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2007年12月10日

芝浦工業大学・明治学院大学交流連携記念フォーラムが開催されました


  12月9日(日)、明治学院大学と芝浦工業大学の交流連携記念フォーラムが芝浦工業大学豊洲キャンパスにて行われました。
  「明日の環境・福祉と人間―『文理融合』が拓く未来社会―」をテーマとした本フォーラムは朝日新聞東京本社広告局を後援とし、一般、両校の学生・卒業生、教育関係者等、約350名の参加者で賑わいました。
  第一部は、「森は海の恋人」の著者であり「牡蠣の森を慕う会」代表の畠山重篤氏より、森・海・川を一体として捉えた環境への取り組みの重要性や、20年間の環境運動の成果、縦割り行政による問題点などについて、実践に基づいた説得力のある基調講演が行われました。
  第二部ではJA長野厚生連専務理事の盛岡正博氏、本学副学長・社会学部の河合克義教授、芝浦工業大学システム工学部長の米田隆志教授に畠山氏を交えたシンポジウムが行われました。

  盛岡氏は地域医療に取り組むJA長野厚生連佐久総合病院の取り組みを通じた医療の立場から、河合教授は港区と横浜市鶴見区、また全国の島嶼や過疎地等での長年に亘る一人暮らし高齢者調査を通じた社会福祉の立場から、米田教授は人にやさしい工学を目指す理系の立場から、それぞれ意見発表を行いました。
  フロアからの質問も交えたセッションでは、環境や福祉といった人間の問題を総合的に捉えたうえで、全ての科学が連帯し問題を解決する未来社会への期待と、各領域のありかたについて討論が行われました。
  会場の一人一人の参加者からは、総合的な視点で人間の問題を捉えることの重要性を認識したという感想が多く寄せられました。また、協定を締結している両校にとっては、文系・理系の垣根を超えた教育・研究の展開について模索するきっかけともなる充実したフォーラムでした。
  なお、本フォーラムの内容は、12月下旬の朝日新聞朝刊に掲載される予定です。


基調講演を行う畠山氏


シンポジウムの様子

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