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更新日2012年4月29日

山田鋭夫氏書評へのリプライ 
経済理論学会編『季刊・経済理論』
第48巻3号(2011年10月)


『戦後日本資本主義の根本問題』(大月書店)
シリーズ「戦後世界と日本資本主義」全7巻
第1回配本―戦後日本資本主義の特質を,
土地所有と冷戦体制から読み解く。

最新の研究
戦後日本資本主義の基盤としての土地所有−歪んで「高度に発達した資本主義」国・日本の変革と「土地国有論」再考−
『国際学研究』40号(2011年10月)
(経済理論学会2011年立教大会報告フル・ペーパー)


The Light and Shadow of Japanese Capitalism
after the Second World Wa
r
『国際学研究』第39号(2011年3月
LandSSound.mp3 へのリンク (ネテイブによるリーディング)

動画T(Rice Farim Work)
動画U(Microelectronicsization)

動画ファイルはリンクができません。

「サブプライム金融恐慌の根本問題」
『経済志林』(79巻1号,2011年3月)

【この論文の要旨】
 2009年世界恐慌は,軍事的(ドル)インフレ的蓄積(成長)の行き詰まりを,金融策略によって打開しようとした結果起きた恐慌である。先進諸国は,途上国の苦汗・稠密労働に物的生産をゆだねざるを得なくなった。その労働の果実を,アメリカとそれに追随した先進諸国(資本)は,金融詐欺によってやりくりしようとして,失敗したのである。根本問題は,金融ではなく実体経済にある。


戦後日本資本主義の擬似封建的性格
―三層格差系列編成支配における国民収奪のメカニズムと根源―
『国際学研究』第37(2010年3月)掲載論文
付属資料図


「土着思想」「執拗低音」としての日本資本主義における土地所有
―戦後日本資本主義分析の方法耕運のために―

『国際学研究』第35号2009年3月


Two Globalizations and Two End-of-Century
Capitalist Systems

『国際学研究』第34号2008年9月


戦後日本資本主義の「基本構成」分析試論
―欧米類型からアジア類型(日本
・アジアNICs・中国)としての再定義―

『国際学研究』第32号2007年12月

この論文は経済理論学会第55回大会
(横浜国立大学大会)報告をまとめた論文です。
2007年10月20日午前の部第8分科会報告
コメンテータ:福島大学佐野孝治

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ポスト冷戦研究会

開かれた研究会です。どなたでも
参加でき報告もできます。


研究会のご案内は下のURLをクリックしてください。
http://www.meijigakuin.ac.jp/~wakui/index.html


ポスト冷戦研究会での2008年度以降の涌井報告は以下のとおりです。
■2011年5月21日(土曜日)2010年度シンポジューム:1時30分〜6時        場所:専修大学神田校舎1号館8階8A会議室    
テーマ:ポスト冷戦20年(第1回)
第3報告:「戦後日本資本主義の基盤としての土地所有―歪んで発達した資本主義国・日本の変革と『土地国有』論再考]報告レジメ


■2009年3月28日(土曜日)2009年度シンポジューム:1時〜6時
場所:明治大学研究棟4階第2会議室
テーマ:世界経済危機と日本
第2報告:涌井秀行「戦後日本の『三層格差=系列編成支配』=搾取メカニズムの分析」(賃労働の面から)

■2008年7月19日国際シンポジューム(土:午後1時30分〜6時)
報告 アンドリュー・E・バーシエ(カリフルニア大学)「近代日本の社会科学―丸山真男と宇野弘蔵の射程
コメント2 涌井秀行(明治学院大学)丸山真男「執拗低音」としての日本資本主義における土地所有
2008年 5月17日(土曜日)

■第1報告涌井秀行(明治学院大学)「戦後日本資本主義の『基本構成』分析試論―欧米類型からアジア類型(日本・アジアNICs・中国)としての再定義

批判的思考の再構築を求めて

1968年旧ソ連軍のプラハ侵略に抗議して焼身自殺したヤン・パラフのモニュメントの前で
 

 このバーツラフ広場は,ハラフの死からおよそ20年の後に,再び歴史の舞台となった。世界で初めて議会選挙によって社会主義政権を打ち立てたチェコ人民は,その社会主義政権を平和的に退陣させたのである。チェコ・ビロード革命である。今ほとんどの人が,体制全体を揺り動かすような反体制の思想など抱くものではないと考えている。だからこそ,自立した精神世界をもち,現在の体制に批判的に向き合い,それを総体的に点検し,別のあり様を探し,提示することが求められている。

どうぞお読みください
      新刊『戦後日本資本主義の根本問題』
  The Fundamental Problem of Japanese Capitalism
   after the Second World War
 
 大月書店 シリーズ「戦後世界と日本資本主義」全7巻
          第1回配本
 2010年3月31日刊
書評
黒瀧秀久 『経済』No182 2010年11月号 新日本出版社

山田鋭夫 『経済理論』48巻第1号 2011年4月 桜井書店

 新幹線(1964年東京大阪間開通),超高層ビル(1968年霞が関ビル),高速道路(1969年東名高速道路開通)。1970年代以降,日本人,とりわけ都会の「中間層」は,「エコノミックアニマル」などと揶揄されながらも,自分たちがニューヨークやパリやロンドンの人たちとそうは変わらない,と思っているに違いない。しかしその暮らしの基盤となる経済構造は,欧米とはかなり違っている。アメリカ冷戦体制に深く組み込まれていくにつれて,日本は欧米とは違った独自な「発展」を遂げることになる。その結果生みだされた構造が「外生的循環構造」である。国民国家の一時代を体験した欧米資本主義とは違って,国外の再生産構造が国内の構造を代位=補完する構造をもつ。戦後日本は,「下から」でも,「上から」でもなく,初めて「『外から』の資本主義発展」の道を歩んだ国なのである。 こうした構造を規定したのは,冷戦体制と零細土地所有であった。
 アメリカ冷戦体制に深く組み込まれ(対米従属)ていくにつれて,日本独自な経済構造が造形されていく。工業部門への労働力供給の役割をおわされた農業(農民)が基層におかれ,その犠牲の上に工業が成り立つ。その工業も大独占企業と中小零細企業という2層構造をもつ。土地の零細性ゆえに自立の道を断たれた農業。農民は非工業部門での所得で生計を維持するほかなく,また中小零細企業も下請として大独占に依存するほかない。だがそのいわば食物連鎖の頂点に立つ大独占企業も,原燃料・技術などの生産手段の依存と国内市場の狭さゆえの輸出のために,対米従属は決定的となる。
 この「構成」成立に際して大きな役割を果たしたのが外資であるが,同時にそれを代位=補完したものが「土地所有」であった。戦後日本の蓄積「成長」はこの前近代の遺物=土地を資本(擬制資本)に見立てたのである。以後強蓄積の原資として土地は決定的な役割を演ずることになる。
 本書は,本書は2010年春から2011年秋までに大月書店から出版される予定の『戦後世界と日本資本主義』全7巻シリーズの第5巻 『戦後日本資本主義の根本問題』であり,シリーズの第1回配本である。シリーズ各巻の書名と執筆者は以下のとおりである。

第1巻 21世紀型危機と日本経済―増田壽男
第2巻 戦後日本資本主義分析史と展望―鈴木春二
第3巻 戦後日本資本主義と平成金融“恐慌”―相沢幸悦
第4巻 現代グローバリゼーションとアメリカ資本主義―柿崎繁
第5巻 戦後日本資本主義の根本問題―涌井秀行(第1回配本)
第6巻 戦後日本重化学工業の構造分析―吉田三千雄
第7巻 戦後日本資本主義における労使関係―藤田実