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2013年6月17日

チャレンジコミュニティ大学「港区の風景と文化ー高輪の史跡をあるく」の授業が行われました

2013年6月17日



梅雨の晴れ間と言うのには、梅雨を通り越した夏の陽射しと暑さを感じさせる6月15日、チャレンジコミュニティー大学受講生は、明治学院の歴史的建造物3棟をスタートに泉岳寺までの街を歩きながら、高輪地区の歴史散策をしました。
 
 前週8日、教室でスライドを用いて巌谷國士先生が説明してくださった風景を実際に歩いて辿ってみる授業でした。
 スタートは明治学院礼拝堂。礼拝堂の中で巌谷先生の説明を受けました。木造の高い天井が森の中をイメージするような感じ、窓から差し込む光が木漏れ日のようなイメージ。そのように伺うと、礼拝堂の木製の椅子に座っていると、豊かな木々に囲まれた森の中にいるような安心感に包まれてくるような感じになりました。
 次のポイントは高輪消防署二本榎出張所。1933年竣工の庁舎は高輪界隈でもひときわ目につく建造物です。今でこそ周囲の高い建物に囲まれていますが、竣工当時は海岸線が今よりも近く、 高層ビルもなかったため、望楼から東京湾が見えたそうです。3階の円形講堂には消防に関連する貴重な資料が展示されており、受講生の皆さんも興味深く見ていました。受付で申し出ると、庁舎内見学ができますので、興味のある方は訪ねてみられるとよいでしょう。
 二本榎出張所をあとに、承教寺、天神坂虎屋店舗、都営住宅地内旧細川邸赤穂浪士切腹跡碑、保安寺、堀江歯科医院・正源寺と辿って泉岳寺に至りました。
 正源寺から脇にはいった細道は別世界で、「昭和」の趣を残す風景がありました。現役の井戸ポンプもありました。
 泉岳寺は元禄赤穂事件で有名な浅野長矩と正室・瑤泉院、赤穂浪士(泉岳寺では「義士」と呼びます)の菩提寺として知られています。赤穂浪士墓所をまずお参りし、受講生の中には線香を手向けられ方もおられたようです。
 お参りの後は、境内にある「義士記念館」に入館し赤穂浪士にかかわる展示資料を見学しました。浪士たちが実際に身につけたとされる現物展示など資料満載で受講生の皆さんも興味深けに見入っていました。
 旧い顔と新しい顔が出会う街、高輪。そうした魅力をいっぱい感じたひと時となりました。



 お問い合わせ先:総合企画室(地域連携推進担当) 03-5421-5247 
礼拝堂の中は木々の香りと木漏れ日にあふれた安らぎの空間ですね
消防展示室。円形ホールの窓も特徴的です。
赤穂浪士の墓参もしました。

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