてしまいましたが、本番はミスすることなく弾けたので、連弾だった分達成感も2倍だったと思います!他のみなさんの発表もすばらしくて、特に最勝寺さんのトッカータとフーガは迫力があって感動しました。レッスンをしてくださった山本先生、ありがとうございました。
発表会に出てよかったです


杉山 真理 (芸術学科2年生)
私は今回初めてのオルガン発表会を杉山碧さんと連弾という形でやらせていただきました。
曲を弾く際にパイプから空気が通っているのを感じて優しい音色を出すということがなかなか出来ず、ただでさえ一人で困惑してしまったのですが、碧さんと息を合わせて弾くのはさらに難しいことでした。練習の時は二人が納得のいくような演奏をすることはあまりなく、またどちらかが間違えた場合曲全体がどんどん崩れていくということを経験し、本番を迎えるのがとても怖かったです。しかし本番は碧さんと息の合った演奏が出来改めてオルガンを奏でることの楽しさに気づき、そして連弾で良かったと思いました。
また、昔からオルガンの音色は好きでしたが、発表者の皆さんの演奏を間近で聴くことでさらに好きになったように感じ、その大好きなオルガンを今奏でることが出来本当に嬉しく思います。今回の発表会は私にとってとても良い体験になりました。


小川 芙右 (経営学科2年生)
今回私は、5月23日にオルガン発表会にて演奏させていただきました。そこでは、J.S.バッハの「甘き喜びのうちに」を演奏しました。何か所か間違えた上に、演奏中に楽譜を落としてしまい、山本先生のお手を煩わせてしまい、とても申し訳なかったです。ですが、弾き終わった際に観客の皆さんが拍手してくださり、とてもうれしく感じました。
また、他の方々の演奏を聴くことができ、勉強になるとともに、とても楽しかったです。特に、大好きな「聖なる、聖なる、聖なるかな」や、「トッカータとフーガ」が聞けたのはとてもうれしかったです。機会があればまた参加させていただきたいです。


第13回発表会に参加して  小川文昭(経済学部 教員)
 
発表会に出るのは今回で十回目になります。山本先生には本当に長い間お世話になっています。
 十回目の参加になってもやはり自分の順番を待つ間に緊張で手に汗をかいたりしました。しかし、先に演奏する人たちのオルガンの音を楽しむ余裕も少しは持つことができました。プログラム中に、なじみになった讃美歌がたびたび出てきたことも平常心を保つのに役立ったように思います。オルガンは礼拝の楽器なのだということを確認できました。
 最初に弾いたコラール前奏曲「主イエスキリスト われらを顧みたまえ」は、発表会当日の朝の練習で突然に弾けなくなってしまい、先生からテンポが速すぎると注意を受けてなんとか修復した曲でした。
 せかせかとあわてて弾くのはずっと以前からの悪い癖で、楽譜の余白に「ゆっくり」と書き込んで気を付けるようにしているのですが、そんなことは何の役にも立たないようです。落着いて弾けるようになるためには、曲の内容をすみずみまでよく理解することが必須なのだと思います。
 二曲目の「プレリュードト短調」は偶然にも大きなミスをせずに弾けて、それだけで大喜びしたのですが、今思うともっと堂々と弾かなければならなかったと思います。演奏で手足を動かすことばかりに気を取られているうちは、せかせかとあわてて弾く癖は治らないのでしょう。
 今回も大学宗教部にはたいへんお世話になりました。オルガン講座への参加が、自分と大学とのつながりを一層深めているように感じています。明治学院教会からはお花のプレゼントをいただきました。どうもありがとうございました。

露木 隆子 (大学職員)
 
お陰さまで何とか発表会が過ぎて行きました。何回参加しても緊張します。前回からの間に今回は人生初めての長期入院・自宅療養を経験し年末から春先まで練習から離脱しましたが、4月にレッスンにもどったときは普通に戻れたことに幸せを感じました。今回は山本先生の知人のドイツの方が作曲した作品を弾きました。もう一曲予定していましたが、仕上がらなかったので、こちらは次回に発表できるように頑張ります。
 そしていつも発表会が終わると、次はどんな曲にしようかな?と思うのです。いろんな人が演奏した曲のうち自分も弾いてみたいなぁと思う曲があると、嬉しくなります。
 根気強く丁寧にご指導してくださっている山本由香子先生や、宗教部に感謝です。


岩田 ななつ (教員)
 
若き日のJ.S.バッハが、影響を受けたD.ブクステフーデのオルガン曲を学んでみたいと思って、山本由香子先生に相談しましたところ、選んで下さったのが、「いざ、我ら聖霊に願わん」(BuxWV209)でした。
 ペンテコステの時の曲とのこと。昨年の5月から、この曲に取り組みましたが、難しくて、ようやく今回の発表会が近づいた頃、曲の全体像が見えてきて、あらためて美しい曲だと気づきました。
 ペダルは難しいのですが、やはりペダルが入ると、オルガンの音に深みと美しさが生まれて、楽しいものです。
 発表会では、沢山間違えてしまいましたが、最後まで弾き通すことが出来て、ほっとしました。聴いて下さった皆様に感謝します。
 雲間から輝く光のごとくあれ オルガンの音チャペルに響く