スマートフォン版を表示
ホーム  >  図書館について  >  図書館の活動  >  【白金校舎図書館】貴重書展示『博物誌』開催中です

【白金校舎図書館】貴重書展示『博物誌』開催中です

2020年1月25日


フランスの博物学者ビュフォンによる『博物誌』が、明治学院大学図書館の貴重書として所蔵されています。

畢生の大作と言われる『博物誌』によって、ビュフォンは、聖書にもとづいて約6,000年とされていた地球の年齢を8万年以上と唱えて神学者と対立したり、
天変地異説を否定して、のちの進化論形成に影響を与えたりと、以降の博物学や科学・思想全般に大きな影響を残しました。

初版は四折本(約25cmX20cm)で、装丁や分かりやすい文章が評判となり異例の売れ行きに。
その後すぐに、よりコンパクトな一二折本(約17cmX10cm)が出版され、ビュフォンがこの書を一般市民に気軽に読んでもらいたい「文学」として位置付けていたことが伺えます。
明学に所蔵されている『博物誌』はこの一二折本です。

博物学はいずれ、動物学、植物学、鉱物学、天文学などに細分化されていき、やがて自然の事象をテーマとする文学作品や随筆の標題として、好んで用いられるようになりました。
それらの中から、イギリスの牧師G・ホワイトの『セルボーン博物誌』やフランスの画家ロートレックが挿絵を手掛けたルナールの短文集『博物誌』も一緒にご紹介しています。

美しい装丁や緻密な図版をお楽しみください!

***************************************************************
展示場所:白金図書館2F貴重書展示コーナー
展示期間:2020年1月中旬~2020年3月下旬 (予定)
***************************************************************