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【白金校舎図書館】貴重書展示「天路歴程(てんろれきてい)の世界」開催中です

2019年9月20日

『天路歴程』は、イギリスの宗教作家ジョン・バニヤンによる寓意(ぐうい)物語で、第一部は1678年に、第二部は1684年に刊行されました。

クリスチャンという名の人物が聖書を携えイエスの教えを道しるべに「滅亡の町」「落胆の泥沼」「困難の丘」「虚栄の市」「疑惑の城」など各地を巡り、様々な試練を克服しながら最後に「天の都」に到達する巡礼の物語です。
ピューリタンの敬虔で真摯(しんし)な心境と行動が率直・簡明な文体で表現され、聖書を補う読み物として広く浸透していきました。
L. M. オルコットの『若草物語』やC. S. ルイスの『ナルニア国物語』も『天路歴程』に大きな影響を受けたと言われています。

日本では、『七一雑報』という日本初のキリスト教系週刊新聞で初めて紹介されたのを皮切りに、数々の訳本が出版され、宣教のためだけでなく文学としても親しまれました。

日本で初めて全巻を翻訳したのは池亨吉。
実は明治学院の出身者で、創立者の一人である植村正久に洗礼を受けました。
明治学院と『天路歴程』とのつながりはこうして生まれたのです。

明治学院大学図書館で所蔵している貴重な資料の数々をこの機会にぜひご覧ください。

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展示場所:白金図書館2F貴重書展示コーナー
展示期間:2019年9月中旬~2019年12月下旬 (予定)
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