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【白金校舎図書館】貴重書展示「絵本とメルヘンコレクション METAMORPHOSE~擬人のメルヘン」展、開催中です

2022年6月7日


明治学院大学の貴重書庫にはメルヘン (昔話) や創作物語の挿絵入り本を集めた「絵本とメルヘンコレクション」があります。収録範囲は、東フランスの都市で制作された民集版画本から、日本絵師達による「ちりめん本」、聖書や昔話、現代アートまで、実に様々なジャンルを含みます。

今回はこのコレクションの中から、「擬人化」した生物を博物画のように繊細に描くスイスの絵本作家(1863-1956)エルンスト・クライドルフと、フランスの風刺画家(1803-1847)J.-J.グランヴィルの作品を9点展示しています。

生物を正確に描写するには、直接観察し図鑑に学ぶ必要がありますが、その種数の幅は大航海時代18世紀ヨーロッパの博物学分野の発展によって格段に広がりました。人々は動物園や植物園、博物図鑑の中で自然の多様性に魅了され、そのインパクトは学問分野にとどまらず、芸術の世界にも変化をもたらしました。

展示作品には、メンガタスズメ蛾やアザミの花、猿等の多くの生物が登場します。色鮮やかで美しく、どこか死に隣接しているような挿絵の数々も博物学の発展が影響している事でしょう。

また、「擬人化」は、日本のアニメーションではよく使われている手法ですが、その手法の種類や、著者の目的にはどのようなものがあるのでしょうか。

エルンスト・クライドルフと、J.-J.グランヴィル2人の作品を並べて見ることによって、擬人化の方向性の異なりに気づき、今後身近にある「擬人化」に対するまなざしに変化が現れるかもしれません。

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展示場所:白金図書館2F 展示架1
展示期間:2022年5月下旬~2022年8月下旬 (予定)

*展示資料はこちらから!
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