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2007年5月29日

政治学科新入生研修会

   5月18日(金)、白金キャンパスおよび八芳園において、本年度の新入生研修会が開催されました。

  第1部では、全員参加の討論がおこなわれました。「格差社会:日本政府はどうするべきか?」というテーマ下、必修科目の政治学基礎演習のクラス対抗で、各ゼミが実態分析と共に具体的な政策提言を行い、各報告が出揃ったところで活発な討議が行われました。

  第2部は、現職閣僚である伊吹文明文部科学大臣をお招きした政治講演会でした。講演は「競争・格差・規範意識」と題され行われました。

  その中で伊吹大臣は、「日本ではバブル崩壊後、経済が著しく停滞していたが、小泉前政権下の諸改革により、競争原理を導入することで、日本経済は息を吹き返した。一方で、社会における格差が生じ、これに対処する必要がでてきた結果、さらなる課題も明らかになっている。かつて武士における武士道や、商人における石門心学など、さまざまな職業において職業倫理ともよべる倫理規範が多くの人々に共有されていたが、昨今はこうした規範意識が喪失され、さまざまな混乱を引き起こしているのではないか」と語り、問題提起をしました。

  なお、例年この研修会の企画・運営は全て2年次生によって行われています。討論会のテーマ設定から講演会の人選・交渉など、全てが学生自身によるもので、こうした活動を準備し参加することからも「政治」を学ぶ機会が与えられています。

  鍛冶智也 法学部教授

  

  


講演を行なう伊吹文明文部科学大臣


学生からも活発な質問が続きました

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