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2016年9月1日

点字講習会を開催しました!!

2016年8月23日(火)に、点訳会とともに点字講習会を開催しました。
講師は、本学非常勤講師の半田こづえ先生。参加者は、学生7名、スタッフ5名。

参加者それぞれの自己紹介の後、まず点字の歴史と成り立ちを学びました。点字は、視覚障がいを持つ人が触って読み書きする文字ですが、もともとはフランスの軍人が夜間に触覚だけで読むことの出来る暗号を開発したことに由来があり、現在の6点点字は1825年にパリ盲学校の生徒によって考案されたことを学びました。歴史等を学んだ後、実際に点字を触ってみると、縦3列、横2列の6個の点の組み合わせで出来ていて、一つの文字はちょうど指先に収まる大きさで、指先で触る文字として理にかなったものであることを実感しました。

指先で触ってわかる点字、そのため点字で書かれた紙は、ぼこっと盛り上がっています。この盛り上がっている面のことを「凸面」、ひっくり返した面を「凹面」といいます。休憩後は、実際に小型点字器に紙を挟んで、凸面の点字一覧表を見ながら、点筆で凹面に一点ずつ打ちました。初心者の受講生にとっては頭の体操です。凸面の点字をひっくり返して、さらに右から左へ打つ…初めは頭の中が混乱している人もいましたが、初心者の受講生の打った点字を半田先生と経験者である点訳会メンバーに確認してもらいながら、50音、単語、数字と打っていくにつれて徐々に慣れていった様子で、段々打つスピードも上がっていきました。

打つことに慣れてきたところで、今度は読みの練習です。半田先生から配られた用紙には点字で単語が書かれています。そこには何が書かれているか? 点字一覧表と用紙に書かれている点字を必死で見比べながらの読みとなりました。初心者の受講生にとっては、打つより時間がかかるようでしたが、何が書かれているか楽しみながら読みの練習に取り組んでいました。

最後には名刺の作成に挑戦しました。一人ひとりに配られた名刺用紙に、まず手書きで名前、住所、電話番号を記載して、その上に点字を打った透明なシールを張ります。点字は縮小等が出来ないため、手書きで書いた情報の全てを収めることは出来ません。受講生は名前と電話番号を名刺サイズに収めるべくレイアウトに奮闘しました。最後にはそれぞれの個性が表れた素敵な名刺を作ることが出来ました。

半田先生の分かりやすく丁寧なご指導と温かい励ましのもと、和やかな雰囲気の中で点字に親しむ機会となりました。4時間という長い時間があっという間に感じられた楽しく有意義なひと時でした。

点字講習会の様子
小型点字器に紙を挟んで点筆で点字を打ちました。
点字を読む練習は、慣れるまで苦戦しました。

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