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2018年3月31日

柳井正財団の寄付講座を明治学院大学で開講!

明治学院大学では、一般財団法人柳井正財団寄付講座として「内なる国際化論」(春学期2科目、秋学期2科目)「ボランティア実践指導」(通年1科目/2クラス)を開講いたします。同財団による大学への寄付講座提供は初めてです。

 外国にルーツを持つ人が国内に増加する中、明治学院大学では文化、宗教、民族といった従来の枠組みを超えた、多様な価値観を理解できる学生の育成を目指し、2015年度から「内なる国際化」プロジェクトに取り組んできました。上記の科目を含む関連授業の履修や支援実践により、移民問題や付随する人権問題に対しても鋭い洞察力をもち、外国につながる人たちを包摂した共生社会を生み出す担い手として「多文化共生ファシリテーター」などの認証も行います。今年度、4人の学生が初めて「多文化共生ファシリテーター」の認証を受けることになりました。

 そのプロジェクトの支援実践として、難民など外国にルーツをもつ小・中学生の日本語力・学力を向上させる集中学習支援教室(社会福祉法人さぽうと21主催)を夏休みと春休みに本学で開講し、学生たちが学習アシスタントとして活動しています。この集中学習支援教室には、2016年度から一般財団法人柳井正財団が助成しています。出身文化圏も日本語力もさまざまな子どもたちは大学のキャンパスで学習することで、新しい仲間や将来の進路を意識する特別な機会を得ており、支援を行う大学生たちも国際化の現状や課題を知り、困難を乗り越え学ぶ子どもたちの姿に大きな刺激を受けています。

 今回、寄付講座「内なる国際化論」は、多民族・多文化化する日本社会、グローバリゼーションと人の移動がもたらす社会現象、難民とグローバル社会、人間の行動から学ぶ平和等をテーマに開講します。集中学習支援教室で5日間の実習を行う「ボランティア実践指導」では、実習に必要な知識や姿勢を身につけ、その経験から更に学びを深めます。

 寄付講座の提供に先立ち、2018年3月28日(水)、株式会社ファーストリテイリング六本木オフィス(東京都港区)にて、一般財団法人柳井正財団の柳井正理事長と本学の松原康雄学長との間で、協定締結が行われました。締結の際、柳井正理事長からは、「国内にも外国にルーツを持つ方が増えている一方で、支援機関が少ないことに疑問を感じていた。大学のキャンパスでこういった取り組みができることはとても大切だと思う」、松原康雄学長からは「寄付講座を提供いただくことにより、学生たちの関心がより高まっていくことに期待したい」というコメントが述べられました。

     

     右より、柳井正理事長、松原康雄学長(株式会社ファーストリテイリング六本木オフィスにて)

また、3月26日(月)から白金キャンパスで始まっている「難民等外国につながる小中学生のための学習支援教室」(主催:社会福祉法人さぽうと21、
共催:一般財団法人柳井正財団、明治学院大学「内なる国際化」プロジェクト)を、山﨑雅男理事長と松原学長が見学しました。
(今春の学習支援教室は4月4日(水)まで行われます)
学習支援アシスタントとして参加している学生からは「教育に興味があって参加してみましたが、さぽうと21の先生方の教えた方はとても勉強になります」と
コメントがありました。

*写真:学習支援教室を見学されている山﨑雅男理事長(上)と松原康雄学長(下)
     
      
     

■「内なる国際化」に対応した人材の育成プロジェクトの詳細はこちら(ウェブサイト)
http://internal-i18n-meijigakuin.org/

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