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【横浜校舎図書館】「組み合わせと創造 ~横浜キャンパスから生まれた物語~ ドリアン助川 講演+朗読」を開催しました

2024年5月29日

2024年5月25日(土)、戸塚まつり参加イベントとして、助川哲也教授・図書館長による講演+朗読「組み合わせと想像~横浜キャンパスから生まれた物語~」を横浜図書館ワークショップエリアで行いました。

前半は助川哲也教授として、組み合わせと創造に関する講演を実施。認知科学者のマーガレット・ボーデンの創造についての研究や、シャンソン「枯葉」で知られる詩人、ジャック・プレヴェールの創造に関する概念が紹介されました。

放送作家、ラジオDJ、バンドマンとして活躍し、現在は作家として著名な助川教授。その来し方を振り返る中、人生におけるさまざまな出来事に、潜在意識も含めた意思・哲学が組み合わされた結果として、バンド「叫ぶ詩人の会」での社会的なメッセージを投げかける活動や、映画化され海外でも高い評価を得ているハンセン病に関する小説『あん』といった創造がなされたことが語られました。

後半は「ドリアン助川に早変わり」して、横浜キャンパスの自然から生まれた近刊『動物哲学物語 確かなリスの不確かさ』から、2編の朗読が行われました。アホウドリの若者パロルと母親を描いた「絶滅危惧種」では、母親との心温まるやりとりとパロルが目にした悲惨な出来事の対比が力強く語られ、観客が引き込まれました。

2編目は横浜キャンパスでも見られるものの、特定外来生物として排除されているタイワンリスの命を描いた表題作「確かなリスの不確かさ」。リスのQ青年の歌は教授自身の歌声で表現され、クヌギの林を通り抜ける風の音も、自然豊かな舞岡公園の落ち穂を使ったオリジナルの小道具で奏でられました。

今回の講演+朗読には、事前申込みをした64名が参加。終了後のサイン会には長い行列ができました。ゼミ生など卒業生も多く訪れ、助川教授との旧交を温めていました。

来場者は横浜図書館のパンフレットやオリジナルグッズなどにも目をとめ、大学図書館ならではのひとときを楽しんでいただくことができました。今後も図書館の活動にご注目ください。