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【白金校舎図書館】「佐々木邦とユーモア文学」展、開催中です

2020年10月20日



皆さんは、佐々木邦という作家を知っていますか?

明治学院高等部の卒業生であり、高等部、大学で長く教鞭をとった佐々木邦(1883-1964)は、
「トム・ソーヤ」で知られるマーク・トウェイン作品翻訳の第一人者であり、近代ユーモア文学の祖といわれています。
夏目漱石や、マーク・トウェインに影響を受け、大正から昭和にかけてユーモア溢れる作品を数多く生み出しました。

家庭的な温かみを持った上品な笑いは多くの人に受け入れられますが、実際の家庭は幸福とはいえない状況でした。
子どもの頃に母親の死を経験し、結婚後も子どもたちや妻、弟を病気や戦争で次々と亡くします。
それでもなお、彼はユーモア精神を失わず、生涯作品を発表し続けました。
佐々木邦が描いたユーモアは、弱く不器用な人間を見守る優しいまなざしから生まれたものでした。

今回の展示では、邦の几帳面な性格が感じられる草稿や書簡、装丁の楽しい本、白金学報に掲載された文章や翻訳本など、
たくさんの貴重な資料をご紹介しています。

佐々木邦だけでなく、当時一緒にユーモア文学を志した仲間たちの作品を通して、ユーモアの心をぜひ感じてみてください。

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展示場所:白金図書館2F 貴重書展示コーナー
展示期間:2020年9月中旬~12月下旬 (予定)
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